[第5次長期計画スローガン] 進取と共生、世界に響きあう龍谷大学

龍谷大学は、浄土真宗の精神(親鸞精神)という不易の建学の精神を基盤とし、「進取」の精神によって時代の要請に応え、 新しい知の創造と人間の育成に取り組み、その社会的使命をはたしてきた長い歴史と伝統を有しています。ここに本学の独自性があり、 その上に縁起思想に基づく仏教的な「共生」を理念として、新しい龍谷大学像を築き上げることをめざしています。

私は、学生一人ひとりが自らの人間形成と自己実現の要求に基づいて成長していくこと、同時に今日の世界が直面している諸問題の解決に能動的にかかわり真に持続可能な世界(共生世界)の実現に参画しうる主体として成長し自立していくことを援助することが大学の使命と して重要であると考えています。

本学を構成しているすべての人々が、互いに心を通わせ、学びあい育ちあいながら、現代世界に呼応し響きあう教学を展開し、すべてのいのちが輝く世界の実現に寄与する大学づくりを共に推進していくことを希求して、「進取と共生、世界に響きあう龍谷大学」を第5次長期計 画のスローガンとして定めました。

2009(平成21)年7月2日

学長 若原 道昭

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370年にわたって受け継がれる使命

龍谷大学は、建学の精神(浄土真宗の精神)に基づく、すべての「いのち」が平等に生かされる「共生(ともいき)」の理念のもと、「人間・科学・宗教」の3つの領域が融合する新たな知の創造に努めるとともに、人類社会が求める「次代を担う人間」の育成を図り、学術文化の振興や豊かな社会づくり、世界の平和と発展に貢献することを使命とする。

基本方針将来像

第5次長期計画の基本方針
1

教育にかかる基本方針

建学の精神に基づいて、「平等」、「自立」、「内省」、「感謝」、「平和」の意味を深く理解し、豊かな人 間性と共生(ともいき)の精神を涵養するとともに、人間教育、教養教育、専門教育を通じて、「広い学識」と「進取の精神」を持って人類社会に貢献する人間を育成する。

2

研究にかかる基本方針

総合大学としての多様性と学際性を生かし、伝統と地域を基盤にした特色ある研究や国際水準の強みのある研究に取り組み、国際的な学術文化の向上と科学技術の振興、地域社会の発展に寄与する。

3

社会貢献にかかる基本方針

社会の要請に応じて、産業界や行政、NPO、NGO等と連携を図りながら、社会人等に対して、生涯にわたる多様な学びの機会を提供するとともに、研究や社会連携活動を通じて持続可能な社会形成に寄与する。

将来像

1

建学の精神に基づく人間教育によって、豊かな人間性と創造性を育み、広い学識と進取の精神を培い、共生(ともいき)の精神を備 えた人間を養成し世界に誇ることができる教育力のある大学になる。

2

正課・課外活動を通じて、学生の主体的な活動を積極的に支援するとともに、学生自らの人間的な成長を促し、自律的に行動する 学生を輩出する大学になる。

3

地域社会と国際社会に貢献することのできる優れた研究基盤を形成し、教育を重視する大学を実現し、社会の幅広い分野で貢献し うる有為な人間を輩出する大学になる。

4

長い歴史に育まれてきた伝統や京都・滋賀という地域を基盤にした特色ある研究を展開するとともに、総合大学ならではの学際的 かつ個性豊かで国際的に通用する研究を推進する。そして、その成果を大学における研究・教育のみならず、広く社会全体に還元することにより地域に貢献するとともに世界で躍動する大学になる。

5

学生・教職員のそれぞれが、国際的な交流や共同研究をおこない、教育・研究の国際化をさらに進め、多文化共生キャンパスを展 開するとともに、教育・研究・社会貢献において、情報基盤が整備された広範な国際的ネットワークを有する大学になる。