専任教員からのメッセージ
専任教員からのメッセージ-アジア・アフリカから世界を知ろう-
西倉一喜 Kazuyoshi NISHIKURA 法学研究科教授(元共同通信北京支局長)

アジアを語らずに、日本は語れない
グローバル化の波に洗われる世界で、東アジアは最も注目されるダイナミックな地域の一つです。高度成長を続ける中国と世界第二の経済力を持つ日本を中心に経済的な地域統合が進み、東アジア共同体構想をめぐる論議が高まっています。しかし、政治面では朝鮮半島や台湾海峡というホットスポットを抱え、安全保障上の脆さを払拭できていません。冷戦後に唯一の超大国となったアメリカと、未来の超大国となる潜在力を持つ中国が向き合う最前線であり、両者の間で日本は難しい進路選択を迫られています。
過去30年、この地域の変容を特徴付けるものは、経済の発展・統合と政治制度の進化であり、今まさに問われているのもアジア的文脈の多様性における持続可能な成長と政治の民主化です。アジアは日本の対岸ではなく、アジアは足元から広がっています。アジアについて大いに語り合いましょう。
ヤマンラール 水野美奈子 Minako Mizuno YAMANLAR 国際文化学研究科教授(元外務省研修所講師)

イスラーム世界を知りましょう
私はイスラーム世界の芸術を担当し、特にトルコ美術・文化について教育と研究を行っています。イスラーム世界は文化面、政治・経済面で国際社会に多大な影響を及ぼしています。
このプログラムでは、地域研究科目のアジアIIにおいて、イスラーム世界とともに南アジア、東南アジアの文化、社会および政治の諸側面について講義が提供されます。特別演習、総合研究科目と併せ、これら講義を通じ、受講生の皆さんのアジアIIで対象とする地域への理論的実践的理解が深まることを期待します。このプログラムは、皆さんが将来アジア・アフリカ地域の広範な視野を持った専門家として活躍していくまたとない機会となるでしょう。
川端正久 Masahisa KAWABATA 法学研究科教授

アジア・アフリカ地域を熟知する専門家を養成します。
グローバル化が進行する現在、日本とアジア・アフリカ地域との多様な関係が進展しています。日本政府は政府開発援助(ODA)を供与して、アジア・アフリカ諸国の経済発展に貢献しています。日本の民間企業はアジア・アフリカ諸国に進出し、経済関係を発展させています。日本の非政府組織(NGO)はアジア・アフリカ諸国において多彩な活動を展開し民際交流を発展させています。
アジア・アフリカ地域の実情に精通し、かつ政治・経済・文化など専門分野の研究を修得した、専門家の養成が期待されています。アジア・アフリカ地域研究者を多く擁している龍谷大学は、こうした期待に応えて、大学院アジア・アフリカ総合研究プログラムを開設しています。このプログラムは法学研究科、経済学研究科、国際文化学研究科の3研究科が共同して運営します。アジア・アフリカ地域研究の分野における大学院教育を提供することによって、地域を熟知する専門家を養成します。
このプログラムはアジア・アフリカ地域研究の大学院教育として、日本においてパイオニアの役割を担うことになります。進取の気象を持った学生の入学を期待しています。将来、世界で活躍する若人よ、来たれ。
大林稔 Minoru OBAYASHI 経済学研究科教授(元外務省専門調査員)

アフリカ研究は龍谷大学の強み
アジア・アフリカ総合研究プログラムは、アフリカ民衆の人間的発展と彼らを取巻く自然・社会的環境を深く理解することを目指します。紛争、国家、国際協力、参加と地方分権、市民社会、霊長類などの研究を通じて、アフリカの人々とともに歩むアフリカ学を作り上げたいと思います。講義には、政治、経済、開発と国際協力、環境分野の専任教員に加え、アフリカ研究の最先端で活躍する研究者・実務者が各方面から参加します。研究手法としては、マクロ分析とフィールド調査の双方を採用し、またNGOなどの実践との結合も試みます。
アフリカは知的・実践的フロンティアです。修了後は、アジア・アフリカ総合研究プログラムが提供する総合的知識と、各研究科のしっかりした理論と方法論を備えたアフリカの専門家として世界に羽ばたいてほしいと思います。




