特集・ホームページ

〜龍大関係者の個人ページを紹介〜

 個人でも情報発信源になれる――これがインターネットの最大の魅力。龍大の学生、教職員、サークル、ゼミなどのホームページ開設も続々。そこで、龍大関係者に広く紹介したいホームページを募集したところ、力作・傑作が寄せられた。広報委員、編集委員による審査を行ない、優秀作品の作者3人(組)に奨励賞を贈った。ここに受賞3人の横顔を紹介するとともに、応募のホームページの見どころを案内。あなたの「お気に入り」に登録される ページがあるかも。
ゼミ選択のための情報が満載 「龍谷大学法学部ゼミナール連合会」
http://www.geocities.co.jp/CollegeLife-Labo/5835/
●八尾 賢さん(法学部ゼミナール連合会広報局長 法学部政治学科3年生)
情報発信やイベントを通して、龍大法学部を盛り上げたい

 法学部各ゼミの紹介や教員たちとの親睦会、ゼミ合同説明会や学部行事のお知らせを満載していて、シンプルで見やすく“法学部の学生へ”の発信姿勢に徹し、役に立つページであることが評価された。 

 「ゼミの代表が運営するゼミ連は、みんな頑張っているのにまだまだ認知度が低い。写真がきれいで、楽しそうな雰囲気が出せるホームページを使ってアピールしていきたい」という。

 物心ついた時から家にパソコンがあったそうだが、本格的に始めたのは1年生の授業「情報処理入門」から。そこで、実際にホームページを作ったことが自信につながり、属しているサークルの『政治学研究会』のホームページも彼が立ち上げた。

 簡単に作れるソフトの存在を知らず、HTML(Hyper Text Markup Language)タグの直接入力で作ったためかなり苦心したが、かえって基礎から理解できて良かったと振り返る。

 ゼミ連のメンバーは25人、うち7、8人が執行部として学生の自治組織を率いている。合同討論会や講演会の開催のほか、学生の立場から見たゼミガイダンスなどを開き、好評である。

 ホームページづくりは一任された。「うまくできたと自画自賛しています」が、他メンバーはコンピュータにあまり関心がないせいか、奨励賞を受賞したと報告しても「ふ〜ん」という反応だったと苦笑する。

 「ゼミ連に属するのはもともと活発な人間が多い。そうでない人がどれだけ見てくれるかが大切。イベントなど楽しいことが多いので、だれでも参加して欲しい。法学部全体を盛り上げていこうというのが僕たちの狙いですが、これからはヨコのつながりだけでなく、ホームページを媒体にして卒業生などとタテのつながりができればと思っています」
ウィンドウズ使用者に役立つ情報「SiteWindows」
http://www.aurora.dti.ne.jp/~naotaka
楽しい趣味の世界の個人のページ
    「世界のクワガタ虫探検島」
http://www.terakoya.ne.jp/kuwagata/
●中川昭文さん(事務職員)
次から次へと趣味のページを開いて、広がる人の輪

 『世界のクワガタ虫探検島』は、審査が厳しいと定評の“YAHOOきっず”に登録されている。クワガタ虫の仲間の生態や飼育法が、子どもたちにも理解できるように紹介されていて、飼育技術の交換なども活発に行われている。

 1997年の開設で現在のアクセス数は、約9万。昆虫好きの子どもはもちろん、最近は小中学校の先生から学習用教材に使いたい、という申し出が増えているそうだ。

 「たまたま飼ったクワガタにすっかりはまってしまって。昨年の夏は、タイの山岳地帯へもクワガタを追い求めて行ってきました。飼育が難しいところが魅力かな」。その海外採集記ももちろん、記載されている。

 じつは中川さんは他にもホームページをもつ。熱帯魚、車、モモンガ…のめりこんだ趣味がすべてホームページになっている。独自のドメインも取得した。コンピュータは15年の経歴。今では自分で組み立てているそうだ。

 ホームページづくりは、今から4年前、龍大のホームページ立ち上げのメンバーになったことがきっかけ。まずは、好きな熱帯魚のホームページを開いたところ、人の輪が広がり、クワガタもモモンガもネット上で知り合った人たちから紹介されて、すっかりとりこになったのだそうだ。

 「ネット社会は決して冷たくないんですよ。組織や利害を離れて、趣味の世界で語り合えるから密接な人間関係が築けます。もちろん、一緒に採集に行ったり、パーティーをしたりしますし。僕の人脈はすごいですよ、部長や学長にもきっと負けない」と胸を張る。

 子どもが大好き。実家の寺の日曜学校で、飼育したクワガタを子どもたちに配る。生き物と接して喜ぶ顔を見るのが、うれしいそうだ。

 ホームページを開く魅力は「たとえば放送局のようなメディアを簡単に自分で持てること。そしてそこから、いろんな人とのコミュニケーションの輪が広がってゆくことです」。

浄念寺WEB PAGE
http://www.terakoya.ne.jp/terakoya/

「世界のクワガタ虫探検島」で、今回奨励賞を受けた中川昭文さんが開いたページ。浄土真宗やお寺を面白く、もっとわかりやすく伝えたいとの思いから生家の住職が書いている仏典童話を掲載。

 イソップ物語の原型にもなった仏教の聖典が豊富な寓話文学であることや、日曜学校の様子も紹介。地域との交流も目指したサイト。
ゼミ編
法律的な問題解決に役立つと人気
バイト学生110番
http://www.asahi-net.or.jp/%7ERB1S-WKT/indexarb.htm
法学部労働法の萬井隆令教授のゼミナールの学生達による学生アルバイトをめぐる法律問題のQ&Aのページ。学生バイトに関わる法律的な問題をQ&Aの形式で判りやすくまとめていて、役に立つ。1996年12月から大きな更新が無いのが残念。近々、実際に寄せられた新しい質問と、その回答を掲載することを目指している。
ゼミ同士の交流と情報伝達
法学部石田ゼミWebSite
http://www.geocities.co.jp/CollegeLife/1234/
政治学科石田徹教授のゼミ生のページ。演習や特別演習の紹介、合同討論会でのプレゼン資料も掲載。掲示板はゼミ生同士の交流に一役。OB館のページはゼミOBの方のために設置。将来はネット同窓会も!もう少しコンテンツの充実を期待。外部向け情報発信も欲しい。
法学部高橋ゼミOnline
http://www.ryukoku.seikyou.ne.jp/home/j980499/
政治学科高橋進教授のゼミの3年生が作成(管理人は後谷妃早子さん)。ゼミの内容紹介は進行に沿って適宜増強中。3種類の掲示板があり、それぞれに役割分担をさせている。合同ゼミ合宿の内容も掲載。すっきりとしたデザインも見どころ。外部に対するコンテンツの充実を期待。
学生サークル編
自己アピールです
瀬田軽音サークルソングバード
http://www.geocities.co.jp/CollegeLife-Labo/8515/
バンドのライブ情報などを発信。リアルタイムの更新を心掛けている。掲示板の設置により卒業生などからも書き込みがある。リンク集はお世話になっている機関、音楽関係、他大学サークルとの相互リンクなど。今後は音楽配信なども手がけて魅力アップをして欲しい。
政治学研究会
http://www.geocities.co.jp/WallStreet/6112/index.html
活動内容のページでは研究会で用いられたレジュメを掲載。サークル宣伝だけではなく、政治に関する知識・情報も得ることが出来る。綺麗にまとめ上げられている。情報の受け手をどこにするのかをはっきりさせるといい。
海外交流委員会
http://www7.freeweb.ne.jp/school/ryu_oec
留学生との交流や龍大生の国際知識の向上を目指す委員会のページ。イベントの告知やその報告を写真と一緒に掲載して多くの参加者を募っている。様々な部署の紹介や「あなたの海外交流委員会度チェック」もある。部署別のページのブラッシュアップを期待。
Snowboard team B・B
http://www.ryukoku.seikyou.ne.jp/home/b981553/
活動報告やスノーボードの基礎講座、今後の活動予定などを掲載。視力の弱い人のためにページ構成に様々な配慮をしている。最新の技術を使って見やすく使いやすいページを目指している。トップページでの縦スクロールが多いので目次の配置を再考して欲しい。もう少し画像があった方が楽しさを伝えられるのでは…
Snowboard Circle VALLEY
http://www.ryukoku.seikyou.ne.jp/home/t970238/valley.html
スノーボードサークル発足のきっかけから現在までの歴史が分かる。メンバー紹介やフォトギャラリーではサークルでの楽しさが伝わってくる。トップページが写真の多用で異常に重たい。軽量化するか、第2のトップページを本当のトップページにしては!?
応援するあまりに部外者が…
龍谷大学ラグビー部 応援のホームページ
http://www.ryukoku.seikyou.ne.jp/home/90056/
龍谷大学ラグビー部の殆どの試合を競技場で応援している事務職員、藪田晴彦さんのページ。もっともっと応援しようという雰囲気が伝わってくる。現役、OB等の交流の場となっている掲示板の他、オフ会の楽しそうな報告も。トップページから次への入り方が分かりにくいので、文字などの併用が欲しい。
教員部長が力を入れています
硬式庭球部のページ
http://www.biz.ryukoku.ac.jp/~tada/rkt/main.html
硬式庭球部の多田実部長(経営学部助教授)が作成・管理している。to Winと題した現役部員の活躍を知らせる試合情報や本学職員でもある西坂正雄監督の若かりし姿も見られる。卒業後疎遠だったOB・OGも参加する掲示板は現役部員との交流の場となっている。
教員の専門分野編
ためになります 役に立ちます
派遣労働者の悩み110番
http://www.asahi-net.or.jp/~RB1S-WKT/indexhkn.htm
法学部脇田滋教授による派遣労働者の契約や法律に関するページ。相談に対して実践的解説・回答を整理して答えている。派遣で働くときの基礎知識と役立ちリンク先まで掲載。これさえ読めば労働者派遣法の問題は全て判る!? なお、派遣110番・相談コーナーは相談が集中し一時休止中。
法学部金子眞也のウェブページ
http://www.law.ryukoku.ac.jp/%7Ekaneko/
中国文学の金子眞也助教授のページ。元々は授業の教材提示用だが、学外からは中国語入力関係サポートページとして利用されている。1年生の中国語教学支援ページでは「簡体字+音声」があり、聞き取りの練習にも使える。簡体字中国語でE-mailを送る手順は図入りで詳細に解説。
和田研究室
http://www.chem.ryukoku.ac.jp/~wada/HomePage/index.html
理工学部物質化学科の和田隆博教授のページ。講義の詳細な予定や卒業研究を希望する学生へのメッセージもある。最新情報には研究室での出来事や先生の海外出張報告などが写真入りであり、研究室での温かい様子が感じられる。
相馬一意のホームページ
http://www.ryukoku.seikyou.ne.jp/home/87716/
理工学部相馬一意教授のページ。大学では仏教学を担当されており、毎月の講義概要とその進み具合・ポイントが並ぶ。「一仏教者のひとり言」では仏教者の立場からの意見として現代世相に思うこと、「私の読書案内」では学生に読書を勧めている。素朴な作りではあるが、先生の人柄が感じられる。
ドイツ語コム
http://www.asahi-net.or.jp/~vg5t-ngi/
ドイツ語とドイツ語文化圏の情報を総合的に扱う永井達夫本学非常勤講師のページ。ドイツ語の学び方やドイツ、オーストリア、スイスなどドイツ語圏の情報、興味ある分野でのドイツ語のページが検索可能。授業にも利用されており、ドイツ語に興味を持つ人はすぐにアクセスを!
個人編
学生の趣味の部屋と作品発表です
えうろぱ
http://www.geocities.co.jp/HeartLand-Gaien/6970/
法学部4年生が開いた、ヨーロッパ個人旅行に関するページ。初めての海外旅行でたった一人の2カ月の旅。「方法論」は旅の準備をするときに困った経験から役立つ実践的情報で構成。「結果論」では旅先での出来事を軽い読みものタッチで紹介。これを見てあなたも一人旅へ。「結果論」の更なる充実を期待。
もきもき堂
http://www5b.biglobe.ne.jp/~moki/
社会学部2年生の辰巳裕介さんが、日記による日々の感想や芸術の感想を文字で表現したページ。作者の独断と偏見で選んだ主に関西のおすすめ美術館情報も掲載。主観的・直感的に感じたそのままを出来るだけ忠実に記述。美術系だが画像に頼らず、文字中心のページ。隠れページとして作者自身の作品も公開。作品を揃えて表舞台への登場を期待。
今春卒業のOBたちの鋭い評論集
ウェブ・ゲップ
http://www4.gateway.ne.jp/~dwt/
国際文化学部を今春卒業した渡辺大介さん・佐和達児さんたちグループのページ。コラム形式で音楽、映画、文芸、お笑い、旅行等あらゆるモノについて独自の視点で批判・評論している。関西スタイル−お笑いの手法−など面白く的確に表現。きれいなページ構成。
教員・事務職員が旅をレポート
シオミのドイツ報告
http://hydrod.mecsys.ryukoku.ac.jp/shiomi/deutsch.html
国外研究員でドイツ・シュトゥットガルト大学に滞在していた理工学部塩見洋一講師のページ。百聞は一見に如かずと、写真を多用したドイツでの様子が報告されている。「私のミュージアム」ドイツ編も掲載。お祭りや南ドイツの様子がよく分かる。ただ、写真が多く表示に時間がかかるのと更新が滞っているのが難点。
磨崖仏を訪ねて
http://www.ryukoku.seikyou.ne.jp/home/69031/
全国各地に遺された「磨崖仏」訪問記。370件所載の都道府県別一覧は、本邦初の試み。開設者の成山雅康総合情報ネットワークオペレーションセンター事務部長のお薦め磨崖仏紹介や1999年・2000年の訪問記を掲載。軽やかさ重視のため、リンクした行政ホームページで画像を見る仕組みを採用。