1996年4月に国際文化学部を開設して以来、学部内の主要な委員を歴任し、カリキュラム改革、大学院設置、博物館学芸員課程の開講など本学部の発展に大きく貢献。また最近では、学部将来構想委員会委員長を務め、開設から8年間かけて構築してきた学部の基礎理念を踏まえながら、学部の将来像を検討してきた。
専門分野は日本と東アジアの民俗学。現在は琵琶湖周辺で行なわれている近江地方の伝統行事と祭祀組織の研究と、中国雲南地方の少数民族の研究を中心に据えている。
就任にあたり、「国際文化学部の方針は、異文化理解能力と異文化コミュニケーション能力を身につけた学生を社会に送り出すことだが、まだまだ学部の特性を生かす余地はいくらでもある。今後は基礎学力の向上に力を入れ、それを基盤にして国際文化関係の専門家が育つような教育環境を、また学問の楽しさや面白さを学生と共有できるような環境を作っていきたい」と抱負を語る。
今後は、国際文化を多角的視点から研究・教育を行ない、物事を広く国際的・文化的に捉え、考察できる人材の育成を目指す。同時に、実用的な英語能力と文化に関する知識を習得するPEC(プロフェッショナル英語コース)の充実や、外国人留学生が日本人学生と共に、英語及びバイリンガルによる講義を受けるJAS(Japanese
and Asian Studies Program)の開設に力を注いでいく。