RYUKOKU VIEW 最新科学技術の粋を集めた第15回「新春技術講演会」
 科学技術共同研究センターと龍谷エクステンションセンターが主催する「龍谷大学新春技術講演会」が1月7日、大津プリンスホテルで開催され、会場は滋賀県の企業などからの参加者約300人で埋め尽くされた。
 この講演会は、産業界の最新の技術動向、龍谷大学の研究トピックスを中心に産業界からの基調講演や、理工学部教員による、技術講演で構成。第15回を迎える今回は「グローカルテクノロジー〜再発見・新発見 日本の科学技術〜」がテーマ。
 第1部は、財団法人鉄道総合技術研究所理事長の副島廣海氏が「新幹線高速化のキーテクノロジー」と題し、開業当時から安全かつ正確に運行を続ける新幹線技術について基調講演を行なった。開業当初、200km/hだった最高速度が現在300km/hにまで達した技術に触れ、高速化とともに騒音を低下させた実績のほか、環境問題や独自のエネルギー開発の取り組みなどを紹介。
 第2部では、和田隆博理工学部教授が「グリーンプロセス及びグリーンマテリアルの研究〜ハイテクリサーチセンターのプロジェクトとして〜」を、続いて杉田繁治理工学部教授が「技術文明のアーカイブ〜コンピューター民族学の展開〜」の講演をそれぞれ行なった。
第1部と第2部の間には、技術的問題の解決を目的とする技術相談や理工学部教員の研究成果を紹介するポスターセッションも行なわれ、来場者は技術の再発見・新発見を探っていた。
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瀬田学舎に新たな施設、まもなく完成!学生が積極的に活動できる 学生交流会館
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学生交流会館正面(左奥の建物は1号館)
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学生交流会館側面(6号館渡り廊下から撮影)
 「やりたいことを見つけられ、それを行なえる場所」を基本コンセプトにした学生交流会館の建設が瀬田学舎で着々と進んでいる。
 学生交流会館は、地上2階、地下1階建てで、“情報”“活動”“創造”と3つのテーマにより構成される。
 1階の“情報”ゾーンは、学生交流のメインとなるアッセンブリーコーナーを中心に、情報掲示板や作品展示を目的とするギャラリーなどを設け、2階の“活動”ゾーンでは、勉強会やサークルの打ち合わせなどに利用できる会議室を設ける。
 また、地階には“創造”ゾーンとして、各々の活動の成果を発表できるパフォーマンススペースとしてのステージホールや多目的練習室を設け、地階から1階へとのびる大階段は、イベント時に観客席として利用できる。瀬田キャンパスの学生交流拠点に期待が高まる。
天候に左右されない活動の場 SETA DOME
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SETA DOME(左建物は青志館)
 学生交流会館と同じくこの春、野球場横にドーム型の多目的雨天練習場がお目見えする。
 完成により、今まで天候に左右されていた「スポーツ技術学」などの屋外授業や部・サークルの活動、また、大学祭などのイベント会場としても活用することができる。
 中は、野球場の内野部分が入る広さで、テニスコートで3面、フットサルコートで2面確保できるなど、幅広く活用できるものになりそうだ。
至心館で「矯正・保護の歴史展」を開催中
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 矯正・保護について理解を深めてもらおうと「矯正・保護の歴史展」を2月16日から至心館1階にある矯正・保護研究センター展示スペースで開いている。
 この展示会は、文部科学省の平成14年度学術フロンティア推進事業に選定され、本学が日本で初めて刑事政策に特化した研究所として開設した「矯正・保護研究センター」と「矯正・保護課程」が主催。今後、日本近代行刑に関する歴史的資料をシリーズで公開していく。
 第1回となる今回は「近代行刑の夜明け〜人足寄場から仁愛主義へ〜」がテーマ。池波正太郎著『鬼平犯科帳』の主人公ともなった長谷川平蔵ゆかりの江戸・石川島人足寄場に焦点をあて、明治期に至る近代行刑制度に関する貴重な資料から日本の社会復帰思想の起源を探る。
 資料展示にあたっては、法務省矯正局や府中刑務所、矯正研修所、財団法人矯正協会の協力により、一般初公開となる資料など26点を展示している。
 同展は4月30日まで。時間は午前10時から午後4時(土・日・祝日は休館)。入場無料・申込不要。
深草学舎・中央広場を大改修 独創的なアイデアを求め、一般公開プロポーザルを実施
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第一次審査会選考風景
 深草キャンパスでは、学生をはじめ誰もが憩え、様々な活動が発表できる場を演出するなど、さらに活気あふれるキャンパスの創造を目指して中央広場を中心に大改修することとなり、そのアイデアを広く公募する「深草学舎キャンパス修景構想一般公開プロポーザル」を実施した。プロポーザルとは、設計者を選定するために必要な提案を求めるもので、その提案をもとに、実施設計を行なうこととなる。
 プロポーザルには64作品の応募があり、それぞれ自由かつ大胆な発想のもと、独創的で優れた作品が目立った。審査委員会による書類選考、面接審査を行なった結果、最優秀をはじめとする入選団体を選定した。授賞団体は次のとおり。
最優秀 (株)飯田善彦建築工房
優秀  島津暁生
    (株)ランドスケープデザイン
佳作  (株)日建設計大阪オフィス
    類設計室空間創研グループ
記虎新体制でラグビー部再始動 優勝狙う!今秋リーグ戦に注目
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学生部長の川添泰信短期大学部教授(左)、ラグビー部長の西堀文隆経済学部教授(右)とガッチリと握手を交わす記虎新監督  
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大勢の記者が詰めかけ、注目の高さをうかがわせた記者会見  
 1月に開催された全国高校ラグビー大会で3連覇を達成後に勇退した啓光学園前監督の記虎敏和氏が、4月から龍谷大学ラグビー部の監督に就任することが決まり、1月29日に深草学舎で記者会見を行なった。
 会見で記虎新監督は、「未知の世界である大学ラグビーへの期待は大きい。この年齢で新しい世界に挑戦できる環境を頂いたことに感謝している」と話し、「やる限りは1年目から関西リーグ優勝を目指す。将来的には関東勢に対抗できるチームにしたい」と力強く抱負を語った。
 また、龍大ラグビー部のイメージについて聞かれると、「自由な発想でプレーできるチーム。個性をうまく生かして道筋をつければいい成績を残せると思っている」と述べた。
 龍大ラグビー部は1929年に創部。90年に関西Aリーグに昇格。リーグ3位に4回、全国大学ラグビー選手権に7回出場しているが、最近は低迷。昨季はリーグ最下位だった。記虎新体制でチームの再建と強化をはかる。
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