受賞のよろこびを語る久保さん
 
 校友会(会長:太田信隆氏)は「龍谷賞」に久保勝文さん(1954年文学部仏教学科卒)、「龍谷奨励賞」に上甲正典さん(1970年経営学部卒)、苗村吉昭さん(1990年経済学部卒)を選び6月5日、ホテル阪急インターナショナルで贈呈式を行なった。
 同賞は、社会に貢献し、顕著な業績を上げた卒業生を顕彰するために1990年に創設。
 久保さんは、入学と同時に書道部「蟠龍會」に所属。第8回日本美術展(1965年)入選をはじめ数々の賞を受賞。出身地の北海道で北見書道連盟会長などを務め、その活動は地元に留まらず、「書」の源流である中国をはじめ広く海外に広がっている。
 上甲さんは、1988年選抜高校野球大会で宇和島東高校を率いて初出場初優勝を達成。さらに2004年選抜高校野球大会では創部2年目の済美高校を自身2度目の初出場初優勝を飾る快挙を成し遂げた。
 苗村さんは、若手詩人の登竜門といわれる「福田正夫賞」や「小野十三郎賞」を受賞するなど端正な文体と切実な内容を兼ね備えた独特の個性が評価されている。




 
 5月29日、深草学舎において『自発的人道活動の一層の発展のために』と題した公開シンポジウムが開催された。これは龍谷ボランティア・NPO活動センターが主催したもので、イラク人質事件を契機に起きた自己責任論が、発展しつつある自発的な市民活動を制約したり、萎縮させかねないとの危惧から開かれた。会場は、学生や一般市民など約150人の参加者で埋め尽くされた。
 まず基調講演として、田中宏・経済学部教授、戸塚悦郎・法学部教授、臼井律郎・国境なき医師団日本副団長、熊岡路矢・日本国際ボランティアセンター代表理事の4氏が、それぞれの立場で海外でのNGO活動の重要性を訴えた。その後、開かれたパネルディスカッションでは、参加者と講演者との間で活発な意見交換が行なわれ、危険な紛争地帯で活動するNGOが抱える様々な課題を語り合った。




 文部科学省が進める私立大学学術研究高度化推進事業の1つ、オープン・リサーチ・センター整備事業に宮浦富保・理工学部教授が代表となる「里山学・地域共生学オープン・リサーチ・センター」が採択され、今後5年にわたり里山を研究する。
 里山は、集落の近くにあり、かつては燃料や農業用肥料の供給源として活用してきた場所。人間が自然と共生することによって、人間同士の共存を可能にしてきた。しかし近年、エネルギー革命と農業革命のため里山は放置され、都市の膨張とともに開発が進むなど、景観、生態系に変化が生じ、人間と関わり深い本来の里山の姿が失われつつある。
 このプロジェクトでは、里山での生物多様性の維持機構、里山と人間との関わりの歴史、現代社会での里山の位置付けなど、総合的な調査研究を行ない、里山に関する総合学である「里山学」を結実し、里山を軸とした地域社会の共生モデル「里山学・地域共生学」の確立を目指す。




 地域社会を元気にする人材の育成を目指し、2004年4月に誕生した社会学部コミュニティマネジメント学科の開設記念シンポジウムが6月16日、瀬田学舎で開かれ、会場には学内外から多くの聴講者が詰めかけた。
 シンポジウムは、浜野義光氏(京セラ元専務取締役)、記虎敏和氏(龍大ラグビー部監督)、築地達郎氏(京都経済新聞社代表取締役)をパネリストに迎え、「地域社会を元気にする」をテーマに各自の視点から報告を行なった。
 浜野氏は、「企業は本業に注力し、開発責任・供給責任を果たすことで経済効果をもたらす。その結果が地域社会、また国の財政を支えることにつながっていく」と説明。記虎氏は、枚方体育協会の事業計画をもとに、「いつでもどこでも誰とでも目的に応じたスポーツができる社会を目指し、地域独自の活動を盛んにしていく必要がある」と提言。築地氏は、「報道には物事をしっかり見極め判断する力が必要であり、多様化する社会の中の価値観をどのようにまとめるかはジャーナリストの課題でもある」と主張した。
 新入生の一人は、「ジャーナリズムに興味があり、情報を正確に伝える方法を学びたい」と話す。また、ポスターを見て参加した高校生は、「デザインを勉強しているので、大学ではその発表が効果的にできる技術を身に付けたい」と新学科入学に意欲を見せていた。

 
浜野義光氏 記虎敏和氏 築地達郎氏




ミャさん(左)と陳さん(右)は山田啓二京都府知事と記念撮影
 
 京都府内の大学で学ぶ留学生に、京都府と出身国とのかけ橋になってもらおうと毎年京都府が任命している「京都府名誉友好大使」が発表され、龍谷大学から陳静さんとミャ・ティダ・キョウさんの2人が選ばれた。
 中国出身の陳さんは法学研究科の博士後期課程で日本の法律や企業間の提携について研究中。一方、ミャンマー出身のミャさんは経済学研究科修士課程に在学。ミャンマーの経済改革と開放政策を研究している。2人は「選ばれて光栄です。京都府民の方と積極的に交流していきたいです」と口をそろえる。
 彼女らは今後、国際化事業の協力者として京都府への理解を深め、帰国後は「親京都派」として京都府と母国の親善のため、積極的に国際化の推進を図っていく。




 
 経営学部の李洙任教授は、アメリカ・ハーバード大学において3月13日、ハーバード大学ライシャワー日本研究所助成に基づく学会を開催した。
 この学会は、ゲストスピーカーに本学経済学部の田中宏教授や東京大学のステファン・マーフィー=シゲマツ助教授らを招き、「Citizenship, Immigration, and Minority Politics in Contemporary Japan(同時代の日本の市民権、移住および少数党政治)」をテーマに、日本国籍を申請する外国人(特に韓国人)が急増する状況と、それに対応する日本政府の諸政策の考察を行なった。
 当日は、大学教員や学生約40人が参加し、日本の内なる国際化について白熱した議論が展開された。




 
 
 瀬田学舎夏の風物詩「夕照コンサート」が今年も開催される。近江八景の1つ「瀬田の夕照」にちなんで名付けられたこのコンサートは地域と大学との交流イベントだ。
 昨年は、ゆく夏を惜しみ3千人を越える人が来場。地元の小・中学校や地域団体などのブラスバンドや和太鼓の演奏を楽しんだ。今年も全国屈指の実力を誇る龍谷大学吹奏楽部が共演する。
 また、ステージへと続く通路に並ぶ夜店も楽しみ。もちろん入場は無料。会場へはJR瀬田駅から無料シャトルバスを運行する。
 美しい夕暮れの中、爽やかな音楽のひとときを。

○日時:8月28日(土)
    午後4時00分〜午後8時
○場所:瀬田学舎
    SETA DOME
    雨天決行
JR琵琶湖線「瀬田」駅より無料シャトルバスで約8分(自家用車でのご来場はご遠慮ください)
○主催:龍谷大学中央執行委員会
○問合わせ先:瀬田学事課
077-543-7734





法学部教員や社会保険労務士、税理士など法律の専門家が様々なトラブルについて相談に応じる「巡回無料法律相談」が9月、広島市で開催される。
 この「巡回無料法律相談」は、研究成果の社会への還元と地域社会への奉仕を図るため、法学部が昭和47年から全国各地で行なっており、32年目となる今年は「ウィークエンド無料法律相談in広島」と題して実施する。
 問い合わせは法学部教務課へ。
075-645-7896
○日時:9月4日(土)
     午後1時〜午後4時
○日時:9月5日(日)
     午前10時〜午後1時
○場所:カレントコスモ
  (広島県勤労者社会福祉会館)
   広島市中区平野町8番15号
   082-244-2940
※申し込み不要・相談内容の関係書類(コピー可)があればご持参ください。




参加無料・要申込

現役学生ガイドが、世界遺産・西本願寺、重要文化財建築・大宮学舎をご案内します!

コース:西本願寺(唐門・書院・飛雲閣)→大宮学舎→深草学舎
時 間:午前9時30分〜午後12時30分
定 員:毎回25名(申し込み先着順)
実施日:9/25、10/9、10/23、11/13、12/4、12/18

※いずれも土曜日、雨天決行
集 合:大宮学舎正門 9時25分までにお越しください
解 散:深草学舎
備 考:コースの部分参加不可
【お問い合わせ・お申し込み】
学長室広報:TEL 075-645-7882

 

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