ホットアングル 2004年ひときわ輝いた課外活動の星 

歴史と伝統を誇る龍大では、課外活動―クラブ・サークルの数も多く、学生たちは熱心に取り組みながら、友情を育み心身を磨いている。全国に名を馳せる強豪クラブの中で、2004年に大きな輝きをはなったクラブとその中のピカイチメンバーを紹介しよう。

バトン・チア・SPIRITS(スピリッツ)

朱雀 奈美(すじゃく なみ)さん (社会学部4年生/京都文教高校出身)
椀田 恭子(わんだ きょうこ)さん (短期大学部1年生/大阪・東大谷高校出身)
小寺由美子(こでら ゆみこ)さん (経営学部3年生/岐阜聖徳学園大学付属高校出身)
加納万友香(かのう まゆか)さん (社会学部1年生/京都文教高校出身)
(写真右から)■第29代リーダーの朱雀奈美さん。バトン・チアの強い龍大に憧れて入学。後輩たちへの思いは「これからも9連覇、10連覇を達成してほしい」 ■中級の部でグランプリを獲得した椀田恭子さん。「練習は厳しいけれど、先輩たちが励ましてくれるので頑張れます」  ■最上級の部で金賞に輝いた小寺由美子さん。「来年はチーム、ソロの両方でグランプリを目指します。 ■上級部グランプリの加納万友香さんは小学生からバトンをはじめた。「(バトンを投げて前回りする)転回が得意技です!

 元気ハツラツ、健康美にあふれたバトン・チア「スピリッツ」は、まさに龍大スポーツの華。野球部やアメフト部のリーグ戦の応援には欠かせない存在だ。また京都学生祭典や御堂筋パレードなど、学外のさまざまなイベントに招かれて演技を披露している。
 レベルの高さに定評があるのも当然。毎年、夏に開かれる「関西学生バトン・チアコンテスト」では、チーム・バトンの部で8年連続のグランプリを受賞。さらに2004年度は“チーム・フェスティバル”の部でも初のグランプリを獲得したのだ。
 「メンバー一人ひとりの大切さを感じます。もともと龍大はバトンワークのうまさが伝統です。“チーム・フェスティバル”は組体操の要素が強く、大技を完成させた時は『やったー』とうれしかった。今回は花笠とバチという“和風”の手具を使った個性も評価されたのではないでしょうか」とリーダーの朱雀奈美さんは笑顔で語る。
 コンテストではソロの部でもグランプリ受賞者が続出。難易度によって入門・初級・中級・上級・最上級の部門で競われるが、椀田恭子さんが中級の部、加納万友香さんが上級の部でグランプリを獲得したほか、最上級の部で小寺由美子さんが金賞に輝いた。
 スピリッツの創部は1975年。学生生活活性化のために、学生課が女子学生に声をかけてのスタートだったが、厳しい練習が実を結んで、みるみる強豪の仲間入りを果たした。メンバーは現在27名。毎日4時間、土日は7〜8時間の練習をこなす。柔軟、馬跳びなど基礎トレーニングから、表現力を養うダンスの練習も欠かせない。
 練習場所は正門前の広場を使うことが多いため、雨が吹き込んで濡れて滑ったり、風の強い日は立て看板が飛んできたり。環境は決して良くないが、「みんな仲が良くて練習中も元気いっぱい。曲がかかると、とたんにテンションが上がります」と普段のチームワークもバッチリだ。入学まで未経験者だったメンバーも多いが、「大丈夫ですよ、だんだん体も柔軟になって十分やれますよ」とのこと。
 技術だけでなく、衣装も大切な評価の対象なので、演目に合わせてすべて自分たちで手作りする。学年が上がるにつれてミシンの腕も上達するのだそうだ。
 スピリッツの1年の集大成は毎年12月に開く単独公演。第5回を迎えた今年度は26日、「LOVE&Thanks」と題し、900人を収容する京都会館第2ホールで開催し、大成功を収めた。

関西学生バトン・チアコンテストでの演目 「日本魂」 では躍動感あふれる演技を見せつけた。写真提供SPIRITS

  単独公演ではミュージカル「CATS」をアレンジした演技も披露し、客席は大いに盛り上がった。


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