龍谷 2007 No.63

TOPICS/トピックス
在学中に小学校教員免許の取得が可能に
「小学校教諭免許状取得支援制度」始まる

協定締結後、佛教大学の福原隆善学長(右)と握手を交わす神子上学長
協定締結後、佛教大学の福原隆善学長(右)と握手を交わす神子上学長
 龍谷大学は、佛教大学と「小学校教諭免許状課程履修に関する協定」を締結し、2007年度から「小学校教諭免許状取得支援制度」を開始する。
 この制度は、2007年度以降の入学生に適用され、本学卒業と同時に小学校教諭一種免許状に必要な単位が修得できるよう支援するというもの。この制度を利用する学生は、本学で中学校教諭一種免許状を取得することを条件に、佛教大学通信教育部(教育学部教育学科)の「特別科目等履修生」として、佛教大学が定める科目を3年間履修していく。
 本制度への参加募集は1年生を予定しているが、小学校教諭免許状を取得する強い意志を持ち、教員採用試験を必ず受験することを誓約できる学生を対象とする。予定する定員は50名程度で、希望者が多い場合は面接などを通じて選考を行なう。なお、受講料等は3年間で約50万円(テキスト代別)を想定している。
 最近では、団塊世代教員の大量退職や全国的な少人数学級の増加策により、特に大都市圏で教員の採用者数は拡大傾向にあり、とりわけ小学校で顕著となってきている。中学校・高等学校教諭免許の課程を設置している本学の場合、小学校教諭免許状取得を希望する学生の多くは、卒業後に小学校教員養成課程を持つ大学で取得するか、文部科学省が実施する「小学校教員資格認定試験」に合格するかのいずれかで免許を取得してきた。
 今回の支援制度では、4年生時に小学校教員採用試験を受験することが可能となるなど教職への学生の進路選択の幅が広がったといえる。教職課程教室は「幅広い知識と教養、実践力を身に付けた学生が、より多くの教育現場で活躍していけるように本制度にかかる支援を充実させたい」と話している。


文学部/経済学部/経営学部に
図書館司書課程・司書教諭課程を新設

協定締結後、佛教大学の福原隆善学長(右)と握手を交わす神子上学長
昨年12月9日、両課程開設を記念して、元日本図書館協会図書館学教育部の渡部信一会長が講演した。
 龍谷大学は2006年度から、文学部・経済学部・経営学部に図書館司書課程、司書教諭課程を新設した。
 図書館司書とは、都道府県や市町村の公共図書館などで資料の選択、発注及び受け入れから、分類、目録作成、貸出業務、読書案内などを行なう専門的職員のこと。 大学で司書資格取得に必要な科目を履修することで資格を得ることができる。
 一方、司書教諭とは、小学校・中学校・高等学校などに設置されている学校図書館の業務を行なう専門職員のこと。資格を得るには、大学で司書教諭に関する所定の科目を履修し、さらに教員免許状を取得することが条件となる。
 生涯学習社会といわれる現代において図書館が果たす役割は大きく、人と本との架け橋となる図書館司書には、利用者に対して質の高いサービスを提供でき、多様なニーズに対応できる人材が求められている。また、司書教諭は、学校図書館法で2003年度から12学級以上の規模を持つすべての小中高に配置することが義務づけられており、深い人間理解にもとづく、豊かな読書指導及び学習指導が展開できる人材の養成が急務とされる。
 両課程では、古典籍や古文書の保存・利用促進に関する専門的な知識を持ち、なおかつ、国際化・高度情報化社会にふさわしい情報メディアを駆使できる図書館司書及び司書教諭の養成をめざしている。

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