●龍大スポーツに欠かせない応援のリーダーとして活躍
ふだんは野球やアメリカンフットボールなど、龍大が出場するさまざまなリーグ戦の場で、華やかな応援を繰り広げている彼女たち。応援団のない龍大にあって、そのパワフルで華のある応援は、試合には欠かせない存在といえる。実際に、要請があれば、関西地区だけでなく遠方に応援に出掛けることもあるという。
一日でアメフトと野球など、応援の掛け持ちをすることも多いそうだ。毎日、放課後に3時間半、土曜・日曜も4時間は練習に励んでいるが、その練習時間と授業の合間を縫っての応援活動は大変だ。「片道3時間くらいかけて、試合の応援に行くときもありますね。そんなときは体がきついと思いますが、応援はスピリッツの重要な活動のひとつですので」という新田部長。
創部は1975年。今年で32年という長い伝統を持つスピリッツの部員は現在25名だ。チームをまとめる4年生のリーダー、加納万友香さんは「メンバー全員がいつも笑顔で、楽しんでやってほしいと願っています。みんなで息を合わせないとスタンツ(組体操)はできないので、メンバー間の信頼関係が一番大切です。私はベース担当なので、上に乗るトップを支えるという役目があります。ほかに後ろから支えるスポッターもいますし、トップを支えるにはお互いの信頼関係が必要なんですよ」。
●生傷はたえないけれど、みんなでやれるのが楽しい!
上に乗るメンバーを支えるには体力もかなり必要。ただ、特別にトレーニングはしていないのだという。「大学から始めるメンバーが多いのですが、自然に練習のなかで鍛えられていつのまにか筋肉がついているという感じですね。(笑)」
練習は正門前の広場で行なう事が多い。雨が降るとすべったりして大変だ。本来は室内で行ないたいと思っているが、なかなか体育館が空いていないという。生傷や小さなけがはしょっちゅうだが、それでも続けたいというチアの魅力はどこにあるのだろうか。
「魅力は・・・応援に来てくれた人によろこんでもらえることですね。観客の方の笑顔を見ると私たちも元気をもらえます。試合後に『私たちの応援のおかげで勝てた』といってもらえるのが一番うれしいです」(加納さん)、「応援では自分自身も周りの方に応援してもらっているのを感じます。OGの方もよくして下さいますし、先輩の励ましでハードな練習も耐えられます。みんなで支え合うことで団結力が養われていると思います」(松井さん)、「技がチームでぴたっと決まって成功したときが一番嬉しいです」(田中さん)。
●「みんなが高い意識を持って完成度の高い演技をお見せしたい」
長年、スピリッツが高いレベルを維持している背景には、学内のコーチの濱谷さん、学内コーチであり、社会人チームの専属チアリーダーでもある井川さんの存在がある。二人の卒業生ならではの熱心な指導に加え、学外コーチでバトン専門家の斉藤麻紀さんに振り付けを頼んでいるのも強さの秘密。「3人のコーチのレベルが高いので、現役学生には大変有難い事だと思っています」(新田先生)。
今後の目標は「12連覇もですが、心掛けているのはやるべきことをしっかりやるということ。完成度の高い演技をお見せしたいですね。12月の集大成の単独公演もコンテストも、しっかりと演技して高い意識をメンバーみんなが持てるような、そんなチームを目指したいです。」(加納さん)と笑顔で締めくくってくれた。
来年も明るい笑顔で、ぜひ12連覇を成し遂げることを期待したい。
加納万友香さん リーダー (社会学部4年生)
「観客の笑顔を見るとこちらまで元気になります」と、明るい笑顔でチームを引っ張るリーダーの加納さん。今年、関西学生バトン・チアコンテストで11連覇を成し遂げた。
松井晴菜さん サブリーダー (法学部3年生)
層の厚い卒業生の応援とチームの「団結力」で、来年12連覇に向けて意欲を燃やす、次期・リーダーの松井さん。
田中典子さん(社会学部1年生)
先輩の演技にあこがれ、バトン・チアを始めた田中さん。先輩に追いつくため、日々ハードな練習をこなしている。今後が期待できるホープ的存在。
井川美濃里 学内コーチ(龍谷大学職員・元部員)
社会人チームの専属チアリーダーを務めるかたわら、スピリッツOGとして現役学生の指導を担当する井川さん。
濱谷公子 学内コーチ(龍谷大学職員・元部員)
卒業後もスピリッツの経験を生かし、学生の気持ちになって現役メンバーのコーチとして指導に当たっている濱谷さん。
斉藤麻紀 学外コーチ
関西・中国地区でバトン教室を主宰、13年前から部のバトン指導とコンテストの振付けを担当。「今年はテンポの速いジャズの曲を部員が楽しんでいてよかった」とのこと。
新田光子 部長(社会学部教授)
「応援団のない龍大にあって、スピリッツは龍大の各運動部の応援には欠かせない存在。コンテストばかりでなく応援もがんばっていますので注目してほしいです」
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