強豪チームを破り、チーム一丸となって初優勝を達成！
昨年９月から11月にかけて行われた秋季リーグ。女子バレーボール部は、２カ月間行なわれるリーグ戦で10戦中８勝２敗という好成績を残し、見事初優勝を果たした。「試合は、ベンチ入りできる12名の選手、応援にまわる選手、観客席で熱い応援をしてくださる保護者・ＯＧの人達、この三者がチームとして一体になった結果だと思います」（岡本部長）。
部員数は25名。関西の１部リーグのなかでは小人数といえる。「強豪といわれる大学では50名ほどの部員が所属しているところもありますね」と川島監督。「ただ、現在の４年生が育てば小さなチームでも勝負できるという直感はありました。今回うれしかったのは、優勝と同時にベストサポーター賞ももらえたこと。学生が中心になってラインズマンなどの補助役もやるのですが、その点でも認めてもらえたのがありがたかったですね。技術だけでなく、全体で関西を引っ張るリーディングチームになるのが目標でしたので大変うれしかったです」。
2007年12月3日に行なわれた優勝報告会
スピード力とディフェンスを中心に効率的な練習を実践
関西を制した今、監督の目には、すでに「全国制覇」が視野に入っている。「実は全国でどこまでいけるか、最初から考えていました。うちのチームは他チームに比べると一番高い選手で173センチと、背が低い方なのです。そのためスピードを重視し、ブロックを含めたディフェンスに力を入れています。今年度は４年生を中心に一つの方向に向かってよくまとまってくれたのと、長期のリーグ戦で好調さをキープできたのが勝因だと思います」。
ふだんの練習時間も、学業との両立をめざすため、一日２時間と決まっている。体育館を使える時間も限られるので、短時間で行なえる効率的な練習を心掛けているという。「龍谷大学では部によって特別扱いはなし。練習時間も全部平等なんです。それで、短い時間で集中できる練習方法を取り入れています」。
チームキャプテンの沢岡裕香さんは「４年生が12人いるため、なかなかチームがまとまりにくかったのですが秋のリーグでは一戦一戦、戦っていく中で、全員が一つになっていくのを感じました」と語る。
リーグ戦は、最初にまず総当たりで７試合を行ない、その中の上位４校で優勝を争うが、最初に２敗していたため、次に負けると上位に入れないという厳しい状況。が、そこから破竹の６連勝で、最終戦は大阪国際大学にセットカウント３｜０で勝利。ピンチでも、それをはね返す粘り強さを身につけ、精神面でたくましく成長した。
「リーグ戦中は、何か言葉で言えない不思議な力がみなぎってくるのを感じていました」（増田さん）。「まさか優勝できるとは思っていませんでした。でもリーグ戦中はとてもムードがよく、そのチームワークが優勝につながったんだと思います」（薬師さん）。
「いつもは緊張しないのですが優勝のかかった試合の前の夜は眠れなかったです」（永井さん）。
将来は『チーム力』で全国制覇をめざしたい
今後の目標は関西リーグでさらに強くなって「関西なら龍谷」と呼ばれるような安定した力をつけること。西日本での優勝、将来は学生日本一…と夢は広がる。
「選手には素直に応援してもらえる、周りに愛される人になってほしいですね。技術面では個人技よりもチーム力重視でさらにレベルアップし、いずれは日本一をめざしたいです」（川島監督）。
全員の固いチームワークで、勝ち取った初優勝。来年度も西日本優勝、さらに全国制覇をめざして、素晴らしい活躍を見せてくれるに違いない。
レフト 増田 愛里 さん
（法学部２年生・浜坂高校出身）
今まで４年生の方のおかげでリズムよく練習できたので、先輩方には感謝しています。リーグ戦中は不思議につらいという思いはなく、とても楽しかったです。
現主将 恩田 恵 さん
（経営学部３年生・北嵯峨高校出身）
去年は４年生に引っ張ってもらうばかりでしたが、新４年生は４人しかいないので先輩方の姿を思い出してチームをまとめていけたらと思っています。
現副主将 永井 美帆 さん
（経済学部３年生・京都橘高校出身）
上級生の学生コーチの方が練習のサポートをして下さったことに感謝しています。
前副主将 清水 桂恵 さん
（経済学部４年生・成安高校出身）
下級生も頑張ってくれたし、レギュラーでない４年生もみんな裏でサポートしてくれたのが有難かったです。
前主将 沢岡 裕香 さん
（社会学部４年生・大淀高校出身）
一人ひとりは決して技術的に上手いわけではないのですが、ここまでこれたのは監督の熱心な指導のおかげだと思います。
エース 薬師 由貴子 さん
（社会学部４年生・小松市立高校出身）
リーグ戦では私自身は調子がよくなかったのですが、周囲のみんなに随分助けられました。優勝はチームワークの勝利でした。
川島 基 監督（東海大学ＯＢ）
岡本 雄二 部長（理工学部教授・本学ＯＢ）
←トップページへ戻る
