龍谷 2008 No.66

RYUKOKU SPORTS フェンシング部(女子)

関西学生フェンシングリーグ戦2部優勝!1部昇格決定

今年4月から5月にかけておこなわれた第58回関西学生フェンシングリーグ戦で、
龍谷大学フェンシング部(女子)が2部で優勝し、1部昇格を果たした。
同部の部員は12人。そのうち女子は、わずか3人。最少人数で掴んだ優勝だった。

やっとスタートに立てた
やっとスタートに立てた

 フェンシングの競技種目はフルーレ、エペ、サーブルの3種目があり、それぞれに剣と得点となる有効面が異なる。基本はフルーレで、上半身が突きの有効面であり、エペは突きの有効面が全身となる。サーブルは、突きに切るという動作が加わる。一瞬の間に攻守が入れ替わることも多々あり、西洋の騎士を思わせる優雅なコスチュームからは想像できないほど激しいスポーツだ。
  関西学生フェンシングリーグ戦は、3種目に対して3人ずつの総当たりでポイントを重ね、先に45本取ったチームが勝ちとなる。大学によっては、得意種目にあわせてメンバーが入れ替わることも。当然、3人しかいないチームには過酷な戦いが強いられる。
 また、試合は技術戦だけでなく、相手の裏をかく心理戦がある。また、メンバー交代の際には、相手の癖や弱点などを次に伝える情報戦もある。
  胃が痛くなるほどの緊張感のなか、優勝がわかったときは、「うれしいというよりホッとしました。1部に昇格できて、やっとスタートに立てたという思い」と藤村由美さん。「入部してすぐの試合。優勝できたのは諸先輩のおかげ」、福原望美さんの笑顔がはじける。


次なる夢に向かって、前へ
次なる夢に向かって、前へ

 フェンシングの魅力はスピードと素早い攻撃。1対1で戦うと相手の考えていることが伝わってくる。「その駆け引きの面白さがこたえられません」と、口々に語る。
 現在の部員は、全員が中学や高校からの経験者であり、インターハイ出場経験を持つ者もいる。そのため、男子もリーグ戦では2部優勝を狙っていた。
  しかし結果は総合5位。主将の杉山琢磨さんは、「自分も含め、メンタル面の弱さが出てしまった。最後まで諦めない精神面の強化が必要」と、次の課題を見据える。
 「1部リーグはJAPANを背負って世界で戦っている人もいるハイレベルな世界。勝利は簡単ではないが、たとえ負けても接戦をしたい」、藤村さんも1部リーグでの決意を語る。
 部の練習は深草学舎体育館第2トレーニング室。フットワークのなどの基本練習から、2人1組のレッスン、臨場感たっぷりの実戦練習に汗を流す。
 「フェンシングの経験がある人もそうでない人も、一度部を覗きに来てください。フェンシングを通して多くの先輩、仲間に出会えた。その良さを、みんなにも体験してもらいたい」。一つのものに打ち込むことの素晴らしさを、杉山主将の言葉が語っている。


藤村 由美さん 藤村 由美さん 法学部2年生
群馬県・前橋育英高等学校出身
試合期間中に熱を出しましたが「プラス志向でポジティブに」という信条で乗り切りました。負けず嫌いなんです、私。
福原 望美さん 福原 望美さん 短期大学部1年生
滋賀県立愛知高等学校出身
フェンシングは背が高いほうが有利。私は小柄なので大変です。上から剣が降ってくるから、毎日が恐怖です(笑)。

杉山 琢磨さん 杉山 琢磨さん 主将 文学部3年生
京都府・平安高等学校(現:龍谷大学付属
平安高等学校)出身
個人的には秋のインカレに出場することが目標。現役としては最後のチャンスとなるので精一杯がんばります。
 



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