龍谷 2008 No.66

RECのツボ

京都市下京区にスポットをあてて
地域再発見コース
「京・下京区を探る」を開講

地域のにぎわいをつくり出す下京門前町ルネッサンス活動 下京区の門前町
地域のにぎわいをつくり出す下京門前町ルネッサンス活動(撮影:谷口稔)   下京区の門前町(撮影:谷口稔) 

 龍谷大学の市民向け公開講座「RECコミュニティカレッジ」では、地域の歴史や文化、自然、環境を学んでもらおうと2003年度から「地域再発見コース」を設けている。
 今年度は、京都市下京区が行政単位として位置づけられて2009年3月で130周年を迎えることを記念し、本学の発祥の地でもある下京区にスポットをあてた講座「京・下京区を探る」を京都市下京区と連携し開講する。
  本講座では、平安朝の長編物語である『源氏物語』と下京との意外な関係、今では京都の玄関口として多くの高い建物が建ち並ぶ下京の歴史、下京で育った文化「茶道藪内家」、約400年前に本願寺が下京に移るとともに形成されてきた門前町とその伝統産業についてなど、下京区の魅力を感じ取れる内容になっている。


<京都市下京区>
  現在の下京区の成立は、1879年の郡区町村編制法により、三条通を境としたそれまでの上京・下京が上京区・下京区と称されたことに始まります。1889年の市制・町村制施行、1918年の郡部大編入を経て、現在の下京区の基本的な姿ができあがりました。
  下京は町衆の町であったことから、日本文化の華茶道など文化・文学を生み育ててきた地域でもあります。

【地域再発見コース「京・下京区を探る」講座一覧】

講座No. 日程 時間 講座名 講師名 定員 回数 受講料 会場
S31 2008年
10月20日(月)〜
12月15日(月)
10:45〜12:15 下京わたりの『源氏物語』 安藤  徹
龍谷大学文学部准教授

20名
5回 会員5400円
一般7900円
大宮学舎
および学外
S32 10:45〜12:15
(※11月17日(月)のみ
13:15〜14:45)
S33 2009年
2月3日(火)〜
3月10日(火)
10:45〜12:15 下京区の歴史に触れる 平林 章人
龍谷大学文学部教授

40名
3回 会員3000円
一般4500円
大宮学舎
佐藤 文子
大手前大学非常勤講師
岡村 喜史
龍谷大学文学部准教授
S34 2008年

9月26日(金)〜
2009年

2月27日(金)

13:15〜14:45 茶道薮内家を知る
   〜下京で育った文化〜
山田 明爾
龍谷大学名誉教授

40名
4回 会員4500円
一般6500円
大宮学舎
および学外
中村 昌生
京都工芸繊維大学名誉教授
中根 史郎
(株)中根庭園研究所 代表取締役所長
薮内 紹由
薮内家若宗匠
S35 2008年
12月12日(金)
13:00〜16:00 下京のまちなみと伝統産業
〜門前町散策と念珠づくり体験〜
川崎 泰市
元平安高等学校教諭
40名 1回 会員4000円
一般6000円
大宮学舎
および学外
吉川  明
地域歴史愛好家


Ryukoku Extension Center REC

2008年度後期
RECコミュニティカレッジ 
受講生募集中

 RECコミュニティカレッジでは、地域再発見コースのほかにも、「仏教・こころ」「文化・歴史」「語学」など様々なコースを設け、年間約370講座を開講しています。講座内容の詳細を記載したパンフレットを無料でお送りいたします。ご希望の方は左記の資料請求先までお電話ください。

<資料請求先>
REC京都 075-645-7892
REC滋賀 077-543-7848
     (または7849)
<受付時間>
月曜日〜土曜日(祝日除く)10時〜16時
2008年度後期RECコミュニティカレッジ 受講生募集中

福祉フォーラム「専門セミナー」の参加者を募集

福祉フォーラム「専門セミナー」の参加者を募集

共生塾では福祉の町モデルと言われる秋田県鷹巣町の岩川徹前町長(中央)を招き、
元神奈川県逗子市長の富野暉一郎法学部教授(左)や長上深雪社会学部教授(右)が話を聞いた。

 

 地域とともに、21世紀の暮らしやすいまちづくりをめざす「福祉フォーラム」は、2008年度の取り組みとして「福祉フォーラム2008」「共生塾」「専門セミナー」を展開している。
  10月4日、5日に開催する「福祉フォーラム2008」では、「当事者主権の価値と実践」をテーマに、1日目は熊本学園大学の原田正純教授が「水俣学に学ぶ」を講演。2日目には、「依存症からの回復とその支援」、「多重債務当事者からの発信とその援助」、「こども主権とは何か」、と3つの分科会を開いたほか、社会福祉法人素王会アトリエインカーブ理事長の今中博之氏が「ソーシャルデザイン〜共生社会へのアプローチ〜」と題して講演をおこなった。
  また、共生塾は「『福祉のまちづくり』モデルの光と影」をテーマに、「21世紀のまちづくりビジョン」(6月28日)、「鷹巣町モデルの光と影」(7月5日)、「福祉のまちづくりへの展望」(7月26日)の3回を開催した。
  一方、専門セミナーでは立命館大学の中村隆一教授が「成人期を見通した学童保育専門職のしごと〜中村隆一に『こどもの発達』を学ぶ〜」と題して全4回のセミナーを開催。なお、後期の専門セミナーでは、左記のとおり開講を予定しており、現在参加者を募っている。



専門セミナー<後期>
子ども虐待対応のアセスメント〜アセスメントに求められる「見立て」〜

第1回 10/18(土)14:0015:30
「アセスメント概論」 山田容・龍谷大学社会学部准教授
第2回 11/15(土)14:0015:30
「行動の見立て」   望月昭・立命館大学教授
第3回 11/29(土)14:0015:30
「家族の見立て」   倉石哲也・武庫川女子大学大学院教授
第4回 12 / 6(土)13:3016:30
「ケースの見立て」  管野道英・滋賀県中央子ども家庭相談センター専門員ほか
■ 場 所/龍谷大学瀬田学舎
■ 参加費/福祉フォーラム会員・REC会員1000円 一般1500円
(12/6は会員2000円 一般2500円)
■ 申込先/龍谷大学福祉フォーラム事務局 電話077-543-7744
      受付:月金曜日(祝日除く) 9:0016:30



Ryukoku Extension Center REC

内閣官房・内閣府
「平成20年度 地方の元気再生事業」に
RECのプロジェクトが採択


RECホール内に設けられた託児ルーム

RECホール内に設けられた託児ルーム

 

 内閣官房・内閣府の、日本各地の自治体や団体などによる地域活性化に関する自主的なプロジェクトを支援する「平成20年度 地方の元気再生事業」が公表され、RECが申請したプロジェクトが採択された。この事業には全国各地から1,186件の応募があり、うち120件が採択された。
  採択されたRECのプロジェクト名は「子育てママが生き生き働くまちづくりプロジェクト〜大津市におけるワーク・ライフ・バランスの促進〜」。
  このプログラムは、本学が蓄積する教育・研究のシーズやノウハウを使い、本学瀬田学舎がある大津市に在住する、子育て期にある女性に対する支援をおこない、地域の活性化に貢献することを目的としている。

 REC滋賀では、今年4月、子育て期でも安心して学んでもらえるように、オムロンパーソネル株式会社(京都市)と連携し、子ども一時預かり(無料託児)を軸とした「REC子育て応援プログラム」をスタートさせており、10月からは、再就職をめざす女性を対象に、時事問題や社会情勢の理解、またもう一度見直しておきたい業務スキルの習得に向けたプログラム「Re-Career経済感覚を養う」を同社と共同で開講するなど、産学連携で子育て支援に取り組んでいる。
  今後、RECでは、子育て期にある女性が元気に、生き生きと働くことができるように、全国に先駆けた子育て支援モデルを構築するため、まずは大津市をモデルとして、地域の再生をめざしていく。





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