勝つためのポイントは
体力強化と共通認識
ラクロス部は2008年4月に一般同好会から部に昇格した。練習場のある瀬田学舎には、陸上競技部や硬式野球部など実績のある部が目白押し。「それらと同等と認められたからには、しっかりやらなくては」。当然、今季の目標は1部昇格。
そして、有言実行。ラクロス部は、2部降格という苦渋を乗り越え、1部リーグに返り咲いた。
ここまでたどり着くための道のりは、ドラマチックでさえある。まず、OBの先輩に、新しくコーチを依頼。「計画」「実行」「確認」をキーワードに、夏から始まるリーグ戦を見据えての調整がスタートした。
調整では新コーチ、小池さん、各ポジションのリーダーが1年間のスケジュールや練習内容を計画。それをきちんと実行し、細かく確認して、次につなげていく。なかでも「確認」が「なおざり」になっていたとして、「意識的におこないました」。
また新コーチは、練習に新しいメニューを盛り込んだ。「身体がそれほど大きくないメンバーで戦うには、体を強くすることが重要」と、体と体で当たり合う練習を繰り返すのだ。さらに、トレーナーに組んでもらったウエイト・トレーニングで、測定数値もどんどん上がり、体当たりにも耐えることのできる体ができていった。
忍耐が必要な新しい練習方法を取り入れてみて、気がついたことがあった。「自分たちには根性がなかった」ということと、「選手同士に共通認識が欠けていた」ことである。自分達が何をするべきかを理解するにつれて、チームの結束は固くなっていった。
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