龍谷 2009 No.67

RECのツボ


大学発学生ベンチャーの育成をめざしてビジネスプランコンテスト「プレゼン龍」を開催

 学生の起業家精神を育成することを目的に、2001年度から毎年この時期に開催している「プレゼン龍(ドラゴン)」を12月6日、深草学舎で開催した。8回目となる今回は、事前審査を通過した7チームが、起業家や大学教授、学生ら約250人の審査員を前に独自のビジネスプランを競い合った。
 今年度のグランプリに輝いたのは、社会学部コミュニティマネジメント学科2年生の尾林美紀さん(京都府立西乙訓高校)ら3人でつくるチーム「WILLS」が提案した「3○(さんまる)Kitchen」。30代の独身者をターゲットに料理教室を提供し、出会いのきっかけとなる場を創出するというプランだ。「WILLS」は今年度から新設された来場者投票によるオーディエンス賞にも選ばれており、このダブル受賞に会場から大きな拍手が送られた。
 当日は、高校生を対象とした「第3回ビジネスアイデアコンテスト」も同時開催。応募総数232件の中から、事前審査を勝ち抜いた5件のビジネスアイデアが披露され、「My★メイク」を提案した京都府立京都すばる高校の山田有里佳さんに最優秀賞が贈られた。

賞金30万円の奨学金を贈られるグランプリチーム「WILLS」
収益についての質問を飛ばすなど厳しい目で審査する会場の審査員
収益についての質問を飛ばすなど厳しい目で審査する会場の審査員
賞金30万円の奨学金を贈られるグランプリチーム「WILLS」  


福祉フォーラム「生きる意味」、「子ども虐待対応」を考える公開講座を開講

 社会問題や社会福祉の課題について、具体的なテーマを取り上げて考える公開講座「共生塾」と「専門セミナー」を開講した。
 共生塾では、「『生きる』を問う」をテーマに2月7日、28日、3月7日の3回実施。歌手の小室等氏と、本学卒業生で生と死の問題に取り組む長野・神宮寺住職の高橋卓志氏(本学社会学部客員教授)が「生きているということ」(2月7日)をテーマに講演したのを皮切りに、医療と仏教の協力関係構築に力を入れる大分・佐藤第二病院院長の田畑正久氏が「老・病・死の現場からー生きるを問う」(2月28日)、浄土教と終末期ケア(ビハーラ)を研究する本学法学部の鍋島直樹教授が「慈しみとつながりの時代ー生きる力を求めて」(3月7日)と題して講演をおこなった。
 一方、専門セミナーは、「子ども虐待対応のアセスメント〜アセスメントに求められる『見立て』〜」をテーマに4回にわたり開催。子どもを虐待から守るためには、現在の状況を正しく分析するアセスメントが欠かせないことから、今回のセミナーでは、子どもの虐待に関わる状況を「行動」「家族」「ケース」それぞれの切り口から、それらを「見立てる」ための基礎となる理論や具体的なツールについての修得をめざした。
 福祉フォーラムでは、2009年度も引き続き「共生塾」や「専門セミナー」を開催し、身近なテーマを取り上げていく。
<福祉フォーラムホームページ>
http://rec.seta.ryukoku.ac.jp/fukushi/index.html

専門セミナーで「アセスメント概論」と題して講演する山田容本学社会学部准教授  
専門セミナーで「アセスメント概論」と題して講演する
山田容本学社会学部准教授
 


女性のための再就職支援講座を開講

 結婚や出産、育児を機に一時仕事を中断した女性が、再就職に向けて学ぶことができる場を提供しようと、10月から11月にかけて、無料託児付き連続講座「Re-Career 経済感覚を養う」を瀬田学舎で開講した。
 本事業は、国の平成20年度「地方の元気再生事業」採択事業の一環。講座は、公開講座「RECコミュニティカレッジ」で、REC滋賀が土曜日に設けている無料託児サービスを担当する人材派遣会社のオムロン パーソネル株式会社(京都市)と共同で企画した。
 「Re-Career」の開講を前に、深草学舎顕真館で開いたオープンセミナーには、約300人の女性が参加。「仕事を通して人生を学ぶ〜人との出会いと働く喜び」をテーマに講演した、東京日産自動車販売株式会社の林文子代表取締役社長は、ダイエー代表取締役会長兼CEOとして同社の財政再建に力を注いだ際に従業員と交わした言葉を紹介しながら、前向きに働くことの重要性を説いた。 
 講座「Re-Career」は、本学経営学部の佐藤研司教授(マーケティング)や社会学部の李 屏准教授(経済学)、東田晋三教授(キャリアプランニング)らが担当。それぞれの専門性を生かして、暮らしの経済や会社の仕組み、個人ワークを取り入れた自己分析法を講義すると、受講生らは真剣そのもの。参加した30代の女性は「女性が再び働き出すのには年齢制限や保育サービスの充実など課題が多いが、今回の講義で元気をもらった」と満足した様子だった。

東田晋三教授を講師にグループワーク形式で進められる講座「自分を知ろう」  
東田晋三教授を講師に
グループワーク形式で進められる講座「自分を知ろう」
 

RECコミュニティカレッジ、2009年度から新たな展開

○終身会員制度、履修証明制度を導入
 龍谷大学の公開講座「RECコミュニティカレッジ」は、受講生の継続的な学習を支援することを目的に、終身会員制度、履修証明制度を導入する。
 終身会員制度は、講座ごとに設定するアカデミックポイント(AP)を取得し、合計150AP以上を取得すると、次年度以降、年会費不要で様々な会員特典を受けられるというもの。
 また、履修証明制度は、RECコミュニティカレッジで設ける「古文書解読基礎プログラム」で指定する講座すべてを受講し、APを取得することで、修了証明書が授与される。履修証明制度は、学校教育法第105条に基づいた制度であり、履歴書にも修了を明記することができる。
 いずれの制度もREC会員として受講することが必要。本制度は講座パンフレットで紹介している。

○卒業生・保護者は年会費不要でREC会員に
 本学卒業生や在学生の保護者、本学を退職した教職員が希望すれば、年会費(3000円)不要でREC会員になれる制度が始まる。
 この制度は、これまで本学の学生・大学院生や在職教職員を対象としてきたが、卒業生組織の「校友会」や、保護者で構成される「親和会」へのサービスとして広げることにした。
 本学卒業生と在学生の保護者が本制度を利用するにあたっては、RECコミュニティカレッジを1講座受講することが条件。
 REC会員になると、講座の受講料割引や大学図書館の利用など様々な特典を受けることができる。

○RECコミュニティカレッジ大阪に新展開
 大阪で年6回開講してきたコミュニティカレッジ大阪を、講座数を大幅に増やし開講する。会場は、JR大阪駅から徒歩5分の大阪駅前第1ビル7階(大阪市北区梅田1-3-1)。会場となるビルの前には創立370周年を記念して昨年10月に開設した本学の大阪オフィス(ヒルトンプラザウエストオフィスタワー10階)がある。
 2009年度前期は、「『歎異抄』を読み解く」、「日本古代史」など仏教・歴史・文学といった分野で25講座を開講する。問い合わせはREC京都(075-645-7892 )まで。

大阪会場の大阪駅前第1ビル。地下鉄梅田駅から徒歩5分、阪神梅田駅 からは同3分という好立地に立つ。
大阪会場の大阪駅前第1ビル。
地下鉄梅田駅から徒歩5分、阪神梅田駅 からは同3分という好立地に立つ。



<講座パンフレットを無料でお届けします>

RECコミュニティカレッジでは、「仏教・こころ」「文化・歴史」「親子カレッジ」「外国語」など多彩なコースに2009年度前期は217講座開講します。講座パンフレットを無料でお送りいたしますので、まずは資料請求先までお電話ください。
<資料請求先>
●REC京都 Tel.075-645-7892
●REC滋賀 Tel.077-543-7848(7849)       
※受付時間:月〜土曜日(祝日除く)10:00〜16:00
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