龍谷 2009 No.69


龍谷大学創立370周年記念事業報告
各界から多数の来賓を招聘し、創立370周年記念式典・祝賀会が盛大に開催されました。

2009年10月24日(土)
創立370周年記念式典
会場:深草学舎顕真館
オペラ歌手の花月真氏による奉讃演奏
  オペラ歌手の花月真氏による奉讃演奏

 龍谷大学に関係する全ての方々の想いが結実した記念すべき日、「創立370周年記念式典」が、深草学舎顕真館において挙行されました。
 当日は、浄土真宗本願寺派大谷光真門主をはじめ、国内外の大学学長、行政、経済界、近隣自治体、関係校などから多くの来賓が一堂に集い、ともに創立370周年を祝いました。
 学生が掲げる学友会旗がはためき、吹奏楽部演奏による学歌の調べが響きわたるなかで参列者が入場。華やかな開幕となりました。
 荘厳な音楽法要が勤修されるなか、本学男声合唱団、混声合唱団ラポール、マンドリンオーケストラと、本学卒業生でオペラ歌手の花月真氏による奉讃演奏がおこなわれ、式典を華やかに彩りました。
 山田啓二京都府知事によるご挨拶、橘正信理事長、若原道昭学長による式辞に続き、大谷光真門主、川端達夫文部科学大臣(代理)よりご祝辞をいただき、最後に参列者全員で「龍谷大学学歌」を斉唱して、記念式典は厳かかつ華やかな雰囲気のうちに幕を閉じました。
 なお、インターネットでも記念式典の模様が配信され、多くの方々にその様子をご覧いただきました。
 
式典の会場風景 イルミネーションパレード ミニコンサート
 
2009年
10月23日(金)〜25日(日)
創立370周年記念祝賀祭
会場:大宮学舎〜西本願寺〜
京都駅ビル駅前広場、深草学舎
創立370周年記念祝賀祭

 記念式典・祝賀会当日を含めた3日間、創立370周年を学生の力で盛り上げ、また地域の方々をお招きし感謝を表すイベントとして「記念祝賀祭」を開催しました。
 23日の前夜祭では、吹奏楽部が大宮学舎から西本願寺を経由して京都駅まで「イルミネーションパレード」をおこない、その後、京都駅ビル駅前広場でミニコンサートを開催。多くの聴衆に創立370周年をアピールしました。

2009年10月24日(土)
創立370周年 記念祝賀会
会場:ウェスティン都ホテル京都

鏡開き 祇園甲部歌舞会による京都の伝統伎芸「手打」 祝賀会の会場風景 茂山千五郎家による狂言 人間国宝茂山千作師による独吟



 記念式典終了後、会場をウェスティン都ホテル京都〔瑞穂の間〕に移し、記念祝賀会を開催しました。大谷光真門主、門川大作京都市長、国民栄誉賞受賞者の衣笠祥雄氏をはじめ、500名を超える来賓をお招きし、祇園甲部歌舞会による京都の伝統伎芸「手打」、人間国宝茂山千作師にご出演いただいた茂山千五郎家による「狂言」の催しを交え、終始和やかなムードに包まれるなか、多くの方々とともに創立370周年の慶びを分かち合いました。
●創立370周年記念事業報告<記念式典>
2009年 - 2010年 創立370周年記念事業一覧
2009年
3月 ●国際シンポジウム
 「グローバル化する厳罰化とポピュリズム」
●ノーベル経済学賞受賞者講演会
4月 ●宗教部特別講演会 第1回 安田暎胤師
5月 ●創立370周年記念「青春俳句大賞」 (〜2010年3月)
●創立370周年記念式典・記念祝賀会(園遊会)
●全国8都市リレーイベント福岡
●全国8都市リレーイベント神戸
6月 ●国際学術講演会「目覚めゆく心の平和・世界の平和」
 シリーズ第1回「世界の中の念仏:無碍の一道」
●全国8都市リレーイベント広島
●国際学術講演会「目覚めゆく心の平和・世界の平和」
 シリーズ第2回「心の平和、世界の平和:その究極的変容」
●宗教部特別講演会 第2回 上野道善師
●REC公開講座 龍谷講座in大阪
「今、あなたに知ってほしい世界の現実〜社会貢献・国際協力入門講座〜」前期
●国際シンポジウム
「世界のコミュニティラジオに平和の声を聞くー地域と世界を結んで」
●全国8都市リレーイベント金沢
●全国8都市リレーイベント東京
7月 ●全国8都市リレーイベント札幌
●全国8都市リレーイベント高松
8月 ●龍谷大学in Los Angeles創立370周年記念文化講演会
●龍谷大学吹奏楽フェスタin大阪〜青春の輝き、響きあうココロ〜
9月 ●シンポジウム「こころとからだーその課題を共有し生きるためにー」
●龍谷大学創立370周年回顧展 深草・瀬田
●370の感謝・学生イベント(学生プロジェクト)(〜2010年1月)
 キズナノート及び『龍谷大学解体新書』発刊
 元気注入計画(講演会)
●万城目学 Talk Live in龍谷大学
●宗教部特別講演会
 第3回 大野玄妙師
10月 ●龍谷大学オリジナル切手の発行
●REC公開講座 龍谷講座in大阪(〜2010年2月)
「今、あなたに知ってほしい世界の現実〜社会貢献・国際協力入門講座〜」後期
●創立370周年記念 龍谷大学新応援ソング・マスコットキャラクターの発表
●宗教部特別講演会 第4回 水谷幸正師
●龍谷大学創立370周年回顧展 大宮
●REC公開講演会「黒澤デジタルアーカイブからみえてくるもの」
●記念祝賀祭
●創立370周年記念式典・記念祝賀会
●370年の歩み(冊子)の発刊
●龍谷大学所蔵稀書展
●21世紀歴史大学シンポジウム
●ノーベル賞受賞者を囲むフォーラム(全国8都市リレーイベント大津)
11月 ●370の感謝・学生イベント(学生プロジェクト)元気注入計画(講演会)
●宗教部特別講演会 第5回 松浦俊海師
●国際シンポジウム「多元視野で解明する至宝『混一疆理歴代国都之図』」
●シンポジウム「アジア新世紀─国際移動するIT人材─」
12月 ●経営学部同窓会創設40周年事業 論文コンテスト(〜2010年1月)
●人間・科学・宗教シンポジウム 第1回「非暴力と共生の世界を願って」
2010年
1月 ●環境問題から21世紀のみらい社会を考える学生シンポジウム
「21世紀の景観とまちづくりin京都」〜国立から鞆の浦、そして「みらい」へ〜
2月 ●370本植樹キャンペーン
●遺族サポート事業「喪失の癒しとアート」
●人間・科学・宗教シンポジウム 第2回「共生と持続可能性のある世界をめざして」
3月 ●アフガニスタン仏教遺跡学術調査研究シンポジウム
●国際シンポジウム
「炭を使った農業と地域社会の再生〜市民が参加する地球温暖化対策」

龍谷大学創立370周年記念事業報告
2009年10月25日(日)
21世紀歴史大学シンポジウム
会場:深草学舎顕真館
21世紀歴史大学シンポジウム
21世紀歴史大学シンポジウム 21世紀歴史大学シンポジウム
 記念式典・祝賀会翌日の10月25日、「21世紀歴史大学シンポジウム」が多くの聴衆を迎え顕真館で開催されました。
第1部では、ハーバード大学学長代理のアンドルー・ゴードン氏、チュラロンコン大学前学長のスチャダー・キラナンダーナ氏、若原道昭本学学長により、「21世紀の世界を踏まえて、これからの大学教育のあるべき姿について」をメインテーマに活発な議論が展開されました。
第2部では、龍谷大学とハーバード大学による学術シンポジウムが開催されました。今回のシンポジウムは、1989年に創立350周年記念事業として開催されたシンポジウム「世界の中の親鸞」以降、両校の間でおこなわれてきた学術交流の成果として、21世紀の世界のなかで親鸞思想について考えることを目的に開催されました。
第3部では、本学の学生交換協定校11大学(9ヶ国・地域)の学長や代表団が顕真館に一堂に会し、「教育の国際連携政策と日本の大学に期待すること」と題した、率直で熱いメッセージを発信しました。

2009年9月20日(日)
シンポジウム「こころとからだーその課題を共有し、生きるためにー」
会場:深草学舎3号館
質問に答える養老孟司氏と久保田競氏
質問に答える
養老孟司氏と久保田競氏

養老孟司氏・久保田競氏を
お招きし、シンポジウムを開催 


創立370周年を記念して、自然科学を代表する解剖学者の養老孟司氏と大脳生理学者の久保田競氏をお招きし、それぞれの視点から「こころとからだ」について講演をいただきました。その後、文学部の教員も加わり、「こころとからだ」に関する課題を共有し、自然科学と人文科学の視点からパネルディスカッションをおこないました。
シンポジウム最後の質疑応答では、満席の会場から多くの質問をいただき、大盛況のうちに幕を閉じました。
満席の会場
満席の会場

2009年10月30日(金)
ノーベル賞受賞者を囲むフォーラム(全国8都市リレーイベント大津)
会場:瀬田学舎4号館
野依良治氏
野依良治氏
 全国8都市リレーイベントを締めくくる「ノーベル賞受賞者を囲むフォーラム」が、500人の聴衆を集めて開催されました。テーマは「科学と知と人間のみらい」。2001年にノーベル化学賞を受賞された野依良治氏に基調講演をいただき、「人類が存続するには経済的・軍事的統治ではなく、科学的・文化的統治が必要だ」と強調されました。
パネリストによる意見表明では、1991年に新素材カーボンナノチューブを発見し、2009年に文化勲章を受章された飯島澄男氏が「世界的な発見はほとんど偶然。しかし偶然を見逃さないためには、準備しておくことが重要」と、研究者としての心構えを説かれました。
飯島澄男氏
飯島澄男氏

<第1回>2009年12月8日(火) <第2回>2010年2月13日(土)
人間・科学・宗教シンポジウム
第1回「非暴力と共生の世界を願って」会場:京都ホテルオークラ(暁雲の間)
第2回「共生と持続可能性のある世界をめざして」会場:深草学舎顕真館
上田紀行氏(東京工業大学大学院准教授)による講演
上田紀行氏
(東京工業大学大学院准教授)
による講演

 龍谷大学人間・科学・宗教総合研究センターは,本学の知的資源を活かし、人間・科学・宗教に関連する高度な研究成果を国内外に発信し、本学が戦略的におこなう研究を推進することを目的に設置されています。そのなかには、文部科学省私立大学学術研究高度化推進事業、及び私立大学戦略的研究基盤形成支援事業に採択された8つの研究センターがあり、本学らしい特色ある研究を推進し、世界に発信しています。これらのセンターが連携して、あらゆるいのちの「共生」と未来の世代への「持続可能性」を願って「人間・科学・宗教シンポジウム」を2回にわたって開催しました。
第1回は「非暴力と共生の世界を願って」をテーマに、第2回は「共生と持続可能性のある世界をめざして」をテーマに開催。研究成果を相互に共有し、広くその研究成果を学内外に発信しました。

シンポジウムの様子
シンポジウムの様子

2009年8月30日(日)
龍谷大学吹奏楽フェスタin大阪 〜青春の輝き、響きあうココロ〜
会場:サンケイホールブリーゼ(大阪)
龍谷大学吹奏楽フェスタin大阪 〜青春の輝き、響きあうココロ〜

 大阪府下の寝屋川高等学校・東住吉高等学校・刀根山高等学校・帝塚山学院泉ヶ丘中学校高等学校の4校と本学吹奏楽部とのジョイントコンサートを実施しました。ゲストに本学卒業生の山本浩之関西テレビアナウンサーを迎え、各校の単独演奏、さらに本学吹奏楽部との合同演奏をおこないました。本番だけでなく運営に関しても準備段階から高校生と協力し、より深い交流が図られました。


2009年10月12日(月・祝)
創立370周年記念 龍谷大学新応援ソング・マスコットキャラクターの発表
会場:京都駅ビル特設会場
つじあやのさん

つじあやのさんからのコメント
10年前に龍谷大学を卒業して現在まで音楽の世界でがんばっていますが、在学中に勉強しながらライブをしたり、友達と遊んだりしたことが今の私につながっています。
皆さんも、まだやりたいことを探している途中かもしれませんが、いろいろなことにトライ、チャレンジしながらも、楽しい人であってほしいという気持ちで、この曲を創りました。

創立370周年記念 龍谷大学新応援ソング・マスコットキャラクターの発表

龍谷大学マスコットキャラクター

 龍谷大学の新しい応援ソング『Good Day, Good Luck!』とマスコットキャラクターが、10月12日(月・祝)にJR京都駅ビル特設会場で開催された、本学協賛のラジオイベント「Kyoto Radio Day 09〜ecoes」(主催:FM京都、KBS京都)にて発表されました。
新応援ソングは制作者でもある、本学卒業生のシンガーソングライターつじあやのさんが生演奏を披露。マスコットキャラクターの最優秀作品には塩崎アユミさん(大阪府)の作品が選ばれ、本学若原学長より発表されました。
この応援ソングとマスコットキャラクターを、在学生をはじめ、教職員、卒業生とともに龍谷大学の新しいイメージとして育てていきたいと考えています。

2009年9月24日(木)〜2010年1月
370の感謝・学生イベント
キズナノート及び
「龍谷大学解体新書」発刊
2009年11月17日(火)
370の感謝・学生イベント
元気注入計画(講演会)
龍谷大学解体新書
元気注入計画(講演会)
龍谷大学解体新書  創立370周年記念事業の一環として、「学生による、学生のための、学生が盛り上がるイベントを」と考えた学生プロジェクト委員会が、二つの企画を実施しました。一つは元気が出るトークショーと元気の出る映像・音楽を提供し、龍大生に元気を注入する「元気注入計画」。もう一つは、“キズナノート”というものを学内に配布、学生の声をノートに書き綴ってもらい、「龍谷大学解体新書」として1冊の本にまとめ、各キャンパスで配布し、学生の生の声を多くの方に届けました。
 
今後の370周年記念事業
仏教の誕生から現代の仏教までをわかりやすく紹介する
2011年4月 仏教総合博物館  「龍谷ミュージアム」 オープン
地域住民の方々の交流の場としても活用する、街に開かれた博物館の実現をめざします。
龍谷ミュージアム外観(予想図)
龍谷ミュージアム外観(予想図)
展示室内に原寸復元される「ベゼクリク石窟寺院」の仏教壁画
展示室内に原寸復元される
「ベゼクリク石窟寺院」の仏教壁画
2011年
龍谷大学関係戦没者に関わる調査・出版事業
 1922(大正11)年〜1945(昭和20)年の間に戦没した、龍谷大学関係者(学生・教職員など)の調査・研究を実施。龍谷大学関係の戦没者を調査することで、大学の社会的な責任を改めて考えるとともに、戦争の史実を記録として記念誌にまとめ、大学の歴史の1頁として後世に語り継ぐことを目的としています。 記念誌は、2011年度中の発刊を予定しています。

龍谷大学創立370周年記念事業 http://www.ryukoku.ac.jp/370th/

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