龍谷 2010 No.70

RYUKOKU SPORTS

山本 裕貴さん
男子バレーボール部  女子バレーボール部 男女ともに全勝優勝!最高の結果でシーズン前半を終える。
男子バレー部主将 
やまもと ひろき
山本 裕貴さん
経営学部4年生 花園高等学校出身
今年の関西大学バレーボール連盟春季リーグ戦では、龍谷大学バレーボール部が男女揃っての全勝優勝を成し遂げた。男子は優勝の結果1部リーグへの昇格も果たして、シーズン前半を最高の結果で折り返した。
 
チームワークで さらなる上位をめざす
 2部への降格となった昨年の秋季リーグの、雪辱を見事果たした男子バレーボール部。今年は昨年までの守備を重視したチームから、攻撃重視へと切り替えて大会に臨んだという。
 「攻撃的なチームづくりをめざしてスパイクの練習を重ねていたところ、その練習相手となっていた守備陣の実力も上がり、チーム全体の底上げにもつながりました。これは最初から考えていたわけじゃないんです。スパイカーは鋭いスパイクを決めようと、レシーバーはボールを上げようと必死になって練習した結果。思わぬ相乗効果でした」
 躍進の要因には、選手全員のたゆまぬ努力のほかに、チームの絆を強めた意識の改革もあった。
 「スポーツ心理学の先生でもある部長から『互いにもっと積極的にコミュニケーションを取ってみてはどうだろう』と提案されたんです。そして、それまでは選手同士『言わなくてもわかっているだろう』と思って口にしなかったことでも、どんどん言葉で伝えていくことにしたんです」
 効果はすぐに表われた。プレー中、どの選手がボールを拾うのかを迷う「お見合い」は格段に減った。また、互いに励ましあう声も増えたことで、勝負を最後まで諦めずに接戦を勝ち取る試合もあった。
 「僕達の強みはチームワーク。1部リーグや全日本学生選手権などでは、レベルが高く、選手層も厚いチームと対戦することになりますが、チーム全員で勝ちにいきたいと思います。秋季リーグ戦では1部に残留することはもちろんのこと、さらなる上位をめざして良い結果を残したいと思います」
 
万全の準備で 全日本学生選手権優勝を狙う
 「リーグ戦の全勝優勝は私が知る限り女子バレーボール部で初めてのこと。決して楽なリーグではないし、気を抜けばすぐに追い抜かれるので、モチベーションを高く保ったまま次の大会に臨みたいと思っています」
 そう話すのは女子バレーボール部の主将、屋宜瞳さん。全勝優勝と聞くと危なげなく連勝を重ねたように思えるが、リーグ戦の期間中にはチームが不調に陥った時期もあった。
 「ゴールデンウィークにおこなわれた3連戦を目前に、監督が体調不良から練習に来ることができなくなったんです。それまでも自分達で練習内容を考えることはありましたが、試合直前まで選手だけ、というのは初めての経験でした。練習内容をうまく組み立てることができず、準備不足もあって試合当日はかなりの苦戦を強いられたんです」
 その経験を活かし、監督復帰後も選手同士で徹底的に話し合うことでチームや個々の選手の状態にあわせた練習内容を組んで試合に臨むようになったという。
 「今後は決定力を高めることが課題ですね」。そう話す屋宜さん。その視線は早くも10月におこなわれる全日本学生選手権を見据えている。
 「昨年、関東の強豪チームと対戦して実感したのは圧倒的なパワーの差。高く、強固なブロックを打ち破るためには、私達の持ち味であるスピードに加えて、スパイクの精度を高めていくしかないと考えています。この1年間、全日本学生選手権に照準をあわせて練習してきましたから、必ず優勝したい。それまでに準備できることは全てやっておきたいんです」
 
屋宜 瞳さん 表彰式のあとの記念撮影
女子バレー部主将
やぎ ひとみ
屋宜 瞳さん 
経営学部4年生 
四天王寺高等学校出身
表彰式のあとの記念撮影

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