龍谷 2010 No.70


BOOKS
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出版助成
『日米英企業の品質管理史−高品質企業経営の原点』

『日米英企業の品質管理史
       −高品質企業経営の原点』

 

由井 浩(経営学部教授)著

 今日、日本製品は世界の「一級品」の評判だが、かつては「粗悪品」の代名詞だった。本書は第二次世界大戦後、日本がアメリカから学んだ品質管理を、独自の総合的品質管理(TQC)に発展させた過程を、指導者と企業実践の両面から史的に考察している。後半では品質に遅れをとった米英企業の対応法をケース・スタディしている。
2011年3月刊/274頁/中央経済社/3570円
 
『国民主権と法人理論−カレ・ド・マルベールと国家法人説のかかわり』

『国民主権と法人理論
     −カレ・ド・マルベールと国家法人説のかかわり』

 

時本 義昭(社会学部准教授)著

 本書は、国家法人説を否定してきたわが国の戦後の憲法学界には国家の法的枠組みに関する考察が欠如しているという現状を前提として、法人を支える客観的利益の実在性を主張するフランス的な法人実在説という分析枠組みを用いて、ドイツ第2帝政下の国家法人説とそれを共和制化したフランス第3共和制下の国民主権論とを詳細に検討した理論書である。
2011年2月刊/336頁/成文堂/7350円
 
『Japan in hesitating transition』

『Japan in hesitating transition』

 

キグリチュ・イシュトヴァーン(国際文化学部教授)著

 著者は失われた20年間におこなわれていた日本経済の様々な改革の背景と行方をテーマにしている。改革は90年代の追い風から逆風のような状態に辿り着いていた。同時に、改革による変更は戦後になかったマクロとミクロ経済環境を誕生させようとする段階である。
2011年2月刊/254頁/Eotvos university PRESS/約3600円
 
『共生原論−死の質、罪の赦し、可傷性からの問い』

『共生原論
       ー死の質、罪の赦し、可傷性からの問い』

 

加藤 博史(短期大学部教授)著

 本書では、《自立的・普遍的・互恵的共生》を踏まえつつ人間相互の自己実現をめざす《共生》を探求した。自己実現の鍵となるのは、サファリングの受容過程であり、死、罪、傷というサファリングを分かち合う共受苦と、すべてを赦し受け容れる遍在的存在の自覚が、文化的社会的に求められると考えた。矯正分野の龍谷大学の先達の事績も紹介。
2011年2月刊/289頁/晃洋書房/3570円
 
共同研究活動
『社会経営学研究−経済競争的経営から社会共生的経営へ』

龍谷大学社会科学研究所叢書 第89巻
『社会経営学研究
       −経済競争的経営から社会共生的経営へ』

重本 直利(経営学部教授)編著

 本書の主題である「社会経営」は、様々な経営体が独自的・主体的に取り組む協働と組織のあり方を基本とし、競争的関係性ではない共生的関係性を実現する概念。企業は社会の一部である。資本(企業)の問題解決のために社会を変えるのではなく、社会の問題解決のために資本(企業)を変える。このパラダイム転換は実践的かつ理念的営みである。
2011年3月刊/409頁/晃洋書房/3990円
 
矯正施設における宗教意識・活動に関する研究−その現在と歴史』

龍谷大学社会科学研究所叢書 第91巻
『矯正施設における宗教意識・活動に関する研究
                      −その現在と歴史』

赤池 一将(法学部教授)、石塚 伸一(法科大学院教授)共編著

 本書は、受刑者、教誨師及び矯正職員の宗教意識について、はじめての本格的調査研究である。また、実態調査を実施し、内外の宗教教誨の歴史と現状についても紹介している。監獄法改正によって、大きな転機を迎えているいま、研究者だけでなく、矯正と更生保護に携わる宗教家、実務家、ボランティアにとっても必読の書である。
2011年3月刊/288頁/日本評論社/5985円
 
『アフリカの紛争解決と平和構築−シエラレオネの経験』

龍谷大学社会科学研究所叢書 第92巻
『アフリカの紛争解決と平和構築
            −シエラレオネの経験』

落合 雄彦(法学部教授)編

 1990年代に大規模な国内紛争を経験した西アフリカの小国シエラレオネ。本書は、国連やイギリスといったアクターがシエラレオネ紛争の解決のためにいかなる介入を試みたのか、紛争後の平和構築がいかなる形で模索・実践されてきたのかという、「紛争解決フェーズ」から「平和構築フェーズ」に至るまでの諸相を多角的に考察する。
2011年3月刊/268頁/昭和堂/3990円
 
みんなの本棚
『母のいのり』
梅田 公一郎
(1977年経営学部卒業/マンション経営/鹿児島県)著
 勤務中の不慮の事故で、両手足が不自由にまた言語障害の後遺症に。事故から15年間介護をしてくれた母の恩に報いる為、母の13回忌を機に口実筆記で発刊。
2011年2月刊/140頁/自費出版/1000円
※お問い合わせ先:TEL/FAX 0996-36-5951
 
『アイデアを形にして伝える技術』 『アイデアを形にして伝える技術』
原尻 淳一
(1998年大学院経済学研究科修士課程修了/会社役員/埼玉県)著
 鶴見良行先生のデータベース構築と中村尚司先生の民際学を応用した「アイデアが溢れ出る仕組みづくり」。若手ビジネスマン向けの必須スキル。
2011年4月刊/208頁/講談社/756円
 
『かたよらない こだわらない とらわれない 般若心経の力』

村上 太胤

(1969年文学部卒業/薬師寺 執事長/奈良県)著

 宗旨、宗派を越えて読まれているお経「般若心経」のなかでも「空」の心を「かたよらない、こだわらない、とらわれない」生き方として判りやすく解説。
2010年10月刊/210頁/講談社/1500円
 
『タクシー運転手が教える秘密の京都』
矢貫 隆
(1977年経営学部卒業/ノンフィクション作家/埼玉県)著
 観光客には決してわからない、京都の路地裏の楽しみ方。運転席から覗き見た京都人や観光客の意外な素顔。気鋭のジャーナリストが見た“生”の京都とは。
2010年9月刊/223頁/文藝春秋/1500円
 
『迷いを去る 百八の智慧』 『迷いを去る 百八の智慧』
山田 法胤
(1964年文学部卒業/薬師寺 管主/奈良県)著
 山田法胤管主が語られた言葉には、私達が忘れかけている「こころ」の声や風景が満ちている。今と未来を生きる全ての日本人が読むべき指南書。
2009年11月刊/282頁/講談社/1500円
 
『観光ビジネス未来白書<2011年度版>−統計に見る実態・分析から見える未来戦略』 『観光ビジネス未来白書〈2011年版〉
         −統計に見る実態・分析から見える未来戦略』
吉田 喜彦
(1997年理工学部卒業/会社員/奈良県) 共著
 観光コンサルタントが、観光関連70業種の『現状』と『未来戦略』を解説。観光ビジネスの入門書として学生、ビジネスマン、起業家に最適な1冊。
2011年5月刊/184頁/同友館/2415円
 
「龍谷」出版情報
『Reptiles:Biology,Behavior and
 Conservation』
菊池 隆之助(理工学部教授)共著
 恐竜は大型爬虫類なのか?という問いに、筆者担当の章で進化と形態から答えを見出そうとした。「恐竜は恐竜でしかない」と理論展開していく。
2011年4月刊/360頁/116USドル
『経済思想のなかの貧困・福祉:近現 代の日英における「経世済民」論』
小峯 敦(経済学部教授)編著
 経済思想の観点から、貧困や福祉を考察した専門書。スミス、マルサス、ハイエク、高田保馬など、日英の経済思想家達の「良き社会」論を探る。
2011年3月刊/357頁/ミネルヴァ書房/3675円
 
『大学で学ぶ西洋史[近現代]』
上垣 豊(法学部教授)編
 大学の教養科目で教えられる西洋史の教科書・参考書。アメリカ南北両大陸を含めた西洋近現代史を概説。一線で活躍している研究者約40名が執筆。
2011年4月刊/417頁/ミネルヴァ書房/2940円
『科学・技術と社会を考える』
小長谷 大介(経営学部准教授)共著
 地球環境問題、地下資源依存型産業活動、情報通信技術の進歩、軍産複合体制の確立などを事例にとり、科学・技術に関わる現代社会の問題を分析している。
2011年4月刊/196頁/ムイスリ出版/2310円
 
『福祉とは何だろう』
加藤 博史(短期大学部教授)編
 人間を束縛する差別や貧困、暴力はどのような社会関係や社会構造から生起してくるのか。それを克服していく社会の創造はいかにあるべきか学ぶ。
2011年2月刊/218頁/ミネルヴァ書房/2520円
『本願寺法と憲法 −本願寺派の寺法・ 宗制・宗法の歴史と展開−』 
平野 武(法学部教授)共著
 明治10年代から戦後すぐまでの本願寺派の自治法(寺法、宗制、宗法など)と憲法制定をめぐる議論、運動などとの関係について検討したものである。
2011年3月刊/321頁/晃洋書房/4725円
 
『医者の目 仏のこころーひとりふたり …聞法ブックスー』
田畑 正久(文学部教授)著
 医療の依って立つ科学的視点と仏教の智慧でみる世界の相違について書かれている。
2011年4月刊/56頁/法藏館/400円
『仏恩を報ずる』
林 智康(文学部教授)著
 いのちと自死(自殺)防止、真宗の死生観、宗祖報恩講、親鸞聖人七百五十回大遠忌法要と宗祖讃仰作法、和讃に関する法話などを掲載する。
2011年3月刊/150頁/探究社/1365円
 
『実践 民事執行法・民事保全法』
平野 哲郎(法科大学院准教授)著
 豊富なケースと図解とコラムで初学者にも理解しやすい一方、実務でそのまま使える書式もつけ、民事執行・保全の手続きを実践的に修得できるテキスト。
2011年5月刊/464頁/日本評論社/3990円
『融資判断における銀行取締役の責任』
神吉 正三(法学部教授)著
 融資決裁において、銀行取締役が一般事業会社の取締役とは異なる高度注意義務を負うとの見解を詳説し、取締役の信頼の原則にも言及したもの。
2011年5月刊/267頁/中央経済社/4830円
 
『唯識さとりの智慧
     −「仏地経」を読む−』
長谷川 岳史(経営学部准教授)著
 興福寺文化講座での講義をもとに、玄奘三蔵が訳した唯識思想の重要経典をわかりやすく全文解説する仏教入門書。
2011年5月刊/239頁/春秋社/2310円

『鹿と鳥の文化史・古代日本の儀礼と

 呪術(新装版)』

平林 章仁(文学部教授)著
 古代日本において、祭祀・呪術・喪葬など、様々な儀礼に登場した鹿と鳥について、広い視点から古代文化史上に位置づけた。
2011年2月刊/214頁/白水社/2520円
 
『市民からアスリートまでの
 スポーツ栄養学』
河合 美香(法学部准教授)共著
 健康のためにスポーツをする人、競技力の向上をめざすアスリートのそれぞれの食事と栄養補給について、科学的視点と根拠からわかりやすく記述。
2011年4月刊/160頁/八千代出版/2625円

『法発展における法ドクマーティクの

 意義』〔総合叢書8〕

松本 博之(法学部教授)共編著
 理論と実務との交錯点に位置してきた法ドクマーティクの意義に、学問史的方法、比較法的方法などを通して新たに接近し、その現代的有用性と限界を追求する。
2011年2月刊/380頁/信山社出版/12000円
 
『賃金事典』
西川 清之(経営学部教授)共著
 本書は、日本賃金学会編の「賃金事典」である。その特徴は、日本や米国だけでなく、中国や韓国などの賃金制度についても解説しているとこである。
2011年2月刊/348頁/労働調査会/4515円
『大名領国の政治と意識』
岸田 裕之(文学部教授)著
 戦国大名毛利氏の領国「国家」の形成過程と構造、続く戦争と主従関係などを当事者の意識面から解明し、豊臣政権下における構造的変革を検証する。
2011年3月刊/452頁/吉川弘文館/13650円
 
『調査報道がジャーナリズムを変える』
小黒 純(社会学部教授)共著
 ネット時代のジャーナリズムに、調査報道は新たな可能性を切り拓くのか?筆者は第8章「『尖閣映像』問題と『ジャーナリズムの原則』」を担当。
2011年6月刊/243頁/花伝社/1785円
『表現の自由U −状況から−』
小黒 純(社会学部教授)共著
 筆者は「『ニュースの格付け』と通信社 ―地方紙の紙面作りに与える影響」を執筆。ジャーナリズムの現場の問題を詳細に考察している。
2011年5月刊/526頁/尚学社/5250円
 
『ネット時代のパブリックアクセス』
松浦 さと子(政策学部准教授)共著
 市民・住民・NPOは、メディアへの参加の営みにより、地域における主体性を取り戻し、大震災以後の新しいコミュニケーションを切り拓く。
2011年4月刊/326頁/世界思想社/2310円
『公共放送BBCの研究』
松浦 さと子(政策学部准教授)共著
 ネット配信に早くから取り組み、国王の特許状により自由な報道活動が展開できるメディアとして評価が高い公共サービス放送BBCの現状を探る。
2011年5月刊/336頁/ミネルヴァ書房/4725円
 
『よくわかる観光社会学』
工藤 保則(社会学部准教授)共著
 観光社会学のテキストにおいて「動物園・水族館」の項目を担当した。その歴史をみた後、両施設のハイブリッド化ともいえる旭山動物園について検討した。
2011年4月刊/212頁/ミネルヴァ書房/2730円
『世界と日本の政治経済の混迷
 :変革への提言』
清水 耕介(国際文化学部教授)共著
 混迷を深める世界政治経済への提言集。約30名の思想家・活動家による議論を収録。紹介者は欧米の政治経済と国際政治理論との関係を紹介。
2011年5月刊/284頁/御茶の水書房/2100円
 
『国際政治哲学』
清水 耕介(国際文化学部教授)共著
 国際政治のなかで忘れられてきた哲学的な議論を再考する論文集の形をとったテキスト。紹介者は人間の安全保障についての批判的な考察を寄稿した。
2011年5月刊/316頁/ナカニシヤ出版/3360円
『グローバル政治理論』
清水 耕介(国際文化学部教授)共著
 本書は、国際関係の様々なアプローチを紹介したもので、30冊の基本的な文献の紹介という形をとっている。紹介者は1章のE.H.カーを担当した。
2011年6月刊/226頁/人文書院/1890円
 
『湿地の大研究
 −役割から保全の取り組みまで−』
遊磨 正秀(理工学部教授)監修
 身近な湿地の仕組みや役割と、そこに生きる生物達について小学生向けに紹介。また、湿地を保全するための取りくみも紹介。
2011年5月刊/64頁/PHP研究所/2940円
『文化交流のエリアスタディーズ
 −日本につながる文化の道−』
佐野 東生(国際文化学部教授)共編著
 グローバル化する世界で「地域文化」の意義を再考する。日本からアジア・ユーラシア・太平洋に広がる文化の道を通じたネットワークを考察。
2011年6月刊/273頁/ミネルヴァ書房/2940円
 
『賃金事典』
西川 清之(経営学部教授)共著
 本書は、日本賃金学会編の「賃金事典」である。その特徴は、日本や米国だけでなく、中国や韓国などの賃金制度についても解説しているとこである。
2011年2月刊/348頁/労働調査会/4515円
『大名領国の政治と意識』
岸田 裕之(文学部教授)著
 戦国大名毛利氏の領国「国家」の形成過程と構造、続く戦争と主従関係などを当事者の意識面から解明し、豊臣政権下における構造的変革を検証する。
2011年3月刊/452頁/吉川弘文館/13650円
 
『PDCAサイクル 3つの誤読 ーサイ
 クル過程でないコミュニケーション過 程による評価活動の提案に向けてー』
由井 浩(経営学部教授)、重本 直利(経営学部教授)共著
 本書は、大学評価へのPDCAサイクル導入における大学の質とモノの質の誤読、品質管理としての成立過程の誤読、目標管理の誤読を論じている。
2011年7月刊/105頁/晃洋書房/1050円
『手を洗うときの幸福・他一編』
 (ヨーゼフ・ツォーデラー著)
今井 敦(経済学部准教授)翻訳
 南チロル(イタリア)在住のドイツ語作家ヨーゼフ・ツォーデラーの自伝的小説。「故郷」を失った青年の心の変遷を描く。
2011年6月刊/245頁/同学社/2100円
 
『応用哲学を学ぶ人のために』
丸山 徳次(文学部教授)共著
 日本初の応用哲学入門書。若手を中心とした28名の哲学者達が、臨床治験、リスク論、ロボット、ケア、戦争論、里山学などについて哲学している。
2011年5月刊/358頁/世界思想社/2940円
『レクチャー消費者法〔第5版〕』
中田 邦博(法科大学院教授)編
 消費者法の定番教科書の最新版。近年の消費者法の展開、とくに消費者庁
の創設及び2008年の大きな改正を踏まえて全面的にアップデートしたもの。
2011年7月刊/287頁/法律文化社/2940円
 
『代理の研究』
中田 邦博(法科大学院教授)共著
 代理法の最新の研究論文を集めて編纂されたもの。ヨーロッパにおける代理法について執筆した。
2011年3月刊/648頁/日本評論社/8400円
『復刻版 学園評論』全9巻・付録1・
 別冊〔戦後文化運動雑誌叢書J〕
中西 直樹(文学部准教授)解題
 1950年代前半、社会運動を先導したのは学生達であった。当時、全国の学生達が協力して編集・発行していた『学園評論』の待望の復刻版である。
2011年7月より全3回刊行/4230頁/不二出版/178500円
 
『仏教と宮座の研究
 −仏教伝承文化論考−』
浦西 勉(文学部教授)著
 近畿地方の村落共同体の祭祀組織「宮座」の起源と変遷を論述。寺院の法会を担う「宮座」の発生から神仏習合や神道とのかかわりについて詳説する。
2010年8月/443頁/自照社出版/9450円
『「非正規」をなくす方法
 −雇用、賃金、公契約−』
脇田 滋(法学部教授)共著
 世界でも異常な日本の非正規雇用。人間らしい労働へ向けての課題を均等待遇、賃金、社会保障など多面的に論じる。中村和雄弁護士との共同執筆。
2011年5月/224頁/新日本出版社/1680円

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