記者会見での大木工藝大木社長(左)と青井准教授
開発した壁紙は、断熱のみでなく新しく蓄熱というアイデアを加えたもの。さらにシックハウス症候群の原因物質である、ホルムアルデヒドなどを吸着除去する竹炭を配合している。またこの壁紙は、四層構造(防炎紙・竹炭混合蓄熱層・断熱性炭素シート層・表面クロス層)で、防災にも配慮しており、しなやかで施工性にも優れている。基本となる断熱・蓄熱層は、厚みが0.3mm程度で、表面クロスは用途・ニーズに応じて任意に選択できる。 (図1) 開発した壁紙の冷暖房効果を確認するため、部屋の壁材として一般的な石膏ボード(厚み12.5mm)と、石膏ボード表面に開発した壁紙を貼り付けた場合とを比較した実証実験をおこなった。 その結果、一般の石膏ボードに比べ、部屋の冷房効果を示す冷却速度比で1.75倍、部屋の暖房効果を示す昇温速度比で1.2倍の温度効果が認められた。 また冷暖房を止めた状態での温度の戻りが少なく、厚みが0.3mm程度と薄い壁紙であるが、断熱効果が格段に高いことが実証された。 これらの結果について、青井芳史准教授らは、炭素シートの厚み方向の熱伝導性が
テクノルネサンスジャパンは、参加企業5社に対して「企業に研究開発してほしい未来の夢」を理工系学生に提案してもらう、日本経済新聞社主催のアイデアコンテストで全国71大学の学生が参加した。 本学から6件応募した結果、理工学部物質化学科内田研究室のグループ「チーム龍谷」が、「スリーボンド賞優秀賞」を受賞した。スリーボンドの募集テーマは「持続可能な社会を形成する接着剤とは」。表彰式でスリーボンドの平山氏から、「意外性が高く実現の可能性が高い提案内容である」と講評をいただいた。 チーム龍谷のメンバーは「結果がでるまではあまり自信がなかったのですが、このような素晴らしい評価をいただき大変うれしく思います。今後もこの経験を励みにがんばります!」と喜びを語った。
「チーム龍谷」のメンバー 白數竜也さん、児玉隆平さん、西嶋仁美さん、辰巳優斗さん
2月11日(土)、鳥取県倉吉市「倉吉未来中心」において、『吹奏楽フェスタin鳥取?鳥取県の高校生と龍谷大学吹奏楽部による東日本大震災チャリティージョイントコンサート?』を開催した。 このコンサートは、2010年7月に締結した就職支援を中心とした「鳥取県との連携に関する協定」の連携事業の一環として開催され、倉吉西高校、倉吉東高校、境高校、境港総合技術高校、鳥取西高校、米子北高校の吹奏楽部と本学吹奏楽部とが音楽を通じて交流をはかった。1,613名(出演校など関係者含む)と、多くの皆様にご来場いただいた。
来場者全員による大合唱
経済学部では、今年度創設50周年を記念して、同窓会寄付講座の開講をはじめ、一般向け公開連続講座など様々な事業を開催した。2011年11月6日(日)には、記念講演会(講師:中谷巌氏、テーマ:世界史の中の日本)および記念式典を開催、400名を超える方々が集い、ともに50周年を祝った。 また、記念事業の一環である「経済学部PRショート・ムービーコンテスト」は、経済学部をPRする企画として開催され、学生から25作品の応募があった。2月9日(木)には、本学卒業生の畑中ふう氏(声優)らによる最終審査会の結果、審査を通過した8作品の中から三つの優秀作品を選出した。作品は、畑中氏らの監修のもと、経済学部のCMとしてホームページ上で公開予定だ。
最終審査会の様子
2011年度新たに開設された政策学部と大学院政策学研究科が、魅力ある教学内容を多くの人に知っていただくために、「食」を通して「政策」を考える、開設記念イベントをシリーズで開催した(全4回)。 「食と政策」をキーワードに、今まで地域おこし・まちおこしに尽力され、成功を収めてこられた方を毎回講師としてお招きし、講演と政策学部教員とのトークセッションなどをおこなった。各回、それぞれのテーマに沿った食べものや飲みものを提供するというユニークな取り組みが好評を得て、全ての回に出席される方もたくさんおられた。 第2回〜第4回は、政策学部1年生が積極的に参加した。日頃の授業とは違う実際の現場で活躍する方々の講演や、トークセッションでの講師の方々と教員のやりとりなどが刺激になり、地域への想いや熱意をしっかり感じとってもらえたことだろう。 今回のイベントを通して、各講師の方々から共通して、「ないものを探すのではなく、あるものから見つける」。つまり、地域活性化には、地元にないものを無理に探すのではなく、元々地元にあった食材や商品、文化などを見つめ直し、そこにアイデアや仕掛けなどを加え工夫することで、「まちが変わり、未来が拓く」というメッセージをいただいた。
30年以上の歴史を持つ「在日留学生音楽コンクール」。今年は1月8日に、国立オリンピック記念総合センターでおこなわれた。事前オーディションを勝ち抜いた21組40名(17カ国)が出場し、歌唱、楽器演奏、舞踊、伝統芸能などを披露した。国際音楽祭にふさわしい選曲が多く、会場はエキゾチックな雰囲気に包まれていた。 出場した全員が優れたパフォーマンスを披露するなか、最終審査でダンス部門優勝兼総合優勝したのが、中国の伝統芸能「変面」で出場した江玉さん(国際文化学部1年生)だ。 またインプレッシブ賞には柳傑さん(国際文化学部大学院生)が受賞した。 江玉さんは前号(72号)の本誌にも掲載した中国文化遺産である「変面」継承認定者で、北京オリンピックの開幕式にも花を添えた経歴を持つ。 本学留学生の栄えある受賞を心よりお祝いする。