Ryukoku News & Topics 龍谷大学の様々な動きをご紹介します

法学部の学生有志で、陸前高田写真展「Tears of the Earth」を開催
学生の手で、いま、できることを。忘れてはならない景色を伝えたい

倒壊した民家の跡地にポツリとのこされた鮮やかな色のぬいぐるみ、瓦礫の山に分け入る捜索員の作業着の青。支援物資を受け取った子ども達の笑顔、残骸の浮かぶ海に船を進める漁師の姿。再開された祭りの息づかいの背景には、まだまださら地の町が映る。災害の悲しみを乗り越え、力強く立ちあがろうとしている東北の人々の姿から、私達の心に届くこととは。そして私達がこれからできることとは。

震災から1年半が経ち、あのときの惨劇は、この離れた地の人々の記憶から少しずつ薄れつつあるのかもしれない。そんなとき、立ちあがった学生達がいた。法学部3年生の土山ゼミ・深尾ゼミの有志15人だ。あるときゼミの担当教員から「京都災ボラバンク縁」の中川裕子さんと、その知人で自身も実家が被災し、さらには母親をも亡くし、現在は世界中で震災写真展などの活動をおこなっているフォトグラファー上田聡さんを紹介された。自分達にも被災地のために何かできないかという思いを抱えながらも、ずっと行動ができていなかった。そんな思いをメンバー間で確認し、学生主体(共催:京都災ボラバンク縁)で上田さんの写真展を開催することを決めた。

チラシ作成や広報活動、会場設営なども学生達の手でおこなった。写真は時系列に展示し、復興していく様子を感じ取れるようにしたが、上田さんの「一人ひとりがそれぞれの感じ方をしてほしい」との意向もあり、あえて写真にタイトルや説明は付けなかった。会場には募金箱を設置し、訪れた方が次の行動へとつなげられるようにとボランティアのチラシも置いた。また初日には上田さんの講演会も実施。開期中は、学生や地域の方々あわせて約500人が来場した。

「写真を見た方から、何かしたい、現地へ行ってみなければという感想をいただき、思いが伝わったと思った。写真展をきっかけに、他大学の復興支援企画への写真貸し出しの話を数件いただいたのは意外だったが、上田さんの写真をより多くの人に見てもらう機会が増やせて良かった」(北祐樹さん・法学部3年生)

「ボランティアバスに乗りたかったが体調不良で行けなかったことがあり、今回の企画で、被災地のために何かしたいという思いを実現できた。次は、ゼミの有志で、被災地に居酒屋などの人が集まれる場づくりに協力しようという話も出ており、写真展を通して復興活動に興味を持った人が周囲に増えたことを嬉しく思う」(乗末春香さん・法学部3年生)


広島県と就職支援に関する協定を締結

2012年4月4日(水)、深草キャンパスにおいて、龍谷大学と広島県が就職支援に関する協定を締結した。

広島県内の多くの企業では、採用意欲があるにも関わらず、優秀な人材が確保できないことが課題となっている。このような背景のなか、県外の大学に進学した広島県出身者のUターンを促進し、産業人材の質的・量的確保を図ることを目的として、他大学に先駆けて自治体(鳥取県・徳島県)との連携による就職支援事業に積極的に取り組んでいる龍谷大学と広島県が本協定を締結するにいたった。

今回の協定により、広島県では、地域活性化政策の一環として本学との連携による「就職支援事業」などを今年度から実施する。

一方、龍谷大学では、広島県との具体的な連携方策を進め、広島県へのU・Iターン就職を希望する学生に対して、地元における有効な情報を低年次より提供することができ、雇用情勢の厳しい今日において、自治体との組織的な就職支援を展開していく。


特別講演会「ミャンマー民主化の星-アウン・サン・スー・チーと京都」を開催

2012年7月4日(水)、深草学舎において、元龍谷大学教員 大津夫妻によるアウン・サン・スー・チーを語る 特別講演会「ミャンマー民主化の星-アウン・サン・スー・チーと京都」を開催した。当日、会場には300名を超える方が集まり、盛況な講演会となった。

講演会ではまず、大津典子さん(元龍谷大学非常勤講師)より、自身がロンドン大学留学中に出会ったアウン・サン・スー・チーさん(スー・チーさん)との思い出や、妻・母としてのスー・チーさんの素顔、京都滞在中の様子、そして26年ぶりに再会した今年1月の様子について、当時の写真を交えながらお話しいただいた。

続いて、大津定美さん(神戸大学名誉教授、元龍谷大学経済学部教授)から、ミャンマーにおける経済状況や社会情勢、また直面する民主化の課題などを、スー・チーさんのおかれる現状を交えつつご講演いただいた。

質疑応答では、タイからの留学生をはじめ多くの方から質問が寄せられるなど、ミャンマー民主化やスー・チーさんへの関心の高さがうかがえた。


龍谷大学付属平安高等学校が2年連続32回目の夏の甲子園出場

龍谷大学付属平安高等学校(龍谷大平安)は、第94回全国高校野球選手権京都大会決勝で京都両洋高等学校をやぶり、2年連続32回目の甲子園出場を決めた。試合当日には龍谷大平安のご厚意によって、本学からも甲子園に向けた応援バスが出発し、平安ナインを応援した。

1回戦では旭川工(北北海道)と対戦し、延長11回に9-8で見事サヨナラ勝ちし、9年ぶりに夏の甲子園での勝利をあげた。続く2回戦で東海大甲府(山梨)に2-4で惜しくもやぶれはしたが、今後ますますの活躍が期待される。