親和会だより

オヤジが先輩です


現在部員数約80名の硬式野球部で、二塁手・中軸打者の、社会学部2年生 上羽 清継君。
1年生から試合に出場し、日々努力しています。
そしてそれを支えるご両親。
お父さんは28年前、同じく龍谷大学硬式野球部で活躍していました。
今回、2代続けて硬式野球部に所属した親子にインタビューしました。

上・下ともにお父さんの硬式野球部時代 中央が上羽くん

上羽君へ「野球を始めたきっかけは?」
 「父が野球をしていたため、知らず知らずのうちに始めていました。おそらく保育園の頃からしていたと思います。父によると2才くらいからキャッチボールをしていたそうです。
  小学生になると、日曜日になれば父と小学校へ行き、練習をしていました。野球チームに入ったのは小学校2年生の時です。チームに入っても父との練習は続け、中学生の時も変わらず小学校で練習していました。」

上羽君へ「出身は野球の名門、智弁和歌山高校ですね。印象に残る思い出はありますか?
 「甲子園には2年生の夏、3年生の春・夏と3回出場しました。満員の甲子園でプレーできたことが思い出です。そのなかでも記憶に残るのが3年生の夏、帝京高校戦でのホームランです。」
(※2006年8月17日準々決勝での帝京高校との試合は、9回に智弁和歌山高校が劇的逆転勝利をした試合で当時も話題になりました。)

上羽君へ「龍谷大学では普段どんな練習をしていますか?また、試合で印象に残っていることは?」
 「練習は、アップ→キャッチボール→ノック→バッティング→ランニングの全体練習約4時間をこなし、その後自主練習をしています。
 試合で強く印象に残っているのは、2年生の関西六大学野球春季リーグ戦での大阪経済大学戦です。」
(※0-0で両チームとも譲らぬまま迎えた9回、1アウト満塁での場面で、上羽君が打ったのがヒット。それが決勝打となり、チームはサヨナラ勝ちをおさめ、3季ぶりの優勝と全日本大学選手権出場を勝ち取りました。
  他にも、秋季の関西六大学野球リーグ戦で『ベストナイン(二塁手)』に選ばれ、表彰されています。)

鶏肉店を営むご両親

お父さんへ「大学時代、ピッチャー・外野手・ファーストとさまざまなポジションを経験されていますが、28年前の龍谷大学硬式野球部について当時と変わったこと、変わらないことはありますか?」
 「当時の部員数は約30名でした。練習は毎日授業後に行われ、固定された練習パターンを繰り返すのが中心でした。冬はメニューが違い、ボールをあまり使わずランニング・走り込み・筋トレを行い、体を鍛えました。
  当時の野球部について思い出すことは、のびのびとプレーができ、楽しく自分の実力が出せたことです。雰囲気は上下関係もなく楽しく過ごせました。 現在、平日は鶏肉店を経営しているため応援に行けませんが、休日の日曜日に西京極などで試合がある時は、応援に行きます。試合後は結果や内容、成績について話をよくします。息子の話を聞いていても楽しそうにしているので、いい雰囲気は昔と変わっていないと思います。変わったことといえばレベルが上がり、部員数が増えたことでしょうか。」

上羽君へ「野球と勉強に忙しい毎日ですが、普段のキャンパス生活はどのように過ごされていますか?」
 「授業は毎日、1講時から3講時が多く、電車で1時間ほどかけて通学しています。好きな講義はスポーツ分野。授業の合間は友達と過ごして、息抜きをしています。お昼休みは食堂で野球部や学部の友達ととります。野球と授業などの両立で大変なことは、レポート作成の時間がないことです。」

上羽君へ「食事で意識していることはありますか?」 
 「食事は朝食を抜かずしっかり食べていますし、野菜も摂るように気を付け、たくさん食べるよう意識しています。」

お父さんへ「先輩であり、親であるお父さんから息子さんへ今、伝えたいことはありますか?」
 「自分が現役時代できなかったことを今、息子が全部かなえてくれています。高校では甲子園に3大会も出場しましたし、大学では自分は3年生からしか試合に出られませんでしたが、息子は1年生から試合に出てがんばっています。親として満足しています。」

上羽君へ「上羽君からお父さんへ今、伝えたいことは?」 
 「野球を始めた時から教えてくれたり、応援してくれたり、グラウンドまで送り迎えをしてくれたり、不自由なく道具を買ってくれたりと、本当に感謝しています。」

上羽君の今後の目標は、「明治神宮野球場でおこなわれる全国大会で勝ち進むこと」と「首位打者をとること」。
目標に向かって毎日精一杯頑張る上羽君を、これからもお父さんは近くで見守ってくれることでしょう。小さい頃から親子で積み上げてきた野球の思い出も、今の活躍につながっているように思いました。二人の間に、温かい絆を感じたインタビューでした。




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