校友クローズアップ ユセフ アルタルケットさん

2016年3月掲載
※所属・役職・記載内容等は掲載時期のものです

校友クローズアップ

京都が大好きです

クウェート国 外務省外交官
ユセフ アルタルケットさん
(2006年 国際文化学研究科修了)

校友会報82号(2016年3月発行)より

日本の歴史や文化に興味がありました。姫路の大学に入学したのは、日本の人々や文化に身近にふれるためには、東京ではなく地方で暮らしてみたかったからです。

私は日本、中でも京都が大好きで、京都の大学で学びたいと考え、私が研究したいことを指導してくださる先生を探すと、国際文化学部の佐野東生先生だったのです。先生はハーバード大出身で、中東の近現代史の研究者でした。私の修士論文のテーマは、「非欧米世界におけるネイション・ステート=クウェートの事例を中心として」でした。クウェートを含めた中東諸国が、どのような状況の中で成立していったかという内容です。

龍谷大学時代は山科に住んでいました。帰国後も2年に1回は日本を訪れていました。京都、そして和食が大好きです。龍谷大学の学生食堂の親子どんぶりの味が忘れられません(笑)。

クウェートはアラビア半島に位置する小さな国で、まず海がきれいです。ハタやマナガツオといった魚もおいしいですよ。日本でみられない巨大なショッピングモールと共に伝統的な古民家群も素敵です。

季節は主に夏と冬が中心で、冬は零度にもなります。旅行のおすすめは、9月から翌年の3月まで。もちろん和食レストランもあります。卒業生のみなさん、ぜひ一度クウェートにお越しください。

駐日クウェート大使館(東京)
クウェート市

ユセフ アルタルケット

1998年に初来日。クウェートの高校を卒業し、政府派遣の留学生として東京の日本語学校で1年半学んだあと、姫路獨協大学の外国語学部日本語学科で4年間、龍谷大学国際文化学部大学院修士課程へ。2006年に修了し、クウェートの民間企業を経てクウェート国外務省へ。在アルジェリア大使館で3年勤務のあと、2010年7月から東京の駐日大使館で外交官として活躍。80年生まれの3児の父親でもある。