2016.12.09被災地の子どもたちの夢をサポート!~「スポーツこころのプロジェクト」スポーツ笑顔の教室にボランティアスタッフ参加~
経営学部 松永敬子ゼミ
私たち松永ゼミは、京都マラソン会場(みやこめっせ)内で、京都の伝統工芸品とコラボした商品を製作・販売し、売上の全額を義援金として、「スポーツこころのプロジェクト」に寄付しています。「スポーツこころのプロジェクト」とは、日本のスポーツ界(日本体育協会、日本オリンピック委員会、日本サッカー協会、日本トップリーグ連携機構)が一丸となって、東日本大震災で被災した「すべての」子どもたちの「こころの回復」を応援するためのプロジェクトです。そして今回、寄付先の「スポーツこころのプロジェクト」スポーツ笑顔の教室のボランティアスタッフとして参加するために、被災地の福島県と宮城県に行ってきました。
「元Jリーガー登場!アスリートによる夢の教室」
私たちは11月2日に福島県相馬市立中村第一中学校、11月10日~11日に、宮城県多賀城市立高崎中学校を訪れました。ここでは、その中の1日を報告させて頂きます。
「スポーツこころのプロジェクト」スポーツ笑顔の教室では、はじめに体育館で身体を動かすために、アシスタントの方による簡単なゲームを行いました。短時間でしたが、アイスブレイキングを含めたコミュニケーションを高めるゲームは、課題解決プログラムの役割も果たしています。そこで、夢先生のもとに集まり、課題をクリアするためのミーティングを行いました。今回の夢先生は、下村東美さんです。下村さんはセレッソ大阪やジェフ千葉などで活躍され、2年前に引退された元Jリーガーです。中学生は下村さんと一緒に、交流を交えながら自分たちの意見を出し合いました。スポーツを通じて、クラス全員が最後まで諦めず、協力して1つの目標を達成しようとする一生懸命な姿が印象的でした。
「夢先生が語る“夢”とは何か」
次に、体育館から教室へ移動し、夢先生のアスリートならではの経験を交えて、夢を持つことの大切さを教わりました。怪我での挫折や、スランプを乗り越えるために、努力と誰にも負けない気持ちを持つこと、そして大きな壁にぶつかったときに考え方1つで、選択肢や行動が広がることをお話しされていて、中学生は目を輝かせていました。また大学生の私たちも刺激を受け、人との繋がりや、今の自分と向き合う姿勢は、これから過ごしていく上で大切なことだと身に染みて感じました。
夢先生の話を聞いた中学生は、将来の“夢”について、発表していました。警察官や看護師、プロスポーツ選手を目指している生徒が多くいました。就職活動を間近に控えている私たちも、夢や目標について考える充実した時間となりました。
余談ですが、偶然にも夢先生の下村さんは松永先生の教え子さんで、一緒に活動ができたことを喜んでおられました。スポーツの世界の繋がり深さとご縁の大切さも学ぶことができました。
「スポーツが持つ“夢限”の可能性」
各クラスの特徴がそれぞれ異なる中で、臨機応変に対応するスタッフの方々の姿に、プロの凄さを目の当たりにし、マネジメントの大切さと難しさを体感しました。また、現場でしか味わうことのできない独特な雰囲気を実際に肌で感じることができ、新たな学びとなりました。
スポーツを通して、子どもたちの夢をサポートすることもできる、そんなスポーツの力は素晴らしいものだと思いました。
多くの方にこの価値を共有するために、2017年2月17~19日は、京都マラソン会場(みやこめっせ)内のブースで、この時の様子を報告させて頂きます。皆さんのご来場をお待ちしております。
中谷 佳乃子(大阪府立摂津高校卒業)
西垣 和輝(京都府立莵道高校卒業)
宮口 道朗(宮城県・私立東北高校卒業)
磯部 数磨(奈良県立郡山高校卒業)