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法学部

畠山亮ゼミ
「外」に出て、多様な問題を発見し、解決する。
ジェンダープロジェクト勉強会 ~女性労働者の「今」を知る~

2017.03.21ジェンダープロジェクト勉強会 ~女性労働者の「今」を知る~

法学部 畠山亮ゼミ

1.勉強会について

私たち畠山ゼミのジェンダープロジェクト担当は約半年間、文献を調べたり、ゼミ内で意見交換や意識調査をすることによって女性の労働環境はどのような立場に置かれているのか、学生の立場から見て、日本は女性にとって働きやすい環境だと思うか、について考えてきました。今回はその集大成として龍谷大学の教授であり、労働法を専門に研究しておられる脇田滋先生をお呼びして、昨年12月15日に勉強会を行いました。


2.勉強会を通して学んだこと

勉強会はゼミの三回生プロジェクト担当2人と二回生の希望者6名で行いました。内容は女性労働についての法律や制度の変遷、現在における問題、海外と日本の比較などでした。
結論から言うと、女性労働者が現在置かれている状況は僕たちの考えていたことよりももっと深刻な状況でした。たとえば、日本では育児や出産などで30~40代の女性は退職する傾向にあり、また、男女間の賃金格差や女性管理職に占める割合が低いことなどの問題が挙げられ、日本は女性の社会進出が進んでいる北欧諸国と比べてかなり遅れていることがわかりました。また、日本は「夫は外で働き、妻は家庭を支えるべき」という考え方が根強く残っており、その意識が法律や制度にも表れていると感じました。
最近、女性の雇用を推進する動きや女性のリーダーが増えてきたこともあり、女性が働きやすい社会が形作られてきていると感じていましたが、実際にはまだまだ問題が残っており、解決することが難しい状況なのでこの勉強会を通してまだまだ考え続けていかなければならない問題だということを改めて実感しました。


3.先生からの意見・講評

勉強会を行う前よりも私たちが問題に対しての意識を強く持てるようになったので、そこは褒めてくださいました。しかし、具体的にどのような解決を行なえばよいか、まで考えを深められることができなかったので、今後も考えていく必要がある、というご指摘をいただきました。


4.今後の展開

この勉強会ののちにも私たち畠山ゼミのOGの方にヒアリングをさせていただいたのですが、実際に社会に出て活躍している人の話を聴かせていただいたのは非常に勉強になりました。今回のプロジェクトを通して、女性の労働環境や社会進出に関する問題について少しでも多くの人に「正しく」知ってもらい、人々の意識を変えていくことが一番の課題なのではないかと考えました。3回生のプロジェクトはひとまずこれで終わりになりますが、今回学んだことを自分たちでもっと考えを深めてより多くの人に伝えていきたいと思います。


岡島勤武(大阪府立狭山高等学校卒業)