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文学部

松浦善満ゼミ
現場に飛び出して、教育の真実を覗く。
フィールドワーク 不登校問題の対策について@箕面子どもの森学園

2016.11.30フィールドワーク 不登校問題の対策について@箕面子どもの森学園

文学部 松浦善満ゼミ

10月中旬、松浦ゼミ不登校研究グループは、大阪にあるオルタナティブ・スクール「NPO法人箕面子どもの森学園」へ調査に行きました。


オルタナティブ・スクールとは、一般の小学校、中学校とは異なる教育形態を持つ学校です。なかでも箕面子どもの森学園では、フランスのフレネが提唱した、子どもを基点とし、主体とする「フレネ教育」、ドイツ・イエナ大学の教授、ペーター・ペーターゼンが提唱した、異年齢の子どもたちが学級(グループ)を作り、会話・遊び・仕事(学習)・催しという4つの基本活動を学校の中で循環的に行う、「イエナプラン教育」など様々な海外で多く採用されている教育形態を導入しています。


学校を見学して私たちが注目したのは、授業中に立ち歩く生徒、常に先生と生徒との対話が行われる授業など、私たちが通っていた小学校・中学校では見られないような授業風景でした。また、校内に展示してある生徒の自由研究ポスターからは、生徒の数だけあると思われるような多種多様な自由研究ポスターがあり、主体的な学習の様子を感じ取れました。
箕面子どもの森学園では、生徒はスタッフのことを先生とは呼びません。教師と生徒の縦の関係がこの学校にはないのです。これも私たちが通っていた学校とは異なる一面です。


箕面子どもの森学園の調査は、私たちが新たな教育について考えるきっかけとなりました。教育者と被教育者との関係、子どもが自らの学習によって得る自律性・選択肢としてのオルタナティブ・スクール、フリー・スクールの在り方が、不登校生徒を減少させていくための新たな教育を考える上で、重要な手掛かりになるのではないかと考えました。


西村 耀(たく)(京都暁星高校卒業)