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経済学部

神谷祐介ゼミ
世界と戦い続ける、経済学を武器にして。
開発教育を通じて途上国や社会の問題を考える

2016.10.18開発教育を通じて途上国や社会の問題を考える

経済学部 神谷祐介ゼミ

10月1日、2日に広島の安田女子大学を訪れ、幼児教育に関するインタビューとボランティアに参加しました。


経済学部のゼミで教育に携わる活動に疑問や違和感を覚える人もいるかもしれません。けれども、教育は途上国の現状からもわかるように国の経済を支えるのにとても重要な役割を果たしています。そこで私たち神谷ゼミでは開発教育を目的に「子供ゼミ」を今年度から開講しようと考えています。開発教育とは、経済発展を目的に開発を進めてきた中で起きた環境や貧富の格差などの問題に対し、私たちひとりひとりが理解し、望ましい開発の在り方を考え地球社会で共生していくことに参加を促す教育活動のことです。


グローバル化と情報化が進む現代社会において日本は教育の大改革の時代へと突入していきます。平成30年度には、学習指導要領が変更され小学校5年生からの英語教育の導入や従来の詰め込み式の教育ではなく、アクティブ・ラーニングを重要視する教育方針へと変わります。ここでのアクティブ・ラーニングとは、一方的に受け身の授業を受けることから学ぶ側が自ら主体的・能動的に学んでいくことを指します。たとえば、学んだ既存の知識を活かして実際の社会問題との関連性や解決策などを考え、自発的に学んでいくといったことが重要となってくるということです。そうしたなかで私たち神谷ゼミがフィールドとしている国際協力では、「途上国の問題に対してどのような支援ができるのか」などを自ら考えていくこと、つまりアクティブ・ラーニング的な思考がとても重要となっています。


また、神谷ゼミでは身近にできる国際協力について知ってもらい、実際に考えて行動するということを社会に広める活動も行っています。今回のインタビューや実際のボランティア活動を通して、対象年齢によって子供たちへの接し方やかかわり方を変えることの大切さを学びました。今後は幼児から高校生と幅広い年齢を対象に年齢別に開発教育の一環としてアクティブ・ラーニングを実践していき、子供たちの学習に対する積極性や創造性の向上にもつながるような活動を行っていこうと考えています。


たとえば、幼児や小学生には木育などを通して遊びながら自らの創造力を生み出す活動を考えています。また、中高生には出前授業などを通じて「普段教科書で習っていることがどのように途上国や実際の社会問題に関係しているか」などを考えてもらうといった機会を設け、問題意識を持つことで将来の目標や今後の進路決定などにつながるような活動をしたいと考えています。開発教育を通じて現実に向き合う、神谷ゼミの挑戦は続きます。


新海 匡倫(私立桃山学院高等学校卒業)