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政策学部

村田和代ゼミ
コミュニケーションから多様な人々の共生を実現する。
商店街の国際化~討論会資料完成までの道のり~

2017.01.19商店街の国際化~討論会資料完成までの道のり~

政策学部 村田和代ゼミ

毎年、11月は政策学部のゼミで討論会を行っています。討論会はゼミがこれまでやってきた研究の成果を発表する場であり、また他のゼミからの質疑応答を経て、自分たちの研究をより深めることのできる唯一の機会です。今年、和代ゼミは「伏見大手筋商店街国際化プロジェクト」をテーマに参加します。今回はその討論会に向けての準備についてお伝えします。


現在、政策学部のゼミは討論会に向けての準備期間に入っており、私たちも討論会の準備をしています。その中でも政策学部の生徒や教授に配布するゼミでのレジュメと呼ばれる研究資料は、特に時間と労力をかけて作りました。私たちがこの配布資料を作るにあたって心掛けたことが3つあります。


1つ目は、フィールドワークを重ねて得られた情報を整理して載せたことです。私たちはこれまで、伏見稲荷大社での外国人インタビューを2日間かけて行ったり、東京都杉並区まで足を運び、そこにある高円寺商店街ではヒアリングを実施したりと、フィールドワークを徹底してきました。そして、レジュメにまとめる際には、私たちがこれまでのフィールドワークを行った理由や目的を明確にすることを心がけました。


2つ目は、夏休みに現在のインバウンドに対する日本の取り組みや考え方を理解するために、一人一冊、インバウンドについての参考文献を読んだことです。その後、夏休み明けに自分達が読んできた参考文献の情報共有を行いました。これにより、私たちがこれまで取り組んできた商店街の国際化の活動に意味を持たせるための知識を養うことができました。レジュメにはその他にも観光庁や日本政府観光局といった所から公開しているデータやグラフも取り入れています。


3つ目は、商店街の方に頂いたフィードバックを基に、私たちが考えた提案を載せたことです。私たちは商店街の方々との話し合いに数回参加させて頂くことができました。その際に、私たちは商店街を国際化させるために英語マップとPRビデオの作成を提案しました。その後、商店街の方々に提案に対するフィードバックをもらいました。英語マップを作る際に入れるべき項目や情報、PRビデオを作る際に外国人のニーズと商店街の持っている下町らしさを伝えられる見せ方を教わりました。それらのフィードバックを踏まえ、私たちはレジュメの項目にこれからの伏見大手筋商店街国際化プロジェクトの展望を加えることができました。


レジュメを作っていく中で、私たちは自分たちがやってきた研究の意義を再確認することができました。しかし、これまでやってきた活動を文章にまとめることはとても難しく、納得いくまで私たちゼミ生みんなで繰り返し話し合い、作り直しました。そして、ようやく11月7日に完成しました。資料の一文一文に私たちの考えや思いが強く込められたものに仕上がりました。


討論会への期間は残りわずかです。その限られた期限の中で、討論会に向けてやらなければならない仕事はまだまだ残されています。私たちは最後の一瞬まで気を抜かず、自分たちの全力を討論会にぶつけたいと思います。


次回は、討論会当日についてお届けします。


波多野 俊樹(西城陽高等学校卒業)