2017.08.25阿智村ゼミ合宿 ~スポーツをもっと好きになってもらうための阿智村の根っこ作り~
経営学部 松永敬子ゼミ
長野県にある自然が豊かで日本一の星空が見られるとしても知られる「阿智村」での活動です。
8月11日(金)・12日(土)にかけて私たちは阿智村にて恒例のゼミ合宿に行ってきました。
【1日目:村立阿智中学校の視察など】
1日目は村立阿智中学校の体育館の見学をさせていただきました。この体育館は学校の体育館としてだけではなく地域の方も利用することができる社会体育施設としても位置付けられています。体育館には様々な設備が整っており、国際試合ができる格技室や雨や雪の日でも十分走れるように1週160mもある2階の外周スペースがあります。さらに、トレーニング機器も設備されており、ここで毎週、日本陸上連盟の人から講習を受け、学ぶこともできます。
また、お話を聞く中で体育館の壁は村民の方々が自ら切り取ってきた村の木で出来ており、思い入れがあるということがとても印象に残っています。これは設備の充実とともに村の人の思いが込められた体育館であるからこそたくさんの人が使うようになるという工夫としてとても素敵な場所だと感じました。
残念ながら、お天気の関係で星空を見ることはできませんでしたが、昼神温泉の花火をみることができ夏の思い出となりました。
もちろん、翌日のイベントマネジメントのためのミーティングも遅くまで行いました。
【2日目:チャレンジフェスティバルの企画・運営・参加】
2日目はメインのプログラムであるチャレンジフェスティバルに携わらせていただきました。チャレンジフェスティバルとは阿智村のスポーツ推進委員(注1)をはじめとする地域住民のみなさんや、総合型地域スポーツクラブ「チャレンジゆうAchi」、阿智村公民館のみなさんと協働して行われているスポーツイベントです。ちなみに、このイベントは23年目を迎え、松永ゼミが携わって15年以上が経ちます。
チャレンジフェスティバルでは松永先生のアイスブレイキングなどの指導後、4回生が主体となって子ども達の緊張を和らげるためにウォーミングアップを兼ねたコミュニケーションゲームなどのマネジメントを実践しました。その後、サッカーとドッジボールを2つに分かれて行いました。大学生と小学生の対決をしたいという声があがり勝負もしました。ひと息つくと今度は自分で好きな種目を行う時間です。今回は毎年あるバドミントンとバスケットボールにスラックラインが加わりました。スラックラインとはベルト状のラインを利用したスポーツの一種で簡単にいうと綱渡りのようなものです。この種目で長野県から世界チャンピオン生まれたため今年から追加されました。
子どもたちはいくつかの小学校から集まり、最初は緊張しているように見えましたがスポーツを通して打ち解けあっている様子を見てスポーツの素晴らしさを再認識しました。これがチャレンジフェスティバルの目的でもある身体を動かすことの楽しさを感じてもらうことや、次のステップへ進むきっかけ作りとなったのではないかとも感じました。
子どもたちはもちろんのこと楽しませる側のはずだった私たちまで心から楽しめる時間を過ごせて、今後は前回の活動でもあるジュニアキャンパスも含め子どもたちにスポーツの楽しさを知ってもらう機会をより多く提供していきたいと強く感じました。
今年も過去にチャレンジフェスティバルに6年間参加し、現在は大学3回生になった阿智村出身の学生がスタッフとして参加してくれました。継続することの意味や大事さを実感しつつ、多くの人がスタッフとして再び盛り上げることに加わってもらえたらイベントもさらに楽しいものになるのではないか思いました。そのため、より多くの人が戻ってきたいと思えるようなスポーツイベントをマネジメントできるよう、さらに工夫を重ねて来年も頑張っていきたいです。
注1: スポーツ推進委員とは、非常勤公務員で行政が民間に委託しスポーツ活性化を図る活動を行う委員
西澤 志穂(滋賀県立水口東高校卒業)
村田 茉由(滋賀県立草津東高校卒業)
山本 知咲季(滋賀県立草津東高校卒業)