2017.11.28京都マラソン2018×西陣織プロジェクト ~西陣織の理解を深めるⅡ~
東京オリンピック・パラリンピック2020参加予定国を対象とした「イマジン・ワンワールドきものショー」の鑑賞
経営学部 松永敬子ゼミ
●「京都マラソン2018×西陣織プロジェクト」とは
京都の伝統工芸である西陣織とコラボした商品を松永ゼミ生が企画・製作し、京都マラソン2018会場(みやこめっせ)内で販売します。売上は義援金として東日本大震災被災地の小・中学校を対象とした「スポーツこころのプロジェクト」に全額寄付をします。
第1回の京都マラソン2012から始まったこのプロジェクトは、京くみひも、京念珠、京友禅の組合様と連携をさせていただき、京都マラソン2018(2月16(金)・17(土)・18(日))は7回目の取り組みとなります。今回は、第1回の京都マラソン2012でもお世話になった「西陣織工業組合(西陣織会館)様に、再びご協力をいただくことになりました。2017年は「西陣」という呼称が始まって550年を迎える「西陣織」を使用した商品企画・製作・販売、そして寄附をさせていただくこのプロジェクトは、西陣織工業組合(西陣織会館)様と京都市伏見区老人クラブ連合会(納所手芸クラブ)のみなさまのご協力をいただき、京都マラソン2018に向けて始動しています。
●「イマジン・ワンワールドきものショー」
私たちは西陣織についてより知るために、11月12日(日)に西陣織会館にて「イマジン・ワンワールドきものショー」を視察させていただきました。「イマジン・ワンワールドきものショー」では、東京オリンピック・パラリンピック2020の参加予定国を対象に、それぞれの地域の歴史・文化・景観等をモチーフに着物と帯を制作。“世界はきっと,ひとつになれる”を合言葉に、着物を通じて平和・友好のメッセージを発信するイマジン・ワンワールド<KIMONO PROJECT>の取り組みで、このうち西陣の機業が帯を制作した21カ国の振袖と帯によるきものショーで、西陣550記念事業のひとつとなっています。
実際に会場に入ってみて驚いたことは、外国人の来場者の多さで、外国の方がこんなにも着物に興味を持っているということに気づかされました。
着物ショーは、ヨーロッパ・アメリカ・アジア・アフリカの大きく4つに分かれてショーが構成されていました。各国の特徴が着物や帯に表されていて、21ヵ国すべてに目を奪われました。中でも私が一番印象的だったのは、ペルー共和国の帯でした。帯にナスカの地上絵が虹色の配色で織り上げられていてとても驚きました。また、イタリア共和国の帯は、赤を基調とした帯で、フェラーリの赤を再現されていて観客の皆さんからも「すごい!」と歓声が上がっていました。帯の隅々まで各国の特徴が表現されていて、本当に感動しました。
今回私は、西陣織がスポーツの祭典であるオリンピック・パラリンピックとこのような形で繋がることに感銘を受けると同時に、西陣織の新たな魅力と外国人の方々の着物への興味・関心の深さを肌で感じることができました。京都マラソンは外国人のランナーさんも来場者も多いので、そういった方々にもより深くの西陣織の魅力を知っていただけるようにゼミ生で商品開発・製作に力を入れていきたと改めて強く思いました。
岡 千春(大阪府立狭山高校卒業)