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経済学部

原田太津男ゼミ
3つの悪をグローカルに解決し平和の実現を目指す
大阪国際平和ミュージアムを訪問 ~大阪大空襲の悲劇と復興を知る~

2017.09.07大阪国際平和ミュージアムを訪問 ~大阪大空襲の悲劇と復興を知る~

経済学部 原田太津男ゼミ

我々平和チームは立命館国際平和ミュージアムに続き大阪国際平和ミュージアムを訪れました。大阪国際平和ミュージアムは戦時中の大阪に焦点をあてており、当時の大阪についてよく知ることができました。大阪が空襲を受け都市が崩壊、戦後GHQ指導のもと復興政策がとられていく流れを見ることができます。

戦時中の大阪では8回の大空襲があり当時の様子を描いた絵からもその悲惨さが伝わってきました。大阪の人口は空襲前の1941年は約466万人だったのに対し、空襲後の45年には約280万人まで減っています。国民学校も277校から190校に減っており、青空のもと机を並べたとミュージアムの展示物に記されています。今の活気ある大阪からは、過去に8回もの大空襲があったとは思えず、本当にそのような悲惨な出来事があったのかと目を疑いたくなります。このミュージアムには大阪府内各市の平和宣言文章が置かれていますが、このような出来事を二度と起こさないという強い誓いのように感じました。

戦後は吉本興業などが運営する娯楽施設が徐々に営業を開始し、現在の大阪に至るわけですが、復興するまでの道のりの長さとその困難さを感じました。戦争を知らない我々にとって、過去に戦争があり、日本ではその後復興政策がとられたということを頭ではわかってはいても、戦時中の過酷さや人々の思いまで理解するのは難しいことです。それでも戦争の悲惨さを少しでも理解するためには戦争を経験した人々の目線に立ってその実態を見聞きしなければなりません。大阪の戦時中から復興まで流れを見ていくなかでそのことを強く感じされられました。

笠松 龍希(京都府立向陽高校卒業)