龍谷大学

地域公共人材総合研究プログラム

HOME > 学部・大学院・短大 > 地域公共人材総合研究プログラム > 修了後の活動・進路 > 社会人院生

修了後の活動・進路 - 社会人院生 -

地域のソーシャルワーカーと地域公共人材がつながる


五百木孝行さん
五百木孝行【2009年度修了生】
生涯福祉ケースワーカー

Q 大学院に進学を決められた理由について教えてください。

京都市の福祉事務所で21年間、福祉を経験して、社会福祉のあり方や役割について、何度も考え直さざるを得ない場面がありました。特に2000(平成12)年の介護保険制度の創設は、これまでの福祉制度を「措置」から「契約」に移行させる構造改革でした。この改革の中で、どう住民の自立する生活を保障するシステムを構築するのか。そんなところが入学の理由だったかなと思います。

Q 院生時代、どのようなことが得られましたか?

キーワードでいえば「持続可能な社会」「地域公共人材」です。いいフレーズだと思います。戦後の日本社会が高度成長の中で進めてきた「大量生産大量消費」という回路が既に行き詰っているのに、そこにまだしがみついているというか、幻想を抱いている思想に修正を加える理論と実践の人々と直に触れられた事は大きな刺激でした。

Q 現在、得られたことがどのように活かせれていますか?

現在私は、「社会福祉士」という福祉専門職として、権利擁護の活動の分野で、大学院での学びを生かそうと思っています。一つは、判断能力の不十分な高齢者、障がい者に対する成年後見制度の普及と充実です。二つ目は、刑余者がスムーズに刑務所から地域生活に移行できるネットワークを作ることです。以上のことは、京都社会福祉士会に属して取り組みだしています。近い将来には独立開業して地域の「ソーシャルワーカー・オフィス」として地域の有効な社会資源になることです。これはやはり福祉分野からの「地域公共人材」の取り組みだと思います。

Q これから入学を考えている方へメッセージをお願いします。

このコースは非常に柔軟で自由な発想で学べる肩のこらない大学院です。私は定年2年前に入学したシニアですが、いろんな年代の同級生と先生たちと交流でき、この歳で学生気分を味わうことができました。皆さんもこのコースで自分の「夢」をブラッシュアップしましょう。

いつでも立ち戻れる基点を得た

市川岳仁さん
市川岳仁【2009年度修了生】(特活)三重ダルク
(2列目中心が本人)

Q 大学院に進学を決められた理由について教えてください。

ダルクの活動はピア・カウンセリング(当事者であるがゆえに当事者のことが理解でき、共感と受容をもって支援に臨むことができる)を得意(特徴)とするがゆえに、半面で当事者性から出にくく、また、社会にこうした回復者を生かすシステムが他にないこともあって、「ピアとしての旬」を越えても当事者としていなければならないことから、多くのカウンセラーが閉塞感に苦しんでいた。

Q 院生時代、どのようなことが得られましたか?

私たちが抱える課題状況を分析するために、その渦の中から出る必要があった。当事者の視点ではなく、客観的に「当事者活動」を捉える必要があったが、大学院はいわば私の「留学」先であり、当事者活動の課題を忌憚なく語り合えた。この部分において、他の院生の発表を聞いたり論文作成の過程を知ることのできるNPO・地方行政研究コース「特別演習」は特に役に立った。

Q 現在、得られたことがどのように活かせれていますか?

論文になって「当事者活動」を力説しなくなった。文章になってくれたことで、いつでも立ち戻れる基点を得た私は、「当事者として」ではない視点でも“それ”を語るようになった。以前より「わかりやすい」という反応をいただく。それは当事者から専門家から、一般からである。すると、これまで「当事者」対「そうでないもの」という構図で対立しやすかった関係が、その間にあって架橋する役割も担うこともある。各方面より講師を頼まれることも多い。もちろん当事者として語ることもできる。これが、私が大学院に来たことに対する「答え」だと思う。

Q これから入学を考えている方へメッセージをお願いします。

なにしろ楽しかったですよ(笑)こんなに充実した時間はなかったんじゃないかな。もちろん、それなりに必死だったけど…。このNPO・地方行政研究コースでは、友にも先生にも恵まれました。いろんな影響を受けました。きっと皆さんも多くの学びがあるのでは?!

このページのトップへ戻る