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2017.11.10

犯罪学研究センター公開研究会が開かれました(2017. 10/19)

フランスにおける再犯予防と「立ち直り」研究の現状

リュック=アンリ・ショケ氏(左)と赤池一将教授(右)

2017年10月19日に、龍谷大学至心館1階において、龍谷大学犯罪学研究センターの司法福祉ユニット「危険性と再犯予防」研究グループ主催の犯罪学研究センター公開研究会が開かれました。
今回の研究会は、フランス司法省青少年司法保護局(PJJ)研究部長リュック=アンリ・ショケ氏をお招きして、フランスにおける再犯予防と「立ち直り」研究の現状、特に、フランスでの少年司法政策展開において、1940年代、50年代、70年代の、当該課題に関するそれぞれの時代の犯罪学理論が、政策展開においてどのように吸収・消化されてきたかを総括的に検討しました。ショケ氏は「再犯とデジスタンスに関する、犯罪学的研究及び計画への縦断的視点」« Un regard longitudinal sur des études et des programmes criminologiques, concernant la récidive et la désistance »と題した講演で、フランスにおいては、1940年代から70年代にかけての犯罪学領域における少年非行研究が主に非行原因に着目して行われていたのに対し、90年代以降の統計的手法の発展によって再犯(再非行)リスクへと関心が移行していること(modèle RNR)、またそうした中でリスクと本人の望ましい生き方と両立させる新しい考え方も登場していること(modèle GLM)などを、その時代ごとに注目すべき研究者とその著作を取り上げながら指摘され、最後に少年非行に対する今日のフランス的なアプローチの方向性を提示されました。講演後の質疑では、こうした犯罪学の関心の移り変わりの要因などに関して、議論が交わされました。ショケ氏の本研究会における講演は、今後の研究にとって一つの指針となる内容でもあり、とても有意義な研究会でした。この場を借りて改めて、リュック=アンリ・ショケ氏に御礼申し上げます。 (文責 相澤育郎)