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2018.06.07

新任教員の紹介 (10) (文学部真宗学科 内田准心 講師)【文学部】

2018年4月に文学部に新たに着任した教員を紹介します。

 文学部真宗学科
  内田 准心(うちだ じゅんしん)講師

① 研究内容を教えてください。
 5~7世紀ごろの中国の浄土教の思想について研究しています。中でも北魏の曇鸞という人物の思想を中心に研究しています。
 当時の社会に広まっていた価値観や僧侶たちの思想潮流を踏まえて、浄土教に関する書物を読むことで、浄土教の僧侶たちが何を伝えたかったのか再考しています。

② 専門分野のおもしろさは何ですか。
 仏教研究というと古くさいイメージがあるかもしれませんが、ほとんど知られていない書物や石刻資料(石に刻まれた文章など)が発見されるなど、中国仏教、浄土教の研究は大きく動いています。それらをよく研究することで、従来とは異なる見方ができることが非常に魅力的です。
 また、自分とは異なる遠い過去、遠い地域の思想を学ぶことによって、かえって自分たちがいまどういう世界の中に生きているのかをよりよく知ることができるように思います。

③ なぜその分野を専門として選ばれましたか。
 大学時代に中国の歴史について学び、5~7世紀ごろの中国の社会について興味を持ちました。また、寺院に生まれたためか仏教についても興味がありました。そのため、大学院に入って、真宗学(浄土真宗に関する学問)を学ぶなかで、浄土真宗のルーツである中国の浄土教思想について研究することにしました。
 中国史と仏教(真宗)、二つの分野において、楽しそうに講義してくださる先生との出会いが大きかったように思います。

龍谷大学研究者データベース(内田 准心)