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2018.12.06

岐阜農林高校×龍谷大学農学部 「姉川クラゲ(イシクラゲ)」研究成果報告会 失われた食材を再びよみがえらせたい

【本件のポイント】
・岐阜県立岐阜農林高等学校で、「イシクラゲ」研究成果報告会を実施
・高機能性食品である「イシクラゲ」を使ったうどんの試食会の実施
・「姉川クラゲ(イシクラゲ)」研究プロジェクトを通じた高大連携事業

 龍谷大学農学部(滋賀県大津市)と岐阜県立岐阜農林高等学校(岐阜県本巣郡)は、「姉川クラゲ(イシクラゲ)」研究成果報告会を実施します。
 龍谷大学農学部では、1期生が2017年後期から研究室に配属され、それと同時に4学科を横断する「姉川クラゲ(イシクラゲ)」研究プロジェクトを始動させました。
 「姉川クラゲ(イシクラゲ)」とは、湿った地面に自生するワカメのような生態です。姉川流域(滋賀県)で過去に食用にされた記録が残るため「姉川クラゲ」と呼ばれています。乾燥状態で100年以上放置しても、吸水により光合成を開始し増殖できること、大気中の窒素を取り組んで栄養素にできるため、貧栄養環境下でも生育できることがわかっています。さらに、放射線に対する強い抵抗性があるため、宇宙空間でも生育できる可能性があることから、環境ストレス超耐性生物といえます(2006年には国際宇宙ステーションに持ち込まれており、最近では高濃度の放射性物質を吸収するため除染の切り札としても注目されています)。
 また、血中コレステロール抑制作用、免疫促進作用等を有するとの報告もあり、高機能性食品として、期待できる食材といえます。本学では、「姉川クラゲ(イシクラゲ)」の遺伝子を解析し、栽培方法の確立を行い、地元の歴史を調べ、地元の特産物としての商品化を目指しております。
 今回、岐阜農林高等学校では、「イシクラゲ」を使ったうどんを作り、試食会を実施いたします。本学としても、岐阜農林高等学校とこれまで共同で研究を行ってきており、農学部古本 強教授が当研究について、報告させていただきます。

1.日時:2018年12月10日(月)13:25~15:25

2.場所:岐阜県立岐阜農林高等学校
(住所:岐阜県本巣郡北方町北方150)※JR岐阜駅からバスで20分程度

3.次第:13:45 開会
     14:00 試食会
     14:30 研究報告
   ① 事業内容(岐阜農林高校指導教諭 中島孝司氏)
   ② 陸棲微生物「イシクラゲ」の活用方法
   ③ 本日の報告会について(龍谷大学農学部教授 古本 強他)

問い合わせ先 : 学長室(広報) 橋本   Tel 075-645-7882