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2018.12.17

【ゼミ紹介】文化遺産学専攻基礎ゼミのフィールドワークを実施(文化遺産学専攻・木許 守先生)【文学部】

 文学部のゼミは、学内外で様々な活動を行っています。ゼミ活動とはどのようなものなのか、その一端を紹介するために、文学部歴史学科文化遺産学専攻の木許 守先生が実施した内容を報告いただきました。

 12月9日(日)、文化遺産学基礎演習Bではフィールドワークとして「世界文化遺産 古都奈良の文化財」を訪れました。平城宮跡のほか奈良公園周辺の文化財を見学しました。
 写真は平城宮跡歴史公園の復原遣唐使船と、奈良公園の鹿です。一方はいかにも古代ロマンを掻き立てるインパクトをもっているし、一方は外国人観光客にも人気の国指定天然記念物です。その他にもたくさんの文化財を観ることができ、楽しい見学会になりました。
 でも、それらを文化遺産学の立場でみると、問題や課題が見つかります。写真の例で言えば、誰も見たことがない遣唐使船の復原はどの程度歴史的な事実を反映できているのか、その根拠は何か。また地域を定めないで指定された天然記念物の「奈良のシカ」は、指定されていない「ホンシュウジカ」とどのようにして区別するのかなどです。
 文化遺産学の学びは、実物を観たことで生まれる疑問が出発点になることも多いのです。