Need Help?

News

ニュース

2018.12.14

「小泉八雲がみた明治日本」をテーマに講演会を開催しました【瀬田教学部、国際学部】

2018年12月3日(月)瀬田キャンパスにおいて、教養教育科目「日本の文化」【担当:泉 文明 国際学部教授】のゲストスピーカーとして、小泉八雲記念館館長・島根県立大学短期大学部名誉教授で小泉八雲曾孫でもいらっしゃる小泉凡先生をお招きし、ご講演頂きました。

講演では、「小泉八雲がみた明治日本~現代に活かされる八雲のオープン・マインド~」をテーマに、小泉八雲(ラフカディオ・ハーン)の生い立ちから、様々な国を渡り歩き文化の多様性に触れる中で出会った日本文化、「古事記」などの影響を受け来日を決意し、来日後は日本の英語教育に尽力し、欧米に日本文化を紹介する著書を数多く遺したその生涯を語っていただきました。

また、八雲の価値観「怪談には一面の真理(truth)がある」、「五感力」と「オープン・マインド」で文化の本質をみる姿勢や「自然との共生やシンプルライフの大切さ」など、八雲が追い求めたものが現代の価値観にも通ずることについて言及した上で、凡先生ご自身の活動、八雲のオープン・マインドを国内のみならず世界に発信する取組内容をいくつもご紹介いただきました。

講演の最後には、「持続可能な共生社会をめざす」ということで、文化財をプロデュースしてまちづくりや社会に活かす文化財の資源的活用や、「関係人口」を育むということ、「文化資源学」の可能性についてお話しいただきました。
講演会終了後には質疑応答も行われ、「日本の文化」を学ぶ学生たちにとって、大変有意義な時間となりました。

<受講生の感想>
・「講演を拝聴し、著人として知られる八雲ではなく、人間的な、温かみのある彼の像に触れることができました。」
・「アイルランド・ギリシャ・イギリス・アメリカなど多くの国や人の中を渡り歩いてきた小泉八雲(ラフカディオ・ハーン)の生き方からは、『多様性を受け入れる心』が感じられました。またそれはまさに今こそ重要なものだと思いました。」
・「ご子孫の方だからこそお話しいただけたエピソードも多く、より身近にお話を聴くことができたと感じています。とても貴重な経験となりました。」 等々