2019.01.21
新春シンポジウム「臨床宗教師の挑戦 世界の悲しみと共に」を開催しました【文学部】【実践真宗学研究科】
実践真宗学研究科、世界仏教文化研究センター応用研究部門 主催の新春シンポジウム「臨床宗教師の挑戦 世界の悲しみと共に」が2019年1月17日に開催されました。
開会に先立って、1月17日、阪神・淡路大震災二十五回忌にあたり追悼の時間が設けられました。
第一部は「悲しみと希望の芸術祭」、現役大学院生(原田真哉さん、宗本尚瑛さん)による2017年西日本豪雨、災害復興支援活動に関する報告が放映され「駆けつけて(行動)、寄り添う。そこで感じたことを継承する」というメッセージを来場者に伝えました。
続いて、音楽ライブLIFESONGS 4名の公演があり、命について深く考える時間を持つと共に、会場は温かい雰囲気に包まれました。
第二部は「臨床宗教師の挑戦」というテーマです。
まず、東北大学准教授の谷山洋三先生より「臨床宗教師の役割」と題して特別講義が行われました。
継承は外に向けて発信することでもあり、寺院が脈々と続けているご門徒の思いを継承することではないか。と提案いただき、第一部の大学院生の発表を後押ししてくださいました。
加えて、臨床宗教師のこれまでの経緯と最新の現状を伝えていただきました。
次に、鍋島直樹研修主任から龍谷大学における臨床宗教師研修の肝要が披露され、来場者に次年度の参加を熱意を持って呼びかけました。
さらに、鍋島先生自身が監督をした1年間の研修内容が手に取るようにわかる映画が放映され、今年度参加した5名の研修生と教員がどのような思いを持って研修を実施してきたのかが伝わりました。
最後に、森田敬史先生司会のもとリフレクションとして研修生5名が登壇しました。
一年間の振り返りと、それぞれの言葉で今後の目標を明確に語り充実の様子が伺えました。
研修は終わっても、次の課題を見つけ臨床宗教師としてはこれからがスタートであると打本弘佑先生がまとめ、自分を見つめ課題を設定することの大切さを来場者に伝えました。