Need Help?

News

ニュース

2019.02.25

死刑制度は本当に必要か、制度廃止を求める 公開シンポジウム「死刑、いま命にどう向き合うか」 刑事司法に関わる各団体が集結 3/2(土)10:10~ 龍谷大学響都ホール校友会館にて

【本件のポイント】
・ いま、日本の死刑問題は国際社会の中でどう位置づけられるのか、海外からのゲストが語る
・ 国境を超えた犯罪「テロ」の現実と「いのち」の意味を、安田純平さんから堀川惠子さんが聞く。
・ わたしたちは、死刑問題をどう考えるのか、死刑をめぐってのパネルディスカッション

 犯罪予防と対人支援を基軸とする「龍谷・犯罪学」の構築をめざす、龍谷大学 犯罪学研究センター1)は、日本弁護士連合会・京都弁護士会の生命(いのち)と向き合い、共に生きていくという企画趣旨に賛同し、3月2日(土)、龍谷大学 響都ホール校友会館にて「死刑、いま命にどう向き合うか ~京都コングレス2020に向けて~」として公開シンポジウムを共催いたします。
 日本弁護士連合会は2016年10月7日「死刑制度の廃止を含む刑罰制度全体の改革を求める宣言」2)を採択し、2020年4月に京都において「第14回 国際連合犯罪防止刑事司法会議(以下、京都コングレス)」3)が開催されるまでに死刑制度の廃止を目指すべきであることを明らかにしました。この「京都コングレス」では、刑事司法に関わる国際機関、各国代表、研究者、NGO等が京都に集結し、世界中の刑事司法関係者の視線が日本の刑事司法制度に注がれることとなります。
 犯罪予防のために死刑制度は本当に必要なのか。世界の中で日本の刑事司法・刑罰制度はどのような位置づけなのか。さまざまな方々の講演やパネルディスカッションを通じて、日本の刑事司法・刑罰制度のあり方について検討します。

【シンポジウム概要】
1. 日時:2019年3月2日(土)10:10~17:30

2. 場所:龍谷大学 響都ホール校友会館 (京都市南区東九条西山王町31 アバンティ9階)

3. プログラムおよび登壇者 (内容・登壇者は、変更する場合があります。)
午前の部 (10:10〜12:20)
 映画上映 上映作品:「三度目の殺人」 (監督:是枝裕和 主演:福山雅治)
休憩 (12:20〜13:20)
午後の部 (13:20〜17:30)
 基調講演 「京都コングレス2020 ~日弁連がめざすもの~ 」
  ゲストスピーチ 1 国会議員
  ゲストスピーチ 2 前田万葉氏(ローマカトリック教会枢機卿)
  ゲストスピーチ 3 アリスター・カーマイケル氏(英国国会議員)
 対談
  テーマ:「対テロ戦争における命」 
  ゲスト 安田純平氏(ジャーナリスト)/聞き手 堀川惠子氏(ジャーナリスト)
 講演 テーマ:「国家が人を殺すとき、 死刑を廃止する理由」 
  ヘルムート・オルトナー氏(ドイツ人ジャーナリスト・編集者・著述家)
 パネルディスカッション テーマ:「死刑、いま命にどう向き合うか」
  パネリスト
  浜井浩一(本学法学部教授・犯罪学研究センター 国際部門長)
  安田純平氏(ジャーナリスト)
  堀川惠子氏(ジャーナリスト)

4. 申込:参加無料・事前申込不要。どなたでも参加いただけます(先着順・定員330名)

5. 主催:日本弁護士連合会、京都弁護士会

6. 共催:近畿弁護士会連合会、龍谷大学 犯罪学研究センター、大阪弁護士会、兵庫県弁護士会、奈良弁護士会、滋賀弁護士会

7.用語解説・補注
1)龍谷大学 犯罪学研究センター
「犯罪学」(英:Criminology)とは、犯罪にかかわる事項を科学的に解明し、犯罪対策に資することを目的とする学問。実証的な犯罪学研究は19世紀後半のヨーロッパで始まり、現在、欧米諸国の総合大学では「犯罪学部」として学問・研究分野が確立されている。一方で、統計的にも世界の中で最も犯罪の認知件数が少なく、安心・安全とされる日本社会における犯罪をとりまく司法制度や刑事政策は、世界からも注目を集めている。そこで、当センターでは、犯罪現象を人間科学、社会科学、自然科学の観点から明らかにし、対人支援に基づく合理的な犯罪対策の構築を目指している。
また、2020年4月の京都コングレスと並行して「龍谷犯罪学会議2020(Ryukoku Congress of Criminology 2020)」を開催し、対人支援を基調とした「龍谷大学刑事政策提言2020」を発表することをマイルストーンとしている。
https://crimrc.ryukoku.ac.jp/

2)「死刑制度の廃止を含む刑罰制度全体の改革を求める宣言」
宣言の内容、提案理由などの詳細は、日本弁護士連合会HP(下記URL)を参照。
https://www.nichibenren.or.jp/activity/document/civil_liberties/year/2016/2016_3.html

3)「第14回 国際連合犯罪防止刑事司法会議(京都コングレス)」
会議を主催する犯罪防止刑事司法委員会(Commission on Crime Prevention and Criminal Justice)は、国連主催の経済社会理事会の機能委員会の1つで、刑事司法分野において世界最大規模である。京都での会議開催地決定の経緯、開催に向けた議論などの詳細は、法務省HP(下記URL)を参照。
http://www.moj.go.jp/14th_congress_index.html

8.補足
本イベントの詳細は、龍谷大学 犯罪学研究センターHP上に掲載。
https://www.ryukoku.ac.jp/nc/event/entry-3201.html

問い合わせ先 :
日本弁護士連合会 法制部法制第2課 [TEL]03-3580-9985 [FAX] 03-3580-9920
京都弁護士会 [TEL] 075-231-2337
龍谷大学 犯罪学研究センター [TEL] 075-645-2184