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2019.03.12

龍谷経営人(びと)和泉 翔馬さん

 経営学部で輝いている学生を紹介する龍谷経営人(びと)、今回は経営学部 4年生 和泉 翔馬さん(滋賀県出身)をご紹介します。
 公認会計士という仕事を皆さん聞かれたことがあるかと思います。「監査・会計のスペシャリストとして、独占業務である「監査」を行うほか、「会計」、「税務」、「コンサルティング」を行っている。」(公認会計士・監査審査会Webサイトより)とあるように、公認会計士のみに許されている業務があるように高度な専門知識を必要とすることから取得が大変難しく、しかしながら、その優位性、安定性から資格試験自体は人気の資格となっています。
 「よっしゃ、やっぱりね。」というのが第一声だったそうです。2018年11月16日(金)にインターネットでの公認会計士合格通知に自信と確信をもって見た受験者はそうはいないのではないでしょうか。和泉さんは難関と言われる公認会計士に、しかも現役合格を果たされました。そんな和泉さんをご紹介していきたいと思います。


思い出のつまった手帳と一緒に

進学か就職で迷った高校時代
 高校卒業後に就職か進学を決めないまま、近くの商業高校に進学しました。高校では会計を勉強するのですが、高校現役時に全商簿記の1級を5つ、日商簿記は二級まで取得するまでに。その頃から簿記が楽しく得意になり、将来仕事にしたいと漠然と思われたそうです。

龍谷大学経営学部に入学して
 入学して大学の講義を受けつつも、資格への意欲は高く1年生の3月にはフアイナンシャルプランナーの資格を取得し、ゆくゆくは日商簿記1級を取りたいと思っていたとか。そんな時、資格のことで先生に電話をしてみると「会計士を何故目指さないのか。お前ならいける。」と言われ、漠然と意識していた公認会計士へスイッチが入った瞬間だったそうです。

そうして始まった受験への道のり
 決意してからの行動も速いのが和泉さんの特徴でしょうか。2年生になり、アルバイトで貯めた貯金を使い、専門学校とのダブルスクールを開始します。
 当時の生活を振り返ってもらうと朝10:00になったら予備校に行き、22:00に予備校出るような生活でした。大学の授業は予備校を抜けて行くほどの忙しさに。大学の講義の間は空き教室で受験勉強をしていたこともあったそうで、結果的には1日10時間くらい勉強していたそうです。
 例えば後期の定期試験があった冬の1日を切り取ってみてみると、11:00予備校に行き小テストを受験、すぐに大学に移動し15:00、16:30と試験2つを受験し、また予備校に戻り18:30からのテストを受験する忙しさ。しかしながら、大学の試験内容は予備校で学んだ知識でカバーできることも多く、大学の試験対策にもなっていたそうです。
 さぞ予備校漬けかと思いきや、大学では経営学部ゼミナール連合会に所属し、経営学部の活性化に貢献するとともに、会計局局員としても活躍しました。

3年生の12月に短答式試験、4年生の8月に論文式試験を受験
 公認会計士は受験するのに資格は不要であり、実力次第で合否が決まります。短答式試験4科目すべて合格しないと1次突破になりません。受験科目としては財務会計、管理会計、監査論、企業法。そして論文式試験は論文試験で、会計学(財務と管理)、監査論、企業法、租税法、経営学(選択)の6つの試験になります。
 財務、管理は一番得意だったそうで集中的に勉強をされたそうです。逆に企業法(会社法、商法、金融商品取引法)といった法律の勉強には苦しめられ、大学ではポケット六法をずっと読む生活だったとか。
 そうして3年生の12月に短答式試験を受け、一発で合格。論文式試験は4年生になった8月の3日間で受験しました。1日目の2科目がボロボロだったそうですが、残り2日間をすごして、受かっているだろうという感覚であったそうです。そうして、冒頭に書いた合格発表につながっていきます。


大学と予備校のスケジュールが詰まった手帳

みなさんへアドバイス
 最後にみなさんへアドバイスを求めると、「ちゃんと合格できるのか不安は常にありましたが、勉強漬けにした学生生活に後悔はないです。公認会計士は職業としての魅力がたくさんあります。龍大生は自分で学歴フィルターをかけてしまっているのではないでしょうか。やれば合格できる試験だと思っていますので、龍大生にもぜひ目指してほしいです。」といただきました。


お世話になったという経営学部教務課員と

 和泉さん、いかがでしたか。今は公認会計士になる前段階にある補修所に通っているそうです。聞いていても壮絶な受験生活でしたが、たまに休日は友達と遊んだり、オフの時間も取って、家では勉強はせず休む場所と決めていたそうです。そのメリハリが付けられるのが合格の秘訣かもしれませんね。また、予備校には他大学の学生も多かったそうで、プレッシャーではないのか尋ねると、ランキングで上位にいたので他大学に引け目を感じないし、公認会計士の試験は実力主義であるので何も心配はなかったと力強いコメント。でも同学年が就職活動を開始した時はさすがに気になったと弱気な一面も見せてくれました。
 お話しを聞いている中で、メンタルが強く一度決めたことに突き進む姿勢に、多くの学びを気づかされました。