Need Help?

News

ニュース

2019.04.11

4/18 失われた食材 「姉川クラゲ」調査を実施 当該地域の農業や人びとの生活などを聞き姉川クラゲの歴史を探る

【本件のポイント】
・かつて姉川流域で食用とされていた「姉川クラゲ(イシクラゲ)」の実施調査を実施
・生活改良普及員として活動されてきた稲垣氏に、どの地域で、どのようにして「姉川クラゲ(イシクラゲ)」が食べられていたかについて、聞き取り調査を行う
・農学部4学科をあげ、「姉川クラゲ(イシクラゲ)」を研究し、地域貢献に繋げていく

 龍谷大学農学部(滋賀県大津市)では、1期生が2017年後期から研究室に配属され、それと同時に4学科を横断する「姉川クラゲ(イシクラゲ)」研究プロジェクトを始動させました。
 「姉川クラゲ(イシクラゲ)」とは、湿った地面に自生するワカメのような生物です。姉川流域(滋賀県)で過去に食用にされた記録が残るため「姉川クラゲ」と呼ばれています。しかし、現在では、その食文化は完全に消え失せ、地元の方も「姉川クラゲ」という名称すら知らない状態です。
 伊吹山麓での実地調査は、これまで何度か実施しており、以前の調査では、伊吹山にて「姉川クラゲ(イシクラゲ)」の大量採取を行い、生育環境の調査を行いました。
 この研究を進める中で、生活改良普及員として活動されてきた稲垣氏にお会いすることができ、今般、どの地域で「姉川クラゲ(イシクラゲ)」が食べられてきたのかについて、お話をお伺いします。さらに当該地域の農業や人びとの生活などを詳しく聞き、「姉川クラゲ(イシクラゲ)」が食べられてきた背景を探りたいと考えています。
 「姉川クラゲ(イシクラゲ)」には、多くの生理活性物質が含まれており、機能性食品としても大いに期待されています。龍谷大学農学部では、4学科をあげて、「姉川クラゲ(イシクラゲ)」の価値を再発見し、食文化として復活させ、「姉川クラゲ(イシクラゲ)」を使用した特産品の開発を通じて地域貢献に繋げたいと考えています。

<実施調査について>
1.日時:2019年4月18日(木)13:00~

2.場所:伊吹山文化資料館(滋賀県米原市春照77) ※JR東海道本線「近江長岡駅」からバス6分

3.調査内容:「姉川クラゲ(イシクラゲ)」が食べられてきた背景や地域について

4.参加者:農学部食料農業システム学科 講師 坂梨 健太
       農学部学生 3名(予定)

 ※ご取材いただける場合は、問い合わせ先までご連絡ください。

問い合わせ先 : 学長室(広報) 橋本   Tel 075-645-7882