2019.05.22
フィールドについて学ぶ【社会共生実習】
5月17日に、社会学部の科目「社会共生実習(地域エンパワねっと)」(担当教員:社会学科 脇田健一、現代福祉学科 川中大輔)の第5回目となる実習がおこなわれました。
地域エンパワねっとのフィールドは大津市中央地区と大津市瀬田東学区の2地区ですが、この日は午前中に中央市民センターにて大津市中央学区自治連合会会長の安孫子邦夫氏から中央学区の抱えている問題や現状についてお話いただいたのち、大津市中央市民センターの周辺を担当教員が案内し、まちあるきをおこないました。
安孫子氏からは、「近年の中央学区では、独居老人(特に男性)の引きこもり、最近増加してきたマンションなどに住む新住民(若年層)の自治会離れという二つの問題が混在している。今までの経験から、小さなコミュニティであれば、原動力となる人が一人でもいれば、状況が良い方向に転ぶことは容易である。地域エンパワねっとの学生さんがその一人となる可能性も十分秘めているので、今後の活動に期待している。」と、激励のお言葉をいただきました。
その後のまちあるきでは、近くにある「旧大津公会堂」に展示されている近辺の古写真からかつての大津の街の様子を学び、「大津祭曳山展示館」で国指定無形民俗文化財に指定されている大津祭の曳山の展示を見学しました。また、明治中期の町家である施設「大津百町館」を訪問し、室内の様子を見学するとともに井戸の水汲み体験をしました。さらに、電柱の地中化と、周囲の家々や道路の景観に配慮した修景が進められた旧東海道を散策しました。
来週はもうひとつのフィールドである瀬田東学区について学びますが、今後、地域エンパワねっとの受講生らは、両フィールドから興味・関心のある課題を見つけて、それに焦点を当てて活動していく予定です。
社会学部「社会共生実習」について、詳しくはこちらの【専用ページ】をご覧ください。