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2019.06.06

発酵と税は切れない関係?-「発酵醸造学」の授業において国税局の講演を実施-

2019年5月28日(火)、農学部開講科目「発酵醸造学Ⅱ(担当:資源生物科学科 植野教授)」において、大阪国税局 岸部輝一 酒類監理官および山下 龍也 酒類業調整官 、大津税務署 堂川 正徳 酒類指導官を講師としてお招きし、「酒税・酒類行政について」と題してご講演をいただきました。
国税局では、「租税教育の充実」をはかるため、社会人となる手前の大学生に講演を行い、税についての正しい知識を学ぶを提供しています。
一方、発酵醸造学では、発酵の原理と醸造に関する内容を学び、日本酒などの発酵醸造についても学びを深めます。また、龍谷大学では、2017年度に「清酒・ビール及び果実酒製造免許」を取得しており、研究における清酒、ビール・果実酒の製造が認められております。
 学生には醸造の知識だけでなく、日本の税収において酒税は大切な税金の一つであることも含めて知っていただく機会としてこの度の講演が行われました。
講演では、大阪国税局 岸部 酒類監理官から国税庁の紹介、使命などが説明され、その後、山下調整官と堂川指導官から酒税の沿革や特色及び酒をめぐる最近の動向なども説明されました。学生は、専門的な醸造の内容と、醸造の技術によって製造されるお酒が税という観点で社会にどのようなつながりがあるかを学ぶ貴重な機会となりました。

【講師から学生に向けたメッセージ】
この度は、貴重なお時間を頂戴し、講義をさせていただき有難うございました。学生の皆様には、醸造学とは違った領域の「酒税・酒類行政について」の講義にもかかわらず、熱心にご清聴くださり感謝申し上げます。租税には多様な税目があり、税負担を経済活動の様々な局面に求めております。その中で酒類は、酒税が課される財政上重要な物品であり、安定した税収が見込まれることから、国家財政において重要な役割を果たしております。今回の講義を通しまして、酒税の内容や国税庁の酒類業の所管官庁としての取り組み等につきましてご理解いただければ幸いであります。
学生の皆様にとりまして、大学時代は、様々なご経験を重ねられ、ご自身がやりたいことや好きなことを見つけ出す時間だと思います。ご自身の夢の実現には「計画」と「準備」が大事に成ろうかと思いますので、一日一日大学生活を大切に過ごしていただきたいと思います。           大阪国税局酒類業調整官 山下龍也