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2019.06.21

【卒業生の活躍】実践真宗学研究科(臨床宗教師)の取材がありました【文学部】【実践真宗学研究科】

 2018年5月31日(金)に龍谷大学文学部、文学研究科国文学専攻修士課程、博士後期課程を修了された姚 巧梅さんが本学を訪れ、実践真宗学研究科の臨床宗教師について取材されました。当日は先生方が東北被災地に臨床宗教師研修に出張しておりましたが、講義の関係で京都に先に戻られた打本先生が取材に応じ対談することができました。

 姚 巧梅さんは、1975年4月に台湾時報 記者、1984年4月に自立晩報 記者をされており、現在 太陽文化事業有限会社代表として本のエージェントをなされているそうです。この度は臨床宗教師について取材をさせていただきたいと、台湾からお越しになられました。

2時間のインタビューの中で、打本先生から充実した答えを頂けたとのことでした。
以下、姚さんがまとめたインタビューの一部を紹介します。

問:臨床宗教師のスーパーヴァイザーになったきっかけは?
答:学生時代に経験した高校時代の後輩の死と、大学の親友の死と関連があります。
問:なぜ「緩和ケア」に関心を持ったのでしょう。お寺のご出身、若いときの親友の死などから啓発されたのでしょうか?
答:そうですね。人間は生きることを考えるだけではなく、死や死後、死者のことも合わせて考えるべきだと思います。
問:高齢者施設、病院、被災地にも行かれる先生の中で、印象深いケースを教えてください。
答:ある日、末期がんの患者さんといろいろとお話をした後、一緒に夕日が沈んでいく場面を眺めて、患者さんが「あ、私も夕日と同じように西へと沈んでいくんですよね」と仰って穏やかに自分の死を受け止めていかれたケースですね。

 姚さんはこの他に、今回の臨床宗教師東北実習での活動や、臨床宗教師の人材養成とその課題、龍谷大学における臨床宗教師研修と目標や歴史的背景、日本臨床宗教師会や日本スピリチュアルケア学会に関することなどをインタビューされたとのことです。

 姚さんは「台湾にも臨床仏教師がいます。日本に学ぶことも多いです。」と仰っていました。

 姚 巧梅さんのますますのご活躍を念じ申しあげます。


姚 巧梅さん


大学院実践真宗学研究科 打本弘祐 先生