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2019.07.08

諸葛孔明による肉まん誕生説を検証 食と農の楽しさを伝えるWEBマガジン「Mog-lab(もぐらぼ)」 で解説 龍谷大学経済学部 竹内 真彦 教授

 東京国立博物館では、7月9日から特別展「三国志」が開催されるなど、三国志は、今も昔も多くの人に愛され続けています。三国志を研究分野として取り組んできた竹内 真彦 教授が、諸葛孔明の肉まん誕生説について、食と農の楽しさを伝えるWEBマガジン「Mog-lab(もぐらぼ)※」 で解説しました。

【記事のポイント】
・諸葛孔明が考案したと伝わる肉まん誕生説の出典を探る
・川の氾濫を鎮めたとされる祭礼が鍵

 三国志物語の中心人物の一人として知られる諸葛孔明は、現在の肉まんの起源となる「饅頭(マントウ)」を考案したと言われています。
 孔明が南方征伐に出陣し、反乱を起こした蛮族の王、孟獲を帰服させた帰途のことです。孔明に心服した孟獲は、国境にあたる瀘水(ろすい:中国の地名)まで孔明を見送りました。
 孔明軍の先鋒が瀘水に差しかかると、にわかに黒雲濃霧が立ちこめ、川の水面から起こった狂風が砂礫を巻き上げ、兵士に吹き付けました。到底渡れたものではなく、孔明は孟獲を召して理由を尋ねました。
 孟獲が言うには、これは、この川に住む猖神(荒れ狂う神)の仕業であり、鎮めるためには祭礼が必要とのことです。その内容は、49個の人の首および黒牛・白羊を生贄として捧げるのだと言います。
 南方平定に際して、多くの敵を殺し、味方を失った孔明は、これ以上の犠牲を嫌いました。そこで小麦を練って皮を作り、牛と羊の肉餡をこれでくるみ、人頭に見立てたものを生贄として祭礼を行ったところ、川の狂乱はやみ、孔明軍は帰還したと言われています。
 全文は、Mog-labをご覧ください。(竹内 真彦 教授が執筆した第1回目の記事「〈三国志〉とは何か?」については、2019年5月10日に掲載)

※Mog-labについて
・龍谷大学では、食や農業関連への関心を高めていただくことを目的に、本学教員らが当サイトを通じ、コラム形式で、気軽な情報発信を行っています。
・旨味研究の第一人者で様々なメディアで執筆している、伏木亨龍谷大学農学部教授(日本料理アカデミー理事。日本農芸化学会賞受賞。飯島食品科学賞受賞。紫綬褒章受賞等)のコラムも定期掲載


<執筆教員のプロフィール>
竹内 真彦(たけうち まさひこ)

静岡県生まれ。博士(学術)。中国古典小説研究会会長。三国志学会評議員(事務局担当)。
専門は中国文学。特に『三国志演義』成立史に関する研究。
三国志の専門家として中国中央電視台(中国のテレビ)にも出演。

サイトURL : https://mog-lab.com/ 

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問い合わせ先 : 龍谷大学 学長室(広報) 担当 橋本 Tel 075-645-7882