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2019.10.10

社会学部開設30周年特別講演会を開催【社会学部】

 2019年10月10日(木)に龍谷大学瀬田キャンパスにおいて、社会学部開設30周年特別講演会を開催しました。
本学社会学部の客員教授でもある株式会社ミライロ 代表取締役社長 垣内俊哉氏を講師にお招きし、「バリアバリュー 障がいを価値に変える」をテーマにご講演いただきました。

 垣内俊哉氏は、「障がいを価値に変える」「日本をユニバーサルデザイン先進国に」という言葉を掲げ、障がいのある仲間と株式会社ミライロを立ち上げられました。現在、東京オリンピック・パラリンピック競技大会組織委員会のアドバイザーを務められるとともに、様々な大学や企業でユニバーサルデザイン、ユニバーサルマナーを広げるための活動をされています。

 当日講演会には定員600名の教室が埋まるほど、多くの学生や教職員が参加しました。講演会が始まると参加者は皆、自然と手を動かしてメモを取りながら、静聴していました。
 垣内氏からは、「社会に存在するバリア」として「環境」・「意識」・「情報」 をキーワードに身近にある問題についてのお話や、自分とは違うだれかのことを思いやり、適切な理解のもと、行動することを指す「ユニバーサルマナー」について、「特別な知識や、高度な技術は不要であり、誰もが身に付けていて、当然の領域」であるということなど、多岐に亘る内容をご講演頂きました。

 講演の中で、垣内氏から発信された「ハードは変えられなくても、ハートは今からでも変えられる!」、「ハードも、ハートも世界に誇れる日本へ」というメッセージは講演会に参加した学生・教職員の心に強く刻まれました。

 本学では、利用者の誰もが快適にキャンパスライフを過ごすことができるよう、学内のユニバーサルデザイン(以下、UD)化を推進しており、株式会社ミライロ様と連携し、2018年度には、すべての利用者にとって学内における危険箇所はないか、利用しづらい箇所はどこかなど、さまざまな利用者の目線に立った施設面における課題の抽出を目的とした、「UD調査」を連携して実施しており、課題にもとづく施設改修を行っています。
 また、2019年9月には施設整備を行う上で、法律や条例に加え、大学利用者の声を反映した「UD設計標準」を作成し、今後の施設整備における「UD化の指針」を設定しました。今後、更なるUD化に向けて施設整備を実施していきます。