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2019.11.08

【都合により中止といたします】森林資源の利用における日本の問題点を明らかに 龍谷大学里山学研究センター シンポジウム 「森林・林業と人々の生活~ドイツと日本の比較から~」<11/9(土)龍谷大学 深草キャンパスにて>

※登壇者の都合により中止といたします。(2019年11月8日(金))

【本件のポイント】
・2019年度龍谷大学里山学研究センター※1のシンポジウム「森林・林業と人々の生活~ドイツと日本の比較から~」を開催
・ドイツと日本の森林や林業および人々の生活を比較しながら、森林資源の活用と多様性保全を目指した議論を展開
・里山学研究センターでは、2015年度の文部科学省 私立大学戦略的研究基盤形成支援事業の採択を契機に、琵琶湖の保全・再生に「Satoyamaモデル」を活かす政策を模索

【本件の概要】
 日本の国土面積に対する森林資源の量は、かつてないほど増加しているといわれています。しかしそれは、森林資源の利用が進まないために蓄積量が増加しているに過ぎません。林業の担い手不足や採算性の悪さ、輸入材との競合などの要因から森林・林業への関心が薄れ、木材生産が進まず、間伐等の管理が手遅れ状態になっています。 
 このことは、木材としての質や生産効率の低下につながるとともに、生物の多様性の低下や林地崩壊なその災害も危惧される事態となっています。木材の自給率は近年回復傾向にあるとはいえ、2017年現在36%にとどまっています。対照的にドイツでは、安定的な木材生産が行われており、国内木材消費はほぼまかなわれているといわれています。

 このシンポジウムでは、ドイツの森林官※2であるミヒャエル ランゲ氏と、ドイツ在住の森林木材コンサルタントである池田 憲昭氏から、ドイツにおける林業を中心とした森林資源利用の現状や生業の場としての森林の歴史、ドイツの人々の森林および景観に対する考え方について講演して頂きます。
 本シンポジウムでは、森林資源の利用における日本の問題点を明らかにし、資源の活用と多様性保全を目指した議論を行う予定です。


1.開催日時 : 2019年11月9日(土) 13:00~17:30(開場/12:30)
         ※入場無料、事前申し込み不要 (一般来聴歓迎)

2.開催場所 : 龍谷大学深草学舎 和顔館B201(京都市伏見区深草塚本町67)

3.プログラム:
第1部
<主催者挨拶>
 牛尾洋也(龍谷大学里山学研究センター・センター長)
<基調講演>
 「南ドイツ山岳地域の森林業―哲学、制度、仕組み、人と森の関係―」
 ・ミヒャエル ランゲ氏(シュヴァルツヴァルトの森林官、馬牧場・景観マネージメント会社経営)
 ・池田 憲昭氏(森林学ディプローム、日独森林環境コンサルタント)

第2部
<質疑応答>  
 「ドイツに学ぶ森林資源の活用と保全」
 コメンテーター
  落部 弘紀氏(東近江市永源寺森林組合職員)
  牛尾 洋也(龍谷大学法学部・教授)
 コーディネーター
  宮浦 富保(龍谷大学理工学部・教授)
<閉会挨拶>
  村澤真保呂(龍谷大学里山学研究センター・副センター長)

4.登壇者プロフィール :
・ミヒャエル ランゲ氏
 ドイツ・シュヴァルツヴァルト地域で25年以上フォレスターとして、私有林のサポートや森林路網設計などに従事。 森林作業士マイスターコースの講師として5年間働いたこともあり、森林業の包括的知識と現場経験をもっている。2010年以来、10回以上の来日で、日本の森林事業のサポートやコンサルティング活動も行なっている。再生可能エネルギーや景観(里山)マネージメントの知識と経験も豊富。

・池田 憲昭氏
 20年以上ドイツに住み、ドイツ語学文化(岩手大学)と森林環境学(フライブルク大学)の知識をベースに、2003年より、フリーランスとして、森林、農業、木造建築、再生可能エネルギー、地域創生などをテーマに、欧州視察セミナーのコーディネートやコンサルティング、日独事業のサポート、執筆を行なっている。 2010年より、ドイツの森林官らと、日本の森林事業のサポートとコンサルティングを行う。

5.主催  : 龍谷大学里山学研究センター

6.後援  : 滋賀県、東近江市

7.用語説明: 
※1 龍谷大学里山学研究センター
2004年度に文部科学省オープンリサーチセンター整備事業として採択されてから、人と自然との共生をめざした「里山学」を掲げ、里山の保全再生に向けたプロジェクト研究に取り組んできました。また、2015年度文部科学省私立大学戦略的基盤形成支援事業に採択されたことを契機に、琵琶湖の保全・再生に「Satoyamaモデル」を活かす政策を模索しています。

※2 ドイツの森林官
林業や林学の専門的な知識を備えたプロフェッショナルとして、国有林などを管理運営する国家公務員。

8.補足  : 
詳細は以下のURLもしくは右のQRコードからご確認ください
https://satoyama.kenkyu.ryukoku.ac.jp/news/2019/10/post-25.html


問い合わせ先 : 龍谷大学里山学研究センター 中平  Tel 075-645-2154