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2020.02.18

亀岡カーボンマイナスプロジェクトの成果報告会を開催【政策学部】

 2月4日(火)の午後、亀岡カーボンマイナスプロジェクト(京都府1まち1キャンパス事業)の成果報告会がKIRIcafe(京都府亀岡市千歳町毘沙門向畑39)にて開催されましました。

 「亀岡カーボンマイナスプロジェクト」は亀岡市、大学(立命館大学、京都先端科学大学、龍谷大学)、地元農家、小学校・高校等と協働で、亀岡の農業を元気にしつつ、CO2を削減して地球温暖化防止に取り組む活動です。
2008年から放置竹林から造った竹炭を堆肥に混ぜ農地に散布する「炭素隔離農法」の実証実験、その圃場(ほじょう、田畑の意)で栽培された野菜を「クールベジタブル(クルベジ®)」と認定し、6次産業化も含むブランド戦略、クルベジ®を使った食育・環境教育、クルベジ®認証システム構築、生産・流通の拡大、クールライスを使った日本酒オーナー制度、ソーラーシェアリングを使った実証実験、小学校・高校での食農教育などへ、活動は広がりを見せています。
2019年度、龍谷大学は政策学部科目「政策実践・探究演習」の「亀岡プロジェクト」受講生約20人が参加しました。

 この日、前半では、この1年間の締めくくりとして、3大学(立命館大学、京都先端科学大学、龍谷大学)による成果報告がありました。立命館大学は「カーボンマイナス」を公的に認証する仕組みづくりがいよいよ実装される段階に来ていること、今日先端科学大学はソーラーシェアリング圃場における農作物の生育状態の比較試験の分析結果、龍谷大学からは、学生によるクルベジ©を使ったスイーツ企画・制作プロセスを中心に、高校や小学校との連携実践などについて紹介されました。


 後半は、龍谷大学の学生が1年の試行錯誤を経て提案したスイーツの試食会。クルベジ©を使った「ヒーロージャム」、「クルベジ©チップス」、「亀岡産やさしいクルベジ©かぼちゃプリン」、「亀岡産クルベジ©のスイートポテト大福」の4品が出品されました。審査員として来ていただいた、NPO法人ハンサムガーデン代表理事の窪一さん、神戸松蔭女子学院大学講師で管理栄養士の松木宏美さん、春風珈琲の日下部伸行さんからは、実際に地域の活性化につながる商品づくりについて、的確なアドバイスをいただきました。


亀岡プロジェクトの学生が商品開発に取り組むことを決めたのは、2019年度の新学期が始まって間もない5月頃。途中でいきなり出てきたお題に対して、はじめは商品開発の「し」の字もわからない状態から、3度にわたって実際に地域の朝市やイベント出店での感触を踏まえてブラッシュアップを重ね、マーケティングの基本を押さえた提案ができるまでに大きく成長しました。まだまだ最終形態とは言えませんが、それだけに今後目指すべきゴールとその道筋も見えてきたのではないでしょうか。今までの蓄積を次年度の受講生に引き継ぎ、さらにパワーアップさせてほしいです。

最後にこの1年間、多大なご協力をいただいた亀岡の農家の皆さんを始め、すべての皆様に御礼申し上げます。

なお、この取り組みは、SDGs7(エネルギーをみんなに そしてクリーンに)やSDGs13(気候変動に具体的な対策を)の達成に資するものであると認識しています。