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2020.03.13

福知山プロジェクト学生がスタディツアー・活動報告会を実施【政策学部】

 2020年2月2日(日)政策実践・探究演習 福知山プロジェクト(担当教員:只友 景士教授)において、福知山スタディツアーを実施し、9月に実施した次世代交流ワークショップ及び1年間お世話になった市民の皆様と市役所の方に向け学生15名(4回生1名、3回生9名、2回生4名、1回生1名)が報告会を実施しました。参加者の中には、福知山市及び京都府に就職された本プロジェクト卒業生2名の姿もありました。

 当日は晴天に恵まれ、福知山城周辺の散策を気持ちよく行うことができました。大河ドラマ「麒麟がくる」の影響で、昨年とは観光客の数が増加し、まったく違う状況です。福知山城の天守閣では、展示見学で福知山の歴史に触れながら市街地の眺望を楽しみました。明智光秀が愛妻家であったというエピソードから生まれた石垣の中にあるハート型の石を探すなどグループで周辺を散策しました。隣接する「ゆらのガーデン」内の「お城の下で」というカフェで福知山市まちづくり推進課の松井係長、担当の村尾さん、そしてプロジェクト卒業生の下野さん(京都府舞鶴振興局勤務)、今回のスタディツアーで初めて福知山を訪れた1回生吉田さんとともにプロジェクト生全員で食事し、交流を深めることができました。

 午後から市役所に移動し、隣接するハピネス福知山でいよいよ1年間の活動報告会です。9月に開催した「ふくちやま次世代交流ワークショップ」参加市民の方、6月合宿で訪問し集落の取組についてお話くださった大江町毛原の櫻井自治会長、まちづくり推進課の皆さま、そして本プロジェクト卒業生の倉さん(福知山市大学政策課勤務)と前述の下野さんが参加くださいました。学生たちは、学内報告会の内容をさらにブラッシュアップし、「ふくちやま次世代交流ワークショップ」の参加者アンケート分析結果、1年間の学びなどを報告しました。特に、「まちづくり仕掛け人とは」について熱く語るプロジェクト生の姿から1年間のプロジェクトの進化を強く感じ、学生、市民、市役所の相互の学び合いの意義をあらためて痛感しました。
続いて、地域で活躍されている若手起業家の「鬼そば屋」店主の佐々井さんから講演をいただきました。佐々井さんが東京から大江町雲原へ移住されるまでの経緯、地域の方との交流と苦労された点、ご自身の研究、人生観など多くの示唆に満ちたお話から、移住者が地域で生きることのすばらしさと大変さ、地域の受け入れ態勢などを学ぶことができました。毎年の合宿またはスタディツアーの際に「鬼そば屋」で伝統的な手打ち蕎麦をいただくことが慣例でしたが、じっくりお話を伺う時間はなかったため、今回の講演により佐々井さんと学生との関係が深まりました。これからも福知山で活躍されている若手移住者との交流を広げていければと思います。

 本プロジェクトは、福知山市、守山市、京丹後市において合計7回の市民の話し合いに参画し、話し合いの進行と可視化を行いました。来年度以降もフィールドを広げながら、「熟議民主主義」が浸透するような活動と「まちづくり仕掛け人」を養成するプロジェクトとして継続していきます。1年間プロジェクトを支えてくださった皆様、どうもありがとうございました。


1年間おつかれさまでした! 講演講師、市担当者、卒業生、プロジェクトメンバー


グループに分かれて福知山城周辺を散策


グループに分かれて福知山城周辺を散策


プロジェクトの雰囲気に1回生参加者もすっかり溶け込んでくれました!


プロジェクトの雰囲気に1回生参加者もすっかり溶け込んでくれました!


学生からの活動報告


地域の方との質疑応答・緊張の瞬間


佐々井氏の講演で移住のリアルを知る