Need Help?

News

ニュース

2020.12.11

犯罪学研究の国際トレンドを提供し、海外での挑戦を志す若手犯罪学研究者を迎え国際水準の研究者・教育者養成を目指すセミナー 12月19日(土) Zoomにて開催

【本件のポイント】
・社会科学・人文科学を専門領域とする若手研究者がパネリストとして登壇。日本の若手研究者や実務家、学生を主な対象にウェビナー(Webinar)で実施。日本の犯罪学研究の質を上げ国際水準の研究者・教育者を養成することがねらい
・パネリストは、各々の学会体験を通して、国際学会で発表するという挑戦や有益性についてディスカッション。 犯罪学研究の国際トレンドを知る絶好の機会
・本セミナーは2021年6月龍谷大学を会場に開催される「アジア犯罪学会 第12回年次大会(ACS 2020)」のプレイベント

【本件の概要】
 龍谷大学犯罪学研究センター(※1)は、日本の若手研究者や実務家、学生を主な対象とした国際学会での報告を目指すセミナー『Exploring Criminology beyond Japan 〜一緒に国際学会で発表しませんか?〜』をウェビナー(Webinar)で実施します。国際学会での発表経験を有する若手研究者をパネリストに招き、各々の体験を共有いただいた上で、国際学会で発表するという挑戦や有益性についてディスカッションします。本セミナーは犯罪学研究の国際トレンドを知るうえでの絶好の機会となっています。
 犯罪学の関連領域は、刑事法学などと比べると国境の壁が低く、犯罪現象の共時性・類似性もあることから、20世紀初頭から国際的共同研究が展開されてきました。近年、東アジア・オセアニア地域の留学生や若手研究者らの活躍が目覚ましい一方で、犯罪認知率や刑務所人口が世界最少グループに属する日本の犯罪学は一歩も、二歩も遅れています。それは欧米諸国の最先端の知見を修得するだけで、日本独自の知見を世界に向けて発信する者が少ないことが理由の一つに挙げられます。そこで、今回のようなセミナーを通じて国際的な学術動向を知り、日本の犯罪をとりまく現状を国際学会で発表し、国際的な共同研究に寄与できる者を一人でも多く輩出することは、日本の研究の地位向上につながると考えています。龍谷大学 犯罪学研究センターは、エビデンスに基づく科学的調査能力と、犯罪学の国際市場における競争に伍していけるような国際水準の研究者・教育者を養成することを目指しています。
 なお、本セミナーは「アジア犯罪学会 第12回年次大会(ACS 2020)」のプレイベントとなります。同学会は、アジア全域における犯罪学と刑事司法の研究を推進することを主目的として、2009年にマカオ大学で結成したアジア唯一の犯罪学領域の国際学会です。日本大会は2021年6月18日~6月21日、龍谷大学を会場に開催されます。

1. 名称:アジア犯罪学会 第12回年次大会 オンライン・プレイベント
「Exploring Criminology beyond Japan 〜一緒に国際学会で発表しませんか?〜」
日時:2020年12月19日(土)14:00~16:00
補足:下記URLより申込制・参加無料・日本語で実施
https://www.ryukoku.ac.jp/nc/event/entry-6529.html

2.パネリスト:
  ・相澤 育郎 氏(立正大学・助教)
  ・相良 翔 氏(埼玉県立大学・助教)
  ・都島 梨紗 氏(岡山県立大学・講師)
  ・松川 杏寧 氏(国立研究開発法人防災科学技術研究所・特別研究員)
  ・丸山 泰弘 氏(立正大学・准教授)

指定討論者(パネリスト総括)プロフィール:


宮澤 節生 氏(神戸大学名誉教授、アジア犯罪学会・会長、カリフォルニア大学ヘイスティングス・ロー・スクール教授、本学犯罪学研究センター客員研究員)
1972年北海道大学法学研究科修士課程修了。1985年イエール大学社会学研究科博士課程修了。Ph.D.(社会学)。法学博士。北海道大学助教授、神戸大学・早稲田大学・大宮法科大学院大学・青山学院大学の各教授などを歴任。現在、アジア犯罪学会会長として、犯罪学の国際的な普及・浸透に努める。1993年にアメリカ犯罪学会国際犯罪学部門最優秀図書賞、2014年にアメリカ法社会学会国際学術賞を受賞。

司会者プロフィール:


ディビッド・ブルースター(龍谷大学犯罪学研究センター 博士研究員)
2016年、英国・カーディフ大学 社会科学部 犯罪学領域で博士号取得。西イングランド大学 講師(犯罪学) を経て、2017年7月より龍谷大学 犯罪学研究センター 博士研究員。本学では、研究活動のかたわら、『RYUKOKU Criminology: Criminology and Criminal Justice in Japan(龍谷・犯罪学:日本の犯罪と刑事司法)』の授業を担当。また、「犯罪・非行を研究する若手研究者ネットワーク(ECCRN)」共同創設者として研究会等を企画している。2020年7月には、日本の薬物政策に関する研究成果をまとめた論文が、犯罪学における世界的に有力な学術誌"British Journal of Criminology"に掲載された。

3.主催:アジア犯罪学会 第12回年次大会実行委員会
    (事務局:龍谷大学 犯罪学研究センター)
  共催:龍谷大学 犯罪学研究センター
  協力:犯罪・非行を研究する若手研究者ネットワーク、日本犯罪関連学会ネットワーク(日本更生保護学会・日本司法福祉学会・日本社会病理学会・日本犯罪学会・日本犯罪社会学会・日本犯罪心理学会)、法と心理学会

4.用語解説
(※1)龍谷大学 犯罪学研究センター
「犯罪学」(英:Criminology)とは、犯罪にかかわる事項を科学的に解明し、犯罪対策に資することを目的とする学問です。実証的な犯罪学研究は19世紀後半のヨーロッパで始まり、現在、欧米諸国の総合大学では「犯罪学部」として学問・研究分野が確立されており、多様な社会ニーズに応える人材を多く輩出しています。2016年6月に発足した龍谷大学 犯罪学研究センターは、建学の精神を具現化する事業として、犯罪予防と対人支援を基軸とする本学ならではの「龍谷・犯罪学」の創生に向けた研究と社会実装活動を展開しています。


問い合わせ先 : 龍谷大学 犯罪学研究センター  
         [Tel]075-645-2184 [Fax]075-645-2240
         [E-mail] crimrc2016@ad.ryukoku.ac.jp
         [URL] https://crimrc.ryukoku.ac.jp/