龍谷大学展示室
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類聚古集
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類聚古集(るいじゅうこしゅう)[国宝]
十六帖[021-580]

「類聚」とは、同じ種類のものをそれぞれ一つに聚める意で、雑纂(一定の配列を設けずに集めること)や年代順などに対比していう、書物の編纂方法の一つである。「古集」は、この書が編まれた平安時代からみて古い歌集である『万葉集』をいう。そういう書名からわかるように、『類聚古集』は、全体として一定の配列方法の見つけにくい『万葉集』の歌を、大きくは長歌・短歌・旋頭歌という歌体別にまとめ、さらにそれぞれを、春・夏・秋・冬・天地・山水などの題材によって分類し、また、春では春の風物や行事の推移の順序に従って配列するというように編集し直したものである。

編者は藤原敦隆。したがってその没年(一一二〇)までに成立したことになる。本書の貴重さの第一は現在伝えられている「類聚古集」の写本は本書だけであること、第二は「万葉集」の歌を分類・編集した最初の書物であること、第三は万葉仮名で記された各歌の後に、その読み方が平仮名で書かれてあり、ここから、『万葉集』の各歌の本文の伝わり方や当時の読み方が知られることである。 巻三、四などの巻末には、「一見了」として伏見天皇の宸筆といわれる花押がある。

5.新勅撰和歌集 目次へ戻る7.自讃歌