現存するのは、延享4年(1747)から文化元年(1804)にいたる三冊で、学林の講義の中心であった夏安居の様子を知事が記録している。文化元年に三業惑乱によって休講状態に陥る以前の講義や、所化の生活の一端を窺える大変貴重な記録である。天明8年(1788)の京都大火や元治元年(1864)の火災による焼失をまぬがれたものの、黒く焦げた個所や全体に水に浸かった痕跡が生々しい。